旅に出よう
ブラジルへ
ポルトガルへ

ブラジル・ポルトガル 心ひかれるものがそこにある

ブラジルやポルトガルと聞いて、思い浮かぶものは何ですか?サッカー、カーニバル、鉄砲伝来・・・ポルトガル人がブラジルを「発見」したことから、どちらも現在の公用語は「ポルトガル語」です。この2つの国は言葉を始めとして、歴史的、文化的に共有することが多々あります。そして日本も、ブラジルやポルトガルと深く関わりがあります。日本のほぼ反対側に位置するブラジルは、その距離を乗り越え、強い結びつきがあります。1908年、最初の移民船「笠戸丸」がブラジルのサントス港に到着。それから100年以上たって、今では150万人を超える世界最大の日系社会がブラジルに築かれています。毎年夏には「日本祭り」が行われ、日本文化が紹介されています。ブラジル人はとても親日的であるといわれていますが、日系社会がブラジルで育み、築いてきた信頼関係が土台となっているのでしょう。

また、初めて日本にやってきたヨーロッパ人はポルトガル人です。種子島に漂着したポルトガル人が、鉄砲を所持していたことから日本に鉄砲が伝わりました。この出来事は日本の歴史においてとても大きな出来事でした。そして16世紀中頃から始まった「南蛮貿易」で、ポルトガルの商人によってそれまで日本には無かった様々なものがもたらされました。ポルトガル語の名前がそのまま定着し、今でも使われているものがたくさんあります。例えば「パン」、「ビスケット」、「カステラ」「カルタ」、「ボタン」・・・。「子供をおんぶする」の「おんぶ」も元々はポルトガル語の「肩」を意味する「ombro(オンブロ)」が由来です。長い年月を経ても消えることなく、私たちの日常に定着していますね。

日本と昔から関わりのあるブラジル、ポルトガル。この2つの国にはまだまだ知られていない魅力がたくさんあります!

豊かな自然に抱かれる

ブラジルの面積は世界第5位。イグアス、アマゾン、リオデジャネイロ、ブラジリア、フロリアノポリス、グラマードなど、広大な国土のそれぞれの地域で大自然を感じることができます。

ナイアガラ滝

~自然の宝庫ブラジル~

よく知られている「アマゾン」。世界最大の熱帯雨林地帯です。他の地域では見られないような、多種多様な生物が生息し、また、最大流域面積を誇るアマゾン川にも、ここでしか見られないような多くの魚類が生息しています。まさに地球の原点を見るような自然がここにはあります。

アマゾン観光の見どころの1つに「川の合流」があります。アマゾン川本流(黄土色の水)に別の川(黒い色の水)が合流するのですが、合流してからも水が混ざらず、約70㎞もの距離を黄土色の水と黒い色の水が並行して流れる様子を見ることができます。
水温、水質、速度が異なるためにこのような現象が起こるのですが、それが数十kmに渡って続くところにアマゾンの壮大なスケールを感じますね。
アマゾンの観光拠点となるマナウスという都市から見に行くことができます。

アマゾンと同じくらい有名なのが「イグアスの滝」。アルゼンチンとの国境に位置するこの滝は、約4㎞続き、その間に大小およそ275の滝が連続しています。そして中でも「悪魔の喉笛」と呼ばれる最大落差82mもの大瀑布は圧巻です!ブラジル側にある展望台から対岸に見ることができます。この滝を含んだ「イグアス国立公園」はユネスコ世界遺産に登録されています。

また、ブラジル北東部には「レンソイス・マラニャンセス国立公園」があります。ここは真っ白な砂が広がる砂丘を中心とした国立公園です。その砂丘の広さが驚きです!15万ヘクタール以上あり、衛星写真からも確認ができるほどです。ブラジルに「砂丘」は少し意外ですね。「レンソイス」とはポルトガル語で「シーツ」を意味します。雨季になるとこの砂丘の至る所にエメラルドグリーンの湖が現れ、白と緑のコントラストが大変美しく、神秘的な光景が広がります。

~地の果てを感じるポルトガル~

ポルトガルで特に有名な自然のスポットは「ロカ岬」です。ここは「ユーラシア大陸最西端の地」です。目の前にはどこまでも続く海。押し寄せる強い波と強い風で浸食された険しい崖。「地の果て」を実感し、同時に、自然の偉大さに感動を覚えることでしょう。リスボンから電車で約40分の「シントラ」という街に行き、そこからバスが出ています。ロカ岬では「最西端到達証明書」を発行してくれるので素敵な旅の記念になりますよ!

野菜

「食」に心満たされる

旅の楽しみの1つは「ご当地の美味しい料理を食べること」ですよね。もちろんブラジルにもポルトガルにもお国柄が表れた特色あるご当地料理があります。

~ブラジルは複数の食文化が組み合わさったバラエティ豊かな料理~

ブラジルはポルトガルに統治されていたため、その影響が料理にも表れています。また、アラブやアフリカからの移民も多かったので、複数の文化が融合した多様な食文化となっています。

ブラジル料理といえば「シュラスコ」を思い浮かべる人も多いかもしれませんね。串に刺さったお肉を目の前で豪快に切り分けてくれる、あの料理です。他にも「フェイジョアーダ」という豆と豚肉や牛肉の煮込み料理はブラジルを代表する料理です。そしてポルトガル統治時代に伝わった「ボリーニョ・デ・バカリャウ」(ブラジル風タラのコロッケ)、アフリカ系移民にもたらされ、ブラジル東部のバイーア州でよく食べられる「ムケッカ」(シーフードを使ったココナッツミルクのシチュー)など、多様な料理があります。

そして忘れてはならないのが「ポン・デ・ケイジョ」。「チーズのパン」という意味ですが、チーズ好きにはたまらない逸品です!モチモチの生地に濃厚なチーズ味。その食感と味にやみつきになります。タピオカの原料であるキャッサバが使われているので、モチモチ感がすごいです!屋台で出来立てほやほやを買って食べるのがオススメです。