アシアナ航空(OZ)マイレージの利用を考える
あなたは、スターアライアンスメンバーのフライト搭乗の際、マイレージはどのプログラムに加算していますか?
日本に住んでいる多くの人が、
ANA(NH)
と答えるでしょう。
一方で、自分のような変わり者は、NHには加算せず、別の航空会社に加算しています。
(自分の場合は、積算率によって加算先を変えています)
では、NH以外に考えられるマイレージプログラムはどこなのか。
NHに代わる新たな加算先として、アシアナ航空(OZ)のマイレージプログラム「アシアナクラブ」を提案してみたいと思います。
自分は加算していませんが、使い方によっては非常に魅力的なOZマイレージを紹介します。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
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OZマイレージを利用するメリット
結構幅広く提携を行っているOZマイレージですが、それ以外にもメリットが結構あります。
それらをいくつか紹介します。
日本各地に就航している
OZは成田(NRT)や関空(KIX)といった大きな空港だけでなく、日本各地の中小規模の空港にも数多く就航しています。
2017/9/20現在、OZが就航している日本の空港は、
となっています。
特に、これらの空港をよく利用する方にとっては、TYO/KIXを出発空港として考えるのではなくICNをベースに考えるようになり、ICNをベースにすることで、日本発よりも安く航空券を購入できることの多いソウル発券の検討をしやすくなりますね。
(ICNを多用することに心理的抵抗がなければ、の話ですが^^;)
また、OZ子会社のエアプサン(BX)は
(釜山(PUS), 大邱(TAE)線)
となっていて、同じく子会社のエアソウル(RS)は
に就航しています。
OZが就航していない場所を、これらの子会社が補っているイメージです。
マイレージの有効期限が長い
OZマイレージは有効期限があるものの、期限が長めに設定されています。
OZのゴールド会員までは10年、ダイヤモンド会員以上は12年です。
これなら、貯めたマイレージを使うことができそうですね。
マイレージ加算率の高さ
OZマイレージは、比較的高い加算率の設定となっています。
例えば、OZフライトは、安めの航空券であっても最低50%加算されます。
OZの正規割引運賃(PEX)ではなく、旅行代理店が販売している「格安航空券」で比較的多くみられる、ブッキングクラスVやWといったあたりが、70%加算です。
https://jp.flyasiana.com/C/ja/homepage.do?menuId=002002002002000&menuType=CMS
スターアライアンスメンバーの加算率は、人並みです^^;
とりわけ高い訳でも低い訳でもないので、まぁよしとしましょう。
上級会員資格の取りやすさ
OZはスターアライアンスなので、もちろんスターアライアンスメンバーのフライトでマイレージを獲得することができます。
スターアライアンスゴールドに相当するアシアナクラブ・ダイヤモンドメンバーになるための条件は、24か月間でOZフライトを含むスターアライアンスメンバーのフライトで40,000搭乗マイル獲得、またはOZフライトに50回搭乗となっていて、NHよりも対象期間が12ヶ月長くなっています。
更に、その有効期間は24か月間。
なかなか緩い感じです 🙂
その他にも、
のフライトでもマイレージを獲得できるほか、以下の航空会社が運航するフライトで、OZ便名が付与されている場合にもマイレージを獲得することができます。
上記スターアライアンス以外の提携航空会社のフライトでは上級会員資格のためのマイレージ加算ができませんが、運航航空会社がエアプサン(BX)、エアソウル(RS)だけど便名がOZといった場合には、上級会員資格のためのマイレージにも加算されます。
日韓線は大体、安いとJPY23,000 – JPY30,000くらいですが、ソウル(GMP)からの国内線、例えば釜山(PUS)への往復フライトはJPY14,000くらい。
これが、OZ便名のBX運航フライトになります。
25往復すると、50回搭乗達成です。
JPY14,000 x 25 = JPY350,000
となりますが、日本から韓国への移動でもう少し値段がかかると思うので、24ヶ月の間にJPY400,000くらいかけて、OZフライトに50回搭乗してスターアライアンスゴールドの資格を取得することも可能です。
マイレージ積算に関する注意点は、こちらをご覧ください。
https://jp.flyasiana.com/C/ja/homepage.do?menuId=002002002003000&menuType=CMS
EYファーストクラスにお得に搭乗できる!
