海外発の航空券代を安くするための手順(コンゴ民主共和国を例に)
先日、フェイスブックのお友達のSさんから、こんなメッセージをいただきました。
コンゴ民主共和国。
一度も足を踏み入れたことのないアフリカ大陸の国です。
メッセージを見た瞬間、いつもの興味心(マニアック心)がムクムクと湧いてきました。
しかも、「トランジットビザ無しで安く」というかなりきつい制限付き。
これは面白くなるに違いない!
自分がいつも実践している、航空券を購入する際の手順を、紹介します。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
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コンゴ民主共和国について
そもそもコンゴ民主共和国は、どこにあるんでしょうか?
コンゴ民主共和国は、中部アフリカに位置する共和国です。
国の真ん中を、赤道が通っています。
旧ベルギー領なので、公用語はフランス語です。
首都はキンシャサ(Kinshasa)で、1997年に現在の国名に改められましたが、それまでの国名は「ザイール共和国」でした。
こちらの呼び名の方が馴染みがある、という方もいらっしゃるかもしれません。
条件のヒアリング
最適な条件を引き出すため、出発地、出発日などを聞きました。
ヒアリングの結果は、
・出発地 : ヌジリ(FIH)(首都キンシャサにある国際空港)
・出発日 : 10/4
・日本発 : 10/16
またお友達はコンゴ人で、特定のマイレージプログラムへの加算などはしていないとのこと。
これらの条件を基に、具体的に航空券を検索する手順を紹介します。
PAR式航空券検索手順
まずはスカイスキャナーでざっと検索
搭乗したい航空会社が決まってなく、できるだけ安い航空券を探す場合には、まずスカイスキャナーで検索するのがいいかなと思います。
スカイスキャナーで大体の航空会社の見当をつけ、内容を把握します。
まずは普通に、何も考えずに
キンシャサ(FIH) – 東京(TYO)
で検索します。
そうすると、JPY135,000くらいで、
・ブリュッセル航空(SN)でブリュッセル(BRU)で乗り換え、ミュンヘン(MUC)へ
・ミュンヘン(MUC)からルフトハンザドイツ航空に乗り、東京へ
という旅程が出てきて、他の旅程でも必ず乗り換えが2回以上必要、ということがわかりました。
ちなみに、
FIH – BRUをSN, BRU – NRTをANA(NH)
という旅程で、乗り換えを1回にすることも可能ですが、この方法だと別々に航空券を購入する必要があり、航空券代がエコノミークラスで合計JPY300,000を超えてしまうのでパスです^^;
もしこの航空券を購入したとしても、BRUで滞在しない限りはスルーバゲージの申し込みをする必要があると思いますが、これも面倒ですね。
同じスターアライアンスグループ同士だというのに・・・。
その航空会社が就航している都市を調べる
大体のルート、購入できそうな航空会社がわかったら、次にその航空会社が就航している都市を探します。
Wikipediaなどに、就航都市の一覧が書いてあることが多いです。
その中から、日本に近い都市を探します。
例えば、ソウル(ICN)とか、香港(HKG)とか、バンコク(BKK)とか、上海(PVG)とか。
なぜこのようなことをするかと言うと、日本以外の都市の方が、現地と日本の間を往復よりも安い価格で、往復ができることがあるからです。
例えば、FIHからの目的地を広州(CAN)にすると、
・エチオピア航空(ET) : JPY103,000
・ケニア航空(KQ) : JPY95,000
ほら、出てきたでしょ 😉
続いて、安い目的地(今回の例でいうとCAN)から日本までの料金を検索します。
広州(CAN) – 東京(TYO)は、直行便で中国南方航空(CZ)、ANA(NH)共にJPY45,000くらいです。
・・・結局、価格はあまり変わりませんでした^^;
日本まではLCCなどを利用すれば、もっと航空券代を抑えられると思います。
ちなみに、KQのルートにあった HAN – CAN線およびBKK – CAN線は、以遠権フライトです。
それぞれのフライトを、航空会社の公式サイトでもう一度検索する
上の手順で探したルートで、もう一度航空会社の公式サイトで検索をします。
個人的には、航空会社の公式サイトで購入することをお勧めします。
なぜなら、航空会社の公式サイトの方が安い航空券を販売していることもあるし、変更やキャンセルがあった場合に責任を持って対応してくれるので安心できます。
この辺りの詳細は、2016年10月に行ったセミナー動画の中で熱く語っています。
ここで一つ問題が
とりあえず調べた結果をSさんへお伝えしたのですが、
どうも中国はトランジットビザを取るのが面倒なようでして、、
なるほど、となると、エチオピア航空のバンコク経由か、ヨーロッパ周りになるのではないかと思います。
とのこと。
どうやら、コンゴ民主共和国国籍の人は、中国・香港では乗り換えするのにもビザが必要になるようです。
ということで、やはり一番最初に素直に検索した、ヨーロッパ周りのルートで日本に来ることが現実的な感じのようでした。
※後日談で、ETで香港を経由するときに、トランジットピザは必要ない、との確認が取れたそうで、ETで来日することになったそうです
まとめ
なんだか歯切れの悪い結果になってしまいました^^;
せっかく期待して相談してくれたのに、あまりいい回答を案内することができず・・・申し訳なく思います。
ただ、上記でお伝えしたPAR式航空券検索手順は、乗り換え回数は増えてもいいから、少しでも安くビジネスクラスの航空券を購入したい、という場合に有効だと思います。
例えば、普通にFIH – TYOの路線をビジネスクラスを予約する場合、一番安い価格はJPY360,000くらいです。
一方で、FIH – CANと、CAN – TYOを足した旅程にした場合は、ビジネスクラスの最安値がそれぞれ
・FIH – CAN : 約JPY200,000
・CAN – TYO : 約JPY90,000
となり、JPY70,000くらい安く移動できることになります。
時間を取るか、コストを取るか、という感じですね。
また、特定の航空会社の修行をしている場合なんかも有効だと思います。
日本発と海外発をクロスで利用して、コストを抑えて修行することができるでしょう。
もしくは、自分のように飛行機に乗ること自体が好きで、ビジネスクラスであれば何時間乗ってても苦にならない、という方向けの提案です 😛
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