ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のマイレージ(Avios)を貯める15の理由
AviosハンターのPAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
今まで、何回かブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のマイレージ(Avios)を効率的に貯める方法を紹介して来ました。
でも、なぜBAのAviosなんでしょう?
それは、自分の旅の目的と用途が合致しているからです。
自分はよく、ヨーロッパに行きます。
ヨーロッパ内も、飛行機で移動することが多いです。
また、妻は日本周辺のアジアを旅するのが好きです。
そういう人には、BAの特典航空券がピッタリなんです。
その他、BAのAviosの15のメリットをまとめてみました。
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イギリス大好き!
自分は(過去の歴史背景は別にして)イギリスが大好きです。
妻はイギリス人で、自分が話す英語ももちろんイギリス英語です。
イギリス英語にこだわったフェイスブックのコミュニティ
英国式!恋する英会話
を運営し、ブログも書いています。
また、自分はPaul Smithの服が好きなのですが、実はPaul SmithさんもBAの上級会員で、来日するときは決まってBAに搭乗するそうです。
一度サイン会で握手してもらったことがありますが、いつかHND/NRT/LHRのラウンジでお目にかかりたいなぁと密かに思い続けています 🙂
BAのAviosはあまり知られていない
日本においては、BAのAviosがとても使いやすいということがあまり知られていません。
なので、ANA(NH)やJAL(JL)のマイレージ情報と比べて、情報量が少ないです。
一方で、自分は人と違うことをすることが大好きです。
あまり人が貯めていない(知られていない) -> 人と違うことをやっているという満足感
を、得ることができます 🙂
マイル有効期限の延長が可能
ここからが実用的なメリットです^^;
BAのAviosの有効期限は36ヶ月ですが、36ヶ月以内に1Aviosでも変動があれば、そこからさらに36ヶ月延長されます。
これは、Aviosの購入や利用でも有効です。
なので、実質無期限ということですね。
JLと違い、マイル有効期限の延長が可能なので、有効期限を(実質)気にすることなくAviosを計画的に貯めることができます。
TYO-LHRのエコノミークラス特典航空券がオフピークなら往復39,000Avios!
BAの特典予約に必要なAvios数は通常シーズンとオフピークシーズンに分かれていて、オフピークシーズンにはより少ないAviosで特典航空券を予約することができます。
BAのマイレージの必要Avios数は出発地 -> 目的地間の距離(マイル)で区切られていて、以下のようなマトリクスとなります。
距離(マイル) | エコノミー | ビジネス | ファースト |
---|---|---|---|
1 – 650 | 4,500(通常)4,000(オフピーク) | 9,000(通常)7,750(オフピーク) | 18,000(通常)15,500(オフピーク) |
651 – 1,150 | 7,500(通常)6,500(オフピーク) | 15,000(通常)12,750(オフピーク) | 30,000(通常)25,500(オフピーク) |
1,151 – 2,000 | 10,000(通常)8,500(オフピーク) | 20,000(通常)17,000(オフピーク) | 40,000(通常)34,000(オフピーク) |
2,001 – 3,000 | 12,500(通常)10,000(オフピーク) | 37,500(通常)31,250(オフピーク) | 50,000(通常)42,500(オフピーク) |
3,001 – 4,000 | 20,000(通常)13,000(オフピーク) | 60,000(通常)50,000(オフピーク) | 80,000(通常)68,000(オフピーク) |
4,001 – 5,500 | 25,000(通常)16,250(オフピーク) | 75,000(通常)62,500(オフピーク) | 100,000(通常)85,000(オフピーク) |
5,501 – 6,500 | 30,000(通常)19,500(オフピーク) | 90,000(通常)75,000(オフピーク) | 120,000(通常)102,000(オフピーク) |
6,501 – 7,000 | 35,000(通常)22,750(オフピーク) | 105,000(通常)87,500(オフピーク) | 140,000(通常)119,000(オフピーク) |
7,001以上 | 50,000(通常)32,500(オフピーク) | 150,000(通常)125,000(オフピーク) | 200,000(通常)170,000(オフピーク) |
※上記マイレージ数は片道の場合です。往復の場合は、片道の2倍のAvios数が必要です
妻の実家がリーズ(LBA)にあるのですが、LHR – LBA間も片道4,500Aviosの範囲内です。
※オフピークシーズンなら片道4,000Avios!