OZマイレージはスターアライアンスメンバー以外の提携航空会社のフライトでも獲得できる一方で、スターアライアンスメンバー以外の提携航空会社で利用できるのは、エティハド航空(EY)のみとなります。
ただ、このEYフライト予約で、とてもお得な使い方をすることができます。
特に、ファーストクラスの予約で! 🙂
成田(NRT)からEYフライトでヨーロッパへ行く場合の必要マイレージ数(往復)は、
・エコノミークラス : 80,000マイル
・ビジネスクラス : 120,000マイル
・ファーストクラス : 160,000マイル
となります。
OZカスタマーセンターへ電話をして確認したんですが、EYフライトの予約ができるかどうかは、出発日毎に期間と路線で細かく設定されているので、電話をして確認する必要があるそうです。
なので、理論上はどのEYフライトでも予約できる可能がある、ということになります。
OZマイレージを利用するデメリット
メリットもあれば、もちろんデメリットも存在します。
全体的に、必要マイレージ数は多め
フライトで比較的獲得しやすいOZマイレージですが、残念ながらその分必要マイレージ数も全体的に多めになっています。
使えそうな路線としては、スターアライアンスメンバーのフライトで日本からモルジブ(MLE)への往復必要マイレージ数が、
・エコノミークラス : 50,000マイル
・ビジネスクラス : 75,000マイル
というのと、
・OZフライトでの韓国国内往復10,000マイル
・ICN発、OZフライトでのオセアニア/ヨーロッパ/アメリカ行往復ビジネスクラスが105,000マイル
といったあたりになるでしょうか。
提携航空会社の特典航空券予約は電話が必要
面倒なことに、提携航空会社の特典航空券予約はオンラインではできません。
電話が必要となります。
予約・問い合わせ先: 0570-082-555(年中無休8:00-19:00)
マイレージ : +81-(0)3-3836-2692
上記いずれかに電話をして、提携航空会社の特典航空券予約を行う必要があります。
燃油サーチャージが高め
ヨーロッパ行のLOTポーランド航空(LO)、ターキッシュエアラインズ(TK)を除いて、特典航空券予約時に燃油サーチャージが課されます。
しかも高めの。
必要マイレージ数が全体的に多めな上に燃油サーチャージも取られてしまうので、マイレージをお得に利用できる路線は限られてしまいますね。
特典航空券予約ができない期間がある
OZマイレージは、OZフライトでの特典航空券予約ができない期間があります。
https://us.flyasiana.com/C/popup/en/Season.html
結構長めに設定されていて、特に夏休み期間はほぼ1ヶ月間、特典航空券を予約することができません。
航空会社にとっても稼ぎ時なので、タダでフライトをさせたくない気持ちはわかりますが・・・。
まとめ
OZは2017/10/29から、成田(NRT) – ソウル仁川(ICN))線にA380を再投入することになりました。
ICN発が9.00発のOZ102便、成田発が13.20発のOZ101便をA380で運航します。
2時間くらいのフライトですが、楽しみにされている方も多いのでは? 🙂
他にもOZマイレージは、SPGアメックスカードで貯めることができます。
JPY100で1ポイントですが、20,000ポイントをOZマイレージに交換すると25,000マイルとして反映されます。
また、航空券を購入する際にアメックス・スカイ・トラベラー・プレミアカードを利用して、OZ公式サイトで購入すると、JPY100あたり5ポイント獲得できます。
貯めたポイントは、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)やANA(NH)をはじめ様々な航空会社のマイレージに交換できます。
NHマイレージにはうんざりしたあなた、
大都市以外にお住いのあなた、
ICN発券をやってみたいあなた、
EYのファーストクラスに搭乗したいあなた。
OZマイレージの検討をしてみてはいかがでしょうか?!
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