シンガポール航空(SQ)グループ会社・スクート(TR)の就航路線再編に伴うSQマイレージ獲得・利用の影響は?
シンガポール航空(SQ)のグループ会社・シルクエアー(MI)の一部路線が、同じくグループ会社のScoot(TR)に移管されることになりました。
この移管によって、サービスはどうなるのか・マイレージは利用/獲得しやすくなるのかについて、少し考えてみたいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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移管される17路線
今回の発表によると、MI運航からTR運航になる路線は以下の17路線です。
移管の時期は路線によって異なり、2019年のビエンチャン(VTE)・ルアンパバーン(LPQ)を皮切りに徐々に2020年7月までかけて行われます。
これらの移管により、MIでは設定されていたビジネスクラスが無くなります。
つまり、これらの路線では全てTRによるエコノミークラスフライトになってしまいます。
なぜこれらの路線がMIからTRへ移管されるかというと、いずれの空港も数多くのLCCが就航していて、MIであってもコスト競争に勝つことができず、止むを得ずTR運航にすることになった、という背景があるようです。
SQマイレージによる予約はどうなるのか
これまでは、SQマイレージを利用してMIフライトの予約を行うことができていました。
そして、毎月行われるプロモーションでも、一部対象路線があったりしました。
SQマイレージをTZのフライトに利用できないこともないのですが、TZフライトに利用する場合は「バウチャー」として利用することとなり、とても損な使い方しかできません。
シンガポール航空(SQ)のマイレージをScoot(TR)のフライトで利用・獲得しやすくなりました
なので、これらの路線を今後利用する際は貴重なSQマイレージを無理に使うことなく、キャッシュで利用してSQマイレージ(もしくはVAマイレージ)を貯めるか別のLCCを利用して、SQマイレージは別の路線(SQスイートクラスとか)で利用した方がはるかにお得、と言えるでしょう。
まとめ
TRは、2019年6月いっぱいで、関空(KIX) – ホノルル(HNL)路線の打ち切りを決定しています。
採算が取れなかったようですが、一方で同じ路線を運航しているエアアジアX(D7)は好調。
他にもJAL(JL)やハワイアン航空(HA)などが運航している競争が激しい路線ですが、ちょうどD7とJL/HAの中間的な立ち位置でコスト的にもサービス的にも中途半端感が出てしまったのかもしれません。
2020年には、SQとMIはまとめて「シンガポール航空」として統合される予定なので、その後はSQとしてマイレージの利用・獲得ができるようになると思いますが、それまでに業績不調なMIの路線をできる限り整理したいところなんだと思います。
個人的には、MIで利用されていたボーイング B737 MAXがどの路線に振り替えられるのか楽しみですが、ライオン・エア(JT)の事故もあったので整備はしっかりとして欲しいところですね。
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