2021年、旅をするなら中東か?
2021年は2020年より良くなるでしょうか?
そうであって欲しいと自分は常に思っていますが、それはまだわかりません。
ですが、自分が今注目している地域があります。
それは、中東です。
先日、サウジアラビアとカタールが国交断絶を解除したことをお伝えしました。
これでカタール航空(QR)が以前のように中東を自由に飛行できるようになるのですが、いくつかの国がイスラエルとの国交樹立をしたのも大きな出来事です。
2021年1月現在、アジア・ヨーロッパ共になかなか渡航がしづらい状況で、個人的には2021年は、中東を目的地とした渡航が増えるのではないかと思っています。
中東のこれまで、これからについて考えてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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紛争が収まりつつある
2020年8月、UAEとイスラエルは国交を樹立しました。
これにより、エミレーツ航空(EK)は2月にイスラエルへのフライトを開始します。
そして、そう遠くない将来に、再びドバイとカタールの間での往来が再開し、地域全体のフライトは短くなり、中東での旅行ははるかに簡単になります。
6つの加盟国からなる湾岸協力理事会(Gulf Cooperation Council, GCC)。
バーレーン、クウェート、オマーン、サウジアラビア、カタール、UAEが再び結集しています。
2017年にバーレーン、エジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が湾岸の隣国カタールに対する封鎖を開始したことで、この地域のすべてが一変しました。オマーンとクウェートは、封鎖を棄権しました。
なので、ドーハ(DOH)からマスカット(MCT)やクウェートシティ(KWI)へはフライトができたんですね。
サウジアラビア、UAE、バーレーン、エジプトの領空を通過するQRの運航が禁止されたため、航空機はホルムズ海峡周辺のより長く、より迂回したルートを利用しなければなりませんでした。
ドーハ(DOH)から南アフリカへのフライトのような場合、空域の制限のため、飛行機は何百マイルもの距離を飛行し、余分な燃料を燃やし、必要以上に時間がかかることになりました。
ですがようやく2021/1/5に、この封鎖は終了ました。
これにより、3年ぶりにサウジアラビアとカタールからの入国者や通過する観光客が再び両国の国境を通過できるようになり、QRやサウディア(SV)などの航空会社がそれぞれの国との間に就航できるようになります。
封鎖に関与している他の湾岸諸国(UAE、エジプト、バーレーン)も封鎖解除に合意していますが、現時点ではフライト再開については正式な合意には至っていません。
ですがサウジアラビアの外相は、
(湾岸諸国の)フライトは、通常に戻るだろう
と述べています。
イスラエルとUAE間のフライト
2020年、サウジアラビアは初めてイスラエル便のために領空を開放し、UAEとイスラエル間の短距離路線への道を切り開きました。
そして今、UAEは2021/2/15からドバイ(DXB)とテルアビブ(TLV)間のフライトを正式に就航させることになりました。
UAEはドバイにユダヤ教で定める食べ物・コーシャー料理のケータリング施設まで立ち上げており、FlyDubai(FZ)もこの路線の就航が期待されています。
これは「中東の平和」に向けた大きな一歩であり、それぞれの国の市民が他国を訪れることができるようになったことを示しています。
イスラエルへの入国時に聞かれる最初の質問の一つは、「湾岸諸国への旅をするかどうか」で、パスポートのスタンプが発見されると、入国まで時間がかかります。
そんな心配も、間も無くなくなるでしょう。
中東での簡単な旅行
2022年には、カタールでワールドカップが開催予定となっています。
フットボールを契機として、中東を初めて訪れる人も増えることでしょう。
オマーンの砂漠での星空観察から、テルアビブやベイルートの海辺のサンタモニカのような雰囲気まで、中東はとても魅力的です。今後、中東との関係がより緊密になり、旅行の機会が増えていく中で、単に通過するだけではなく、実際に立ち寄って見ることができる理由がますます増えていくことでしょう。
まとめ
2021年1月現在、中東の国々は世界の他の地域に比べてまだ入国がしやすい状態となっています。
中東の航空会社「中東三兄弟」は、この状況でも比較的多くのフライトを運航していますが、乗り継ぎ地だけでなく中東を目的地として旅をするのもありなのかなと思っています。
2018年に初めて中東を訪れて、2019年にはカタールに入国して街の中を歩いてみましたが、素敵なところでした。
A Rich Doha Travelogue(2019年3月ドーハ旅行記)
1日で観光は十分かもしれませんが、お買い物やホテル滞在など、楽しみは色々とあります。
2021年も仕事でトルコへ行くことはほぼ確定なのですが、もしその足でヨーロッパへ行くことが難しい場合は、中東へ足を運んでまた新たな「宝探し」をしようと思います。
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