PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
　

日本で積極的に貯めている人が少ないと思われる、マレーシア航空(MH)のマイレージプログラム「Enrich」。
　
MHはビジネスクラスのセールを頻繁に行っていて、貯めやすいマイレージプログラムではあると思うんですが、きっとJLやその他のワンワールドマイレージに流れてしまっているのが現状だと思います^^
　
はたして日本に住んでいる日本人にとって使い道があるのか？
　
ちょっと探ってみました。
[toc]

QFフライトでのオーストラリア – ヨーロッパ

MHの必要マイレージ数は距離制になっていて、10,000マイル以上飛行をすればどれだけ遠くても同じマイレージ数です。
　
例えばシドニー(SYD) – クアラルンプール(KUL)乗換 – ロンドンヒースロー(LHR)の距離は約10,681マイルなのですが、この場合

・ビジネスクラス片道 : 200,000マイル
・ファーストクラス片道 : 315,000マイル
　
となります。
　
ちょっと多いですかね^^;
　
ただ、ワンワールドメンバーのQFフライトでSYD – DXB – LHRというフライトだと、
　
・ビジネスクラス片道 : 87,000マイル
・ファーストクラス片道 : 132,000マイル
　
となり、だいぶ必要マイレージ数が抑えられます。

EKフライトでのオーストラリア – ドバイ乗換 – 南米

MHは、エミレーツ航空(EK)と提携を行っています。
　
提携航空会社のフライトについては、距離が9,600マイル以上あるフライトについては必要マイレージ数が一定で、
　
・エコノミークラス片道 : 60,000マイル
・ビジネスクラス片道 : 87,000マイル
　
となっています。
　
そのため、距離が長ければ長いほどお得、ということになりますね。

EKフライトでの日本 – 南米

日本からEKフライトを利用して、ブラジルやアルゼンチンへ行くことができます。
　
例えば日本からブエノスアイレス(EZE)までの距離は約13,591マイルなのですが、この場合もビジネスクラス片道は87,000マイルとなります。

ちなみに、リオデジャネイロ(GIG) – ブエノスアイレス(EZE)間は以遠権フライトになっています。

ただし、MHのマイレージでは、EKのファーストクラスの特典航空券は予約できないので、注意が必要です。

EYフライトでの日本 – アブダビ乗換 – サンパウロ(GRU)

MHは、エティハド航空(EY)とも提携を行っています。
　
EYも長距離路線を運航しているので、例えばNRT – アブダビ(AUH) – サンパウロ(GRU)というフライトも、
　
・エコノミークラス片道 : 60,000マイル
・ビジネスクラス片道 : 87,000マイル
　
で搭乗できます。

総距離数は、約12,567マイルです。

Cash + Milesという手段もある

MHのマイレージはキャッシュと掛け合わせて利用することができます。最低1,000マイルから。
　
ただし条件がいくつかあって、
　
・オンラインでのみ利用可
・必要マイレージ数の30%分まで、キャッシュの利用可
-> 最低70%分の必要マイレージは保有していないといけない
・対象フライトはMHのみ
・片道/往復のフライトにのみ適用可能(周遊などには不可)
・幼児(INF)の特典航空券予約には使用不可　
・予約のキャンセルについては、現金で支払った部分のみが払い戻しの対象
-> マイレージは帰ってこない！
　
という感じで、なかなか厳しい内容となっています。
　
中途半端なマイレージが残ってしまって、使わないともったいない、という時には、有効な手段かもしれません。

まとめ

MHはEK, EY, QRという中東3大キャリア全てとマイレージ提携を行っている、世界でも数少ない航空会社です。
　
中東系航空会社は長距離路線を運航していることが多いので、MHマイレージを利用するならこれら中東系航空会社のフライトでの利用が一番効率がよさそうです。
　
中東系航空会社をまんべんなく利用される方には、とてもよいマイレージプログラムなのかもしれません。
　
ただ、近・中距離(7,200マイル以下の範囲)においては、全く使い物にならないマイレージプログラムということだけご注意を^^;