ペットと安全に飛行機で旅をするには
PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
先日、ユナイテッド航空(UA)に、飼っている犬と一緒に搭乗したら犬が亡くなってしまった、というニュースがありました。
UAのページにはペットの輸送に関する情報が色々載っています。
・機内に入れることのできないペットの輸送プログラム「ペットセーフ」について
https://www.united.com/web/ja-JP/content/travel/animals/petsafe.aspx
・利用できるケージについて
https://www.united.com/web/ja-JP/content/travel/animals/kennel.aspx
・FAQ
https://www.united.com/web/ja-JP/content/travel/animals/faq.aspx
UA以外の航空会社にも同様の規定はありますが、大切なペットを航空会社任せにするのではなく、今回のような出来事を自身で極力防ぐ努力はできます。
そのうちいくつかを紹介します。
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- ケージのサイズをチェックする
- 貨物(Cargo)と荷物(Luggage/Baggage)の違いを知る
- ペットと共に旅をするならこの航空会社
- スタッフをあてにしない
- 各航空会社のペットに関する案内
- ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
- KLMオランダ航空(KL)
- エールフランス航空(AF)
- イベリア航空(IB)
- フィンエアー(AY)
- ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)
- スイスインターナショナルエアラインズ(LX)
- スカンジナビア航空(SK)
- LOTポーランド航空(LO)
- ニュージーランド航空(NZ)
- カンタス航空(QF)
- エア・カナダ(AC)
- アメリカン航空(AA)
- デルタ航空(DL)
- ハワイアン航空(HA)
- アエロメヒコ航空(AM)
- チャイナエアライン(CI)
- エバー航空(BR)
- タイガーエア台湾(IT)
- シンガポール航空(SQ)
- スクート(TZ)
- ガルーダ・インドネシア航空(GA)
- タイ国際航空(TG)
- キャセイパシフィック航空(CX)
- 香港エクスプレス(UO)
- エアアジアグループ(AK/XJ/D7)
- セブパシフィック航空(5J)
- エティハド航空(EY)
- エミレーツ航空(EK)
- カタール航空(QR)
- ANA(NH)(国内線)
- ANA(NH)(国際線)
- JAL(JL)(国内線)
- JAL(JL)(国際線)
- フジドリームエアラインズ(JH)
- バニラエア(JW)
- スカイマーク(BC)
- ジェットスターグループ(JQ/GK)
- スターフライヤー(7G)
- ソラシドエア(6J)
- ピーチアヴィエーション(MM)
- 中国国際航空(CA)
- 中国南方航空(CZ)
- 中国東方航空(MU)
- 春秋航空(9C)
- 大韓航空(KE)
- アシアナ航空(OZ)
- 済州航空(7C)
- イースター航空(ZE)
- ティーウェイ航空(TW)
- ジンエアー(LJ)
- エアプサン(BX)
- まとめ
ケージのサイズをチェックする
UAをはじめ、多くの航空会社が許容するケージのサイズは最大#700(48(長さ)x32(幅)x35(高さ))というものです。
ただし、ボーイング737など、機材が小さい場合にはこれより小さなケージでないと許容していないケースもありますので、事前にコールセンターなどへ問い合わせをした方がよいでしょう。
#400(36(長さ)x24(幅)x26(高さ))や、#500(40(長さ)x27(幅)x30(高さ))であれば、ほぼすべての機材に対応しているようです。
貨物(Cargo)と荷物(Luggage/Baggage)の違いを知る
航空会社によっては、ペットを「貨物」として扱うところもあります。
飼い主的にはムッとする部分もあるかもしれませんが、「貨物(cargo)」として機内に「積み込む」感じです。
UAの場合はまさにこれにあてはまり、前述の「ペットセーフ」のような規定があります。
「セーフ」とは言うものの、実際はケージという「貨物」の中にただペットが入っている、という状態のため、乗り換え便などの場合は、「貨物」と同様の雑な扱いをされることでしょう。
また、「貨物」なので貨物便で別送となることが多いため、飼い主は飛行中何もすることができません。
しかも、「貨物」を置く貨物室は客室内のように温度や圧力が安全にコントロールされていません。
全く「セーフ」ではありませんね。
空港によってはペットを預ける場所がチェックインカウンターではなく、航空貨物施設の場合があります。
飼い主は、この航空貨物施設まで行かなければいけません。
ちなみに、ペットセーフを利用したアメリカ国内のフライトでは1回につきUAマイレージが500マイル、その他のフライトでは1,000マイルを獲得できます。
この扱いはちょっと・・・と言う方は、ただの「貨物」ではなく、「受託手荷物(checked luggage)」として預けるのがいいのかもしれません。
「荷物(cargo)」より安く、「荷物(Luggage)」の場合には必ずチェックインカウンターで預け入れを行うため、ペットを預けていることをスタッフに知らせることができます。
(PNR等に情報が入るはずです)
フライトの遅れなどがあった場合、いったんペットを取り戻すこともできます。
また、「荷物」を置く貨物室の温度と気圧は客室内と同程度の状態にあるので、まだ安心ですね。
ただし、「荷物」として預けることができるのは、ペットのサイズが各航空会社の規定内である場合に限ります。
ペットと共に旅をするならこの航空会社
アメリカ国内をペットと共に旅するのであれば、アラスカ航空(AS)がおすすめです。
ASは、チェックインをすると同時に、フライトアテンダントや機長に至るまで、すべてのスタッフにペットを預けているということを知るようなシステムになっていて、「ペットを預けているのを知っていますよ」ということを言ってくれるそうです。
