AMEX スカイ・トラベラー・プレミアカードの損益分岐点を考える
PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
AMEX スカイ・トラベラー・プレミアカード(STP)を取得しました。
これは、航空券の支払いにこのカードを使った場合、
5ポイント/JPY100
がもらえるからです。
貯めたポイントを、航空会社のマイレージに交換することができます。
ただ、問題はその年会費。
JPY35,000(税抜)
です。
2017年はSFC修行をするため、それなりの金額のANA(NH)航空券を購入することが予想されていたので申し込んだのですが、一体どのくらい使えば年会費がペイできるのか、検証してみました。
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カード概要
貯めたマイルは、1,000ポイント以上から1,000ポイント単位で合計15社の航空会社のマイレージと交換できます。
対象の航空会社は、
となっており、ANAの場合は移行手数料5,000円+税、それ以外の航空会社は移行手数料無料です。
Aviosハンター・Flying ClubハンターのPAR的には、Avios/VSのマイレージに交換できるからこのカードを申し込んだといっても過言ではありません。
ポイント加算例
例えば、年間で50万円を対象航空会社の航空券・JRなどに使った場合。
0.5ポイント/JPY100のカード | 1ポイント/JPY100のカード | 2ポイント/JPYのカード | STP |
---|---|---|---|
2,500 | 5,000 | 10,000 | 25,000 |
破壊的な数字です。
ただし、この5ポイント/JPY100というのは、JPY2,000,000(100,000ポイント)まで、という上限があります。
JPY2,000,000を超えた場合には、通常通り1ポイント/JPY100となるので注意が必要です。
損益分岐点の検証
一般的なクレジットカードは大体、
1ポイント/JPY100
か、
0.5ポイント/JPY100
で、マイレージに交換可能です。
なので、検証の比較対象は、
とします。
ここで、年会費のJPY35,000は、航空券に使うと仮定します。
JPY35,000を決済に使用したとすると、
がもらえるので、
決済額に対するポイント + 年会費相当額のポイント < STPのポイント
となる金額が、損益分岐点になると思います。
なお比較する際に、STPでもらえるポイントは
決済額 – 年会費JPY35,000
で獲得できるポイントを表示しています。
また、決済額は全て、上記の航空会社いずれかで使用したと仮定します。
NH以外のマイレージに交換する場合
決済額 : JPY40,000(JPY5,000+JPY35,000)
A | B | C | STP |
---|---|---|---|
200p(25p+175p) | 400p(50p+350p) | 800p(100p+700p) | 250p |
この時点ですでに、Aのカードは切り替えた方がお得です。
STPは、旅行関係以外の決済についても、1ポイント/JPY100が付与されるからです。
B, Cは、まだ切り替える余地はありません。
決済額 : JPY45,000(JPY10,000+JPY35,000)
A | B | C | STP |
---|---|---|---|
225p(50p+175p) | 450p(100p+350p) | 900p(200p+700p) | 500p |
この時点で、Bのカードは切り替えもしくは既存のカードとの併用をした方がお得です。
既存のカードが、年会費がかかるものであれば、思い切って切り替えてもいいかもしれません。
※マイレージを貯めている航空会社が発行しているカードを除く
STPの場合は、JPY10,000使っただけで500ポイントもらえます。
1ポイント/JPY100のカードで同じポイントを貯めようと思ったら、JPY50,000使う必要があります。
決済額 : JPY55,000(JPY20,000+JPY35,000)
A | B | C | STP |
---|---|---|---|
275p(100p+175p) | 550p(200p+350p) | 1,100p(400p+700p) | 1,000p |
だんだんCのカードとの差がなくなってきました。
決済額 : JPY60,000(JPY25,000+JPY35,000)
A | B | C | STP |
---|---|---|---|
300p(125p+175p) | 600p(250p+350p) | 1,200p(500p+700p) | 1,250p |
この時点で、Cのカードも逆転です。
Cのカードは、2ポイント/JPY100加算されるので、
という使い方がよいと思います。
NHのマイレージに交換する場合
NHの場合は年間JPY5,000 + 税がかかるので、
決済額に対するポイント + 年会費相当額のポイント + 移行手数料相当額のポイント < STPのポイント
となる金額が、損益分岐点になると思います。
なので単純に、
(NHのマイレージに交換する場合の損益分岐点の決済額) + JPY5,000
が、損益分岐点になると思います。
結論
NH以外のマイレージに交換する場合
・0.5ポイント/JPY100のカードを利用している人
-> 年間JPY40,000以上航空券・新幹線に使うのであれば、STPに切り替えた方がお得
・1ポイント/JPY100のカードを利用している人
-> 年間JPY45,000以上航空券・新幹線に使うのであれば、STPを申込み、併用した方がお得
・2ポイント/JPY100のカードを利用している人
-> 年間JPY60,000以上航空券・新幹線に使うのであれば、STPを申込み、併用した方がお得
NHのマイレージに交換する場合
・0.5ポイント/JPY100のカードを利用している人
-> 年間JPY45,000以上航空券・新幹線に使うのであれば、STPに切り替えた方がお得
・1ポイント/JPY100のカードを利用している人
-> 年間JPY50,000以上航空券・新幹線に使うのであれば、STPを申込み、併用した方がお得
・2ポイント/JPY100のカードを利用している人
-> 年間JPY65,000以上航空券・新幹線に使うのであれば、STPを申込み、併用した方がお得
となります。
もっと細かく、厳密に1円単位で計算を行えばまた結果は変わってくるのだと思いますが、このSTPがよく旅をする人にはとても有効なカードということがわかっていただけたかと思います。
また、ANAカードを利用している場合は計算式が複雑になるので、また別の機会に・・・。
個人的には、「トラベラー」の綴りが’Traveler’となっているのが気に入りませんが・・・^^;
※これは米国式の綴りで、英国式は’Traveller‘となります。アメリカの会社だからしょうがないといえばしょうがないのですが・・・
2017年4月以降、AMEXのポイントの移行比率が
1,250ポイント : 1,000マイル
(NH除く)
となってしまうのですが、このSTPに関しては今まで通り1,000ポイント1,000マイルに交換できる、とのことでした。
実際に電話しました。オペレーターの方に確認済み。
紹介制度でSTPを手に入れる
AMEX スカイ・トラベラー・プレミアカードには紹介制度があって、カードホルダーからの紹介だと、審査が通りやすいとかやすくないとか。
また、紹介を受けた人に、いきなり入会ボーナス5,000ポイントが付与されちゃうんです。
更に、紹介経由での入会限定で、ご入会後3ヶ月以内に合計10万円以上のご利用で更に10,000ボーナスポイントが付与されます。
15,000ポイント = 15,000Avios(BA), 15,000マイル(NH)です。
ステキですね 🙂
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