その特典航空券予約、お得ですか?
自分が初めてマイレージを利用して、国際線のビジネスクラスに搭乗したのはJAL(JL)の仁川(ICN) – 成田(NRT)線。
片道15,000マイルで、航空券を買ったとしたら約JPY48,000の路線の予約をしました。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のサイトで予約したJAL(JL)の特典航空券の座席を指定する
この時のマイレージの「価値」は、1マイルあたり約JPY2.97だったのですが、この予約は本当に価値のあるものだったんでしょうか?
工夫をすれば、もっと1マイルあたりの価値を上げることができるのではないか?
あなたの特典航空券予約がお得なものと言えるのかどうか、判断するための基準・考え方を紹介したいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
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その特典航空券予約は理にかなったものか
いくら少ないマイレージ数で特典航空券予約ができたとしても、同じ航空会社・同じ路線の航空券代がとても安い、もしくは必要マイレージ数とあまり変わらないものだったら、特典航空券予約をせずに普通に航空券予約をした方が賢明でしょう。
例えば大韓航空(KE)のエコノミークラス往復は、デルタ航空(KE)のマイレージを利用すると15,000マイルですが、KEのサイトでJPY25,000で販売していたとします。
この時の1マイルあたりの価値は、JPY1.67。
個人的には、航空券の代金 / 必要マイレージ数がJPY2を上回るかどうかが、特典航空券を予約するか否かの一つの判断になると思います。
一般的に、マイレージにはJPY2の価値があると言われているので、この予約は明らかに損です。
航空券を購入すれば、そのフライトに対するマイレージも付与されます。
(ブッキングクラスにもよりますが)
なので上記のようなケースの場合は、航空券を購入してマイレージを加算し、別の機会の利用を考えましょう。
また、特典航空券を利用した場合には、マイレージプログラム上級会員資格取得のためのマイル・ポイントは加算されません。
(1社だけ例外を知っていますが、それは有料メールマガジンで!)
あと少しで資格達成に必要なマイル・ポイントが貯まるというような場合には、迷わず航空券を購入しましょう。
まぁ最終的には、1マイルあたりの価値がJPY1を切ってしまうような特典航空券の予約であっても、その予約が自分自身にとって満足いくものであればいいのかな、とも思いますけどね 🙂
あなたのマイレージの価値を上げるための実例
あなたのマイレージの価値を簡単に上げることができる、マイレージプログラムとその使い方について、いくつか紹介します。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
日本国内線で急に移動が必要になった場合などに、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のAviosを利用すると、簡単にマイレージの価値を上げることができます。
JLのサイトで、出発日が直近の航空券、例えば、羽田(HND) – 福岡(FUK)を見てみると、最安値でJPY27,590(2017/9/16に、2017/9/17出発のフライトを検索した場合)。
いろいろな方法で4,500AviosをJPY1.5 / Aviosで購入したと仮定すると、
27,590 / 6,750(4,500 * 1.5) = JPY4.08
実に、JPY4以上の価値を叩き出せることになります。
ユナイテッド航空(UA)
同じような形で、ユナイテッド航空(UA)のマイレージも、日本国内線のフライトを直近で利用する場合には秀逸です。
ANA(NH)のフライトになるのですが、片道5,000マイル(飛行距離800マイル以内) – 8,000マイル(飛行距離801マイル以上)となっています。
UAマイレージも購入することができます。
ユナイテッド航空(UA)のマイレージ最大100%ボーナスセール
るので、例えば1マイルJPY2で購入できたとすると、例えば羽田(HND) – 福岡(FUK)の片道に必要なマイレージ5,000マイル
5,000 x JPY2 = JPY10,000
になります。
NHのサイトで、同旅程の出発日が直近の航空券の値段を見てみると、こちらもJPY27,590。
それがUAマイレージを利用すると片道JPY10,000で済んでしまうので、マイレージをJPY2.76くらいの価値で利用できることになります。
ANA(NH)
ANA(NH)のマイレージは、全体的に必要マイレージ数が少ないのですが、ユーザーが多いためなかなか希望する方面で使えない、という不便な点もあります。
先日も、とある会社の社長さんのマイレージコンサルティングをさせてもらったのですが、ANAダイナースプレミアムを利用しているがイマイチNHマイレージを活用しきれていない状況で、
ファーストクラスに一度でいいから乗ってみたいよなぁ・・・。
と仰っていたので、
PAR : ファーストクラスこそマイレージで搭乗するべきものなんです!
ということを伝え、NHのマイレージをJPY100あたり3マイル貯めるための方法と、ニューヨーク(JFK)にファーストクラスで行くための必要マイレージ数をお伝えしたところ、
今日一番のニュースだった!
と言っていただいて、早速実践してくださっています。
JFKまでのファーストクラス必要マイレージ数(往復)は、150,000 – 165,000マイルです。
普通に航空券を購入すると最低でもJPY1,000,000するので、マイレージの価値を
1,000,000 / 165,000 = JPY6.06
まで高めることができます。
ビジネスの決済手段としてANAダイナースプレミアムを利用されているので、すぐ貯まっちゃいますね 🙂
Flying Blue
Flying Blueのマイレージは使いにくい・貯めにくいことで有名ですが、敢えてFlying Blueも考えてみます。
Flying Blueのマイレージを利用して日本からヨーロッパへ行く場合、エコノミークラス往復100,000マイル / ビジネスクラス往復200,000マイルかかります。
とても多いマイレージ数である一方で、Flying Blueは不定期にマイレージ購入のセールを行っています。
Flying Blueのマイレージ最大100%ボーナスセール(2017/9/25まで)
例えばこういったボーナスセールで1マイルあたりJPY1.87で購入したとすると、
・JPY1.87 x 100,000 = JPY187,000
・JPY1.87 x 200,000 = JPY374,000
となります。
100,000マイルを購入して、エコノミークラスの特典航空券予約をするのは全く損です。
JPY187,000も出せば、プレミアムエコノミーの航空券を購入できる時だってあるんですから・・・^^;
一方で、AF/KLのビジネスクラスはJPY500,000くらいすることもあるのですが、JPY374,000で200,000マイルを購入してビジネスクラスに搭乗すると、
JPY500,000 / 200,000 = JPY1.33
となり、こちらも購入時の単価を下回ってしまいます^^;
Flying Blueをお得に使う機会というのは、非常に限られてくるでしょう。
(エコノミークラスの一部の路線)
これが、Flying Blueのマイレージは使いにくい・貯めにくいと言われる所以でもあります。
まとめ
マイレージは「生き物」です。
1ヶ月前にはお得だった使い方が、今では全く損になってしまった、というケースはいくらでもあります。
マイレージをお得に使うためには、マイレージプログラムのその時々の状況・必要マイレージ数を常にチェックして、最適な使い方をウォッチし続けなければいけません。
完璧なタイミング・完璧なマイレージ数でなくても、貯めこまずに使えるときに使っておく、というのが鉄則だと思います。
また、航空会社はしょっちゅうマイレージプログラムの「改悪」を行います。
こちらも日々ウォッチをしなければいけないのですが、必要に応じてマイレージプログラムそのものを見直すことも大事だと思います。
そこでPARからの提案。
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