そして、フライトアテンダントがペットの状況を追跡できるタグを渡してくれて、どういう状況なのか皆同じ目線で知ることができます。
スタッフをあてにしない
ASの話とは矛盾するようですが、あなたにとってペットは大切な家族かもしれませんが、航空会社・空港のスタッフにとってはそこまで大切ではありません。
大切ではないということは、扱いもそれなりということを理解しておきましょう。
例えばフライトが遅れた場合や機材変更があった場合、ペットの状況についてうるさいくらいスタッフに聞いてもよいと思います。
機材変更なんかで・・・と思うかもしれませんが、貨物室で過ごさなければいけないペットにとっては大問題です。
各航空会社のペットに関する案内
各航空会社によって、ペットに関する規定は異なります。
主な航空会社の、ペットと共にフライトをする場合の案内をまとめておきます。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
https://www.britishairways.com/ja-jp/information/travel-assistance/travelling-with-pets
KLMオランダ航空(KL)
https://www.klm.com/travel/jp_ja/prepare_for_travel/travel_planning/pets/index.htm
エールフランス航空(AF)
https://www.airfrance.co.jp/JP/ja/common/guidevoyageur/pratique/animal_cabine_airfrance.htm
イベリア航空(IB)
https://www.iberia.com/web/obsmenu.do?language=ja&country=JP&quadrigam=ANIDOM&quickaccess=true
フィンエアー(AY)
https://www.finnair.com/jp/jp/information-services/baggage/pets/flying-with-pet
ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)
https://www.lufthansa.com/jp/ja/Animals
スイスインターナショナルエアラインズ(LX)
https://www.swiss.com/za/ja/prepare/special-services/animals-travelling.html
スカンジナビア航空(SK)
https://www.flysas.com/ja-JP/jp/Travel-info/Other/Travel-with-animals/
LOTポーランド航空(LO)
https://www.lot.com/jp/ja/travelling-with-pets
ニュージーランド航空(NZ)
https://www.airnewzealand.co.jp/travelling-with-pets
カンタス航空(QF)
https://www.qantas.com/travel/airlines/conditions-carriage/global/en
エア・カナダ(AC)
https://www.aircanada.com/jp/ja/aco/home/plan/special-assistance/pets.html
アメリカン航空(AA)
https://www.americanairlines.jp/i18n/travel-info/special-assistance/pets.jsp
デルタ航空(DL)
ハワイアン航空(HA)
アエロメヒコ航空(AM)
https://aeromexico.jp/travel-information/special-service/post-731
チャイナエアライン(CI)
https://www.china-airlines.com/jp/jp/fly/prepare-for-the-fly/baggage/sporting-equipment-pets
エバー航空(BR)
https://www.evaair.com/ja-jp/managing-your-trip/baggage-information/travelling-with-pets/
タイガーエア台湾(IT)
いかなる状況であっても、ペット、昆虫、爬虫類、その他家畜を含む動物を客室および貨物室で輸送することを禁止しています。
https://www.tigerair.com/jp/ja/baggage.php#animals
シンガポール航空(SQ)
https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/travel-info/special-assistance/travelling-with-pets/
スクート(TZ)
かわいいペットも、ご旅行の際はお預かりできません。
https://www.flyscoot.com/jp/fly-scoot/before-you-fly/travel-information
ガルーダ・インドネシア航空(GA)
https://www.garuda-indonesia.com/jp/ja/garuda-indonesia-experience/on-ground/baggage/index.page
タイ国際航空(TG)
https://www.thaiairways.com/ja_JP/plan_my_trip/travel_information/Pet_Travel.page
キャセイパシフィック航空(CX)
https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP/travel-information/special-assistance/pets.html
香港エクスプレス(UO)
HK Expressでは、お預かりか機内持ち込みかを問わず、ペットを手荷物として受け入れることはできません。
https://www.hkexpress.com/ja/learn/baggage-guide/oversized-baggage
エアアジアグループ(AK/XJ/D7)
当社は、 以下で示すような手荷物、または手荷物に収納された物品の輸送を拒否する権利を有する。
生きているまたは死んでいる動物
https://www.airasia.com/jp/ja/about-us/terms-and-conditions-ak.page
セブパシフィック航空(5J)
旅客は以下を手荷物内に入れることはできません。
動物(生死問わず)。
https://www.cebupacificair.com/ja-jp/pages/mycebjourney/conditions-of-carriage/cebupacific-general-terms-and-conditions-of-carriage
エティハド航空(EY)
鷹を客室にお連れいただくことができます。
https://www.etihad.com/ja-jp/before-you-fly/baggage-information/baggage-guide/
エミレーツ航空(EK)
エミレーツ便の客室に動物を持ち込むことはできません。但し、例外として、鷹 (鷹狩り用、ドバイとパキスタン国内の一部を結ぶ便) と、盲導犬を除きます。
https://www.emirates.com/jp/japanese/help/faq/544304/what-are-the-rules-and-charges-for-travelling-with-animals
カタール航空(QR)
介助犬と鷹以外の動物は、飛行中の客室内にお持ち込みいただけません。
https://www.qatarairways.com/jp/jp/animals.page
ANA(NH)(国内線)
https://www.ana.co.jp/serviceinfo/domestic/support/pets/index.html
ANA(NH)(国際線)
https://www.ana.co.jp/serviceinfo/international/support/pets/
JAL(JL)(国内線)
https://www.jal.co.jp/dom/support/pet/
JAL(JL)(国際線)
https://www.jal.co.jp/inter/support/pet/
フジドリームエアラインズ(JH)
https://www.fujidream.co.jp/checkin/pets.html
バニラエア(JW)
ペットなどの感情支援動物および精神補助動物は機内への同伴およびお預かりはできません。
https://www.vanilla-air.com/jp/support/faq/baggage/009
スカイマーク(BC)
https://www.skymark.co.jp/ja/res_boarding/baggage3.html
ジェットスターグループ(JQ/GK)
与圧調整設備を備えていないため、ジェットスターでは、ペットのお預かりはできません。
https://www.jetstar.com/jp/ja/help/articles/checked-baggage
スターフライヤー(7G)
https://www.starflyer.jp/checkin/luggage.html
ソラシドエア(6J)
https://www.solaseedair.jp/service/baggage/pet.html
ピーチアヴィエーション(MM)
ペットの機内持ち込みおよびお預かりはできません。
https://www.flypeach.com/pc/jp/lm/ai/airports/baggage/carry_on_bag
中国国際航空(CA)
https://www.airchina.com.cn/en/info_and_services/pet.shtml#
中国南方航空(CZ)
https://global.csair.com/JP/JP/INFO/XLFW/PETS
中国東方航空(MU)
https://jp.ceair.com/muovc/main/ja_JP/Static_pages/TripPreparation.html#6
春秋航空(9C)
当社は、次の物品を手荷物として受け付けません。
生きている動物。
https://jp.ch.com/Static/GeneralConditionsJP
大韓航空(KE)
https://www.koreanair.com/global/ja/traveling/services1.html
アシアナ航空(OZ)
https://jp.flyasiana.com/C/ja/homepage.do?menuId=003006007001000&menuType=CMS
済州航空(7C)
済州航空は生動物の委託手荷物と機内持ち込み手荷物としての運送受付を不可とする。
https://www.jejuair.net/jejuair/login/agreement/transport.jsp
イースター航空(ZE)
動物の輸送はお引き受けできません。
https://www.eastarjet.net/service.html
ティーウェイ航空(TW)
T’way航空は生動物(AVIH)機内携帯動物(PETC)をサービスしないことを原則とします。
https://www.twayairlines.jp/shared/yakkan5.html
ジンエアー(LJ)
https://www.jinair.com/Language/JPN/ServiceGuide/TravelingwithPets.aspx
エアプサン(BX)
https://jp.airbusan.com/content/common/service/customer/animal
まとめ
LCCはペット拒否、という傾向にあるようです。
ただ、LCCでも盲導犬と共に機内へ乗り込むのはOKの場合があるようです。
気になったら、すぐに航空会社のスタッフに連絡する。
情報をしっかりと入手して、あなたの大切な家族を守ってあげてくださいね。
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