ロンドン(LON)までは別の航空会社で行き、LHR – LBA間をBAのAviosを使って移動する、という使い方もできるんです。
他にLONから650マイルの範囲で収まる都市としては、
等があります。
LHR – NRT(HND)は5,501 – 6,500マイルの範囲に入るので、エコノミーは片道19,500Avios, 往復で39,000Aviosでロンドンに行けることになります。
同じLHR – TYO間で、JAL(JL)とANA(NH)の必要マイレージ数(往復)で比較をしてみます。
BA | JL | NH |
---|---|---|
60,000(通常)39,000(オフピーク) | 55,000 | 60,000(ハイシーズン)55,000(レギュラーシーズン)45,000(ローシーズン) |
ダントツの少なさですね。
通常時期でさえ、JLには負けるもののNHのハイシーズンと同じ必要Avios数です。
実は日本のゴールデンウィーク期間中もオフピーク
日本では4月下旬から5月第1週目くらいまではゴールデンウィークの時期で、一年で一番航空券が高い時期の一つになっています。
ところが。
イギリスでは同じ時期がオフピークシーズンに該当します。
なので、タイミングよく特典航空券を予約すれば、ゴールデンウィークをイギリス・ヨーロッパへお得に旅をするということが可能なんです!
JL国内線特典は片道6,000Aviosから
BAもJLも、同じ「ワンワールド」という航空会社のアライアンスに加盟しています。
なので、BAのAviosをJLのフライトに利用することができます。
もちろん、JLの国内線の特典航空券予約にもBAのAviosを利用することは可能で、例えば羽田(HND) – 新千歳(CTS)が片道6,000Aviosでフライトが可能です。
この6,000Aviosがどれだけ少ないマイレージなのか、同じHND – CTS片道で、JAL(JL)とANA(NH)の必要マイレージ数で比較をしてみましょう。
BA | JL | NH |
---|---|---|
6,000 | 7,500 | 7,500(ハイシーズン)6,000(レギュラーシーズン)5,000(ローシーズン) |
Aviosで取得する特典航空券は日本国内でなく、ワンワールドに加盟している航空会社なら世界中どこでも、650マイル以内のところであれば片道6,000Aviosでフライトが可能です。
他に650マイル以内のところは、
などがあります。
BAのAviosを使ってふらっと釜山まで、なんていうことが簡単にできちゃいそうです。
※2019/5/30に必要Avios数の改悪があり、最低でも6,000Avios必要となりました
JL国内線特典のオンライン予約が可能
BAのサイトで、JL国内線の予約をすることができます。
結構座席は空いていると思います。もしかしたら、JLのサイトより予約しやすいかも。
更に、BAで予約した特典航空券は、ちょっと工夫すれば座席指定も可能です。
別記事でまとめているので、こちらをご参照ください。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のサイトで予約したJAL(JL)の特典航空券の座席を指定する
TYO-HKGのビジネスクラス特典航空券が片道22,000マイル!
キャセイ・パシフィック航空(CX)のビジネスクラスのフライトをBAのAviosを使って予約すると、片道22,000マイルで済みます。
Aviosを他のワンワールドメンバーの特典航空券予約に使用する場合のマトリクスは、以下のようになります。
JLとNH、CXの必要マイレージ数で比較をしてみます。
BA | JL | NH | CX |
---|---|---|---|
44,000(シーズン・曜日問わず) | 40,000※148,000※2 | 43,000(ハイシーズン)40,000(レギュラーシーズン)35,000(ローシーズン) | 50,000 |
※1 日本出発 : 火/水/木/金, 海外出発 : 月/火/水/木
※2 上記以外
これが、
短期フライトはBA
という格言が生まれる理由です。
比較的簡単に陸マイラー活動が可能
日本国内での陸マイラーと言えばほとんどNHで、クレジットカードやポイントサイトを駆使してマイレージを貯める方法を紹介しているのはほぼNHのものです。
JLはと言えば、ちゃんとフライトをすればそれなりにマイレージが加算され、上級会員にもNHと比べてなりやすいと聞きます。
BAも、日本ではなく海外に目を向ければ結構キャンペーンを行っていて、現在自分が知っているだけでも3つ、海外のサイトではキャンペーンをやっています。(いずれも、1AviosあたりJPY2以内)。
更に、アメックスのカードをお持ちの方は、アメックスで貯めたポイントを1ポイント0.8Aviosで交換することができます。
JLは交換対象外、NHは交換できますが手数料が発生します。
IBでも陸マイラー活動が可能
BAとイベリア航空(IB)は親会社が同じInternational Airlines Group(IAG)という航空会社グループのため、BAのExcutive ClubとIBのIberia Plusは相互にマイルを移行することが可能です。
ちなみに、このIAGにはBA, IBの他にも以下の航空会社が傘下となっています。
EIもマイレージプログラムとしてAviosを採用しています。
移行レートは1:1で、何度でも無料で相互移行が可能です。
ただし、相互移行が可能となるためには条件があって、
かつ、
ことが必要です。
BA/IBのアカウントはどちらも、将来のキャンペーンなどに備えて早めにアカウントを開設しておくことをお勧めします。
また、アクティビティについては、クレジットカードからのポイント移行やJL国内線の積算などで、アカウントアクティビティを稼ぎましょう。
IBは不定期に、AviosをGruponで安く購入するできるときがあるのですが、こういう時を狙って貯めたAviosを、BAのアカウントに移行することができます。
スペインのグルーポン(Groupon)でお得にイベリア航空(IB)のAviosを購入する
また、BAのAviosは年間35,000Aviosしか購入できませんが、IB側で購入してBAに移行することで、この購入上限が実質的に広がることになります。IB側のバイマイルのページを見るとプルダウンに10万Aviosの購入があるので、おそらくそのくらいは購入できるものと思われます。
IBからのAvios移行が簡単
移行はとても簡単で、手続きが完了次第即座に反映されます。
移行方法は、以前投稿した記事をご参照ください。
イベリア航空(IB)のポイントをブリティッシュ・エアウェイズ(BA)に移行する方法
IBと組み合わせると、特典航空券の幅が広がる
BAとIBでは提携エアラインに違いがあるのもポイントです。
BAでしか利用できない航空会社/IBでしか利用できない航空会社を利用することができるようになります。
例えばBAであればOneworld以外に
といった航空会社と提携しており、IBであれば
などと独自に提携を行っています。
同じAviosを採用しているエアリンガス(EI)では、ユナイテッド航空(UA)のフライトでAviosを加算することができます。
アカウント間でAviosを相互移行することで、これらすべての提携パートナーがアワードで発券できるようになります。
また、同じ日に同じ便の同じクラスでフライトする場合、BAから発券するかIBから発券するかでサーチャージの額が大幅に変わってくる場合があります。例えば、マドリード(MAD)から成田(NRT)までIBのビジネスクラスを発券する際のコストの比較です。
BAの場合。
燃油サーチャージはJPY24,590です。
続いてIBの場合。
EUR96.85なので、JPY12,000程で済んでしまいます!
時期に応じて、IBまたはBAのどちらか必要Avios数が少ない方、燃油サーチャージの少ない方を選んで、Aviosを移行して使うことができるんですね。
幼児に優しい
幼児(INF)が旅行中に2歳の誕生日を迎える場合、航空会社によっては初めから小児(CHD)の運賃を支払わなければならないところもあります。
そんな中BAは、
If you’re travelling with an infant who reaches the age of 2 during their journey, your child will need their own seat for any flights on and after their 2nd birthday. We won’t charge you extra for this; you’ll only pay the infant fare for the entire journey.
つまり、座席は確保しなければいけないが運賃は幼児のままでいいそうなんです!
こんなにgenerousな航空会社、聞いたことがありません。
他にも、幼児が使用するバシネットの制限も、BAは比較的緩やかで12.5kg以下、という制限だけですが、例えばKLとかは10kg以下かつ65cm以下、という制限があったりします。
BAは、幼児にも親にも優しい航空会社だと思います。
名前を間違った時でも変更が無料
名前変更に関して、BAはとても寛容です。
パスポートのスペルを間違えたくらいなら、無料で変更してくれます。
他社は大体、変更不可か手数料を取って変更してくれるところです。
なので、いざ間違ってしまった!という時も、安心ですね。
各社の対応についても、過去の記事をご参照ください。
まとめ
いかがですか?
自分がしつこくAviosハンター、と言っていた理由がお分かりいただけたでしょうか?
同じフライトでも、航空会社(見方)を変えればこんなに価格が変わってくるんです。
JLやNHでせっかくマイレージを貯めても、3年で期限が来てしまうので常に計画を立ててマイレージを獲得・利用する必要があります。
BAでは、(実質)そんなことはありません。
つまりPARが言いたいのは、日本にいるからと言ってJLやNHのマイレージだけに固執することはない、ということです。
世界に目を向ければ、もっとお得で、もっと使いやすいマイレージがあなたを待っていますよ 😉
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人とは違った上級会員をお得に取得したいあなた、ぜひご参加をご検討ください! 🙂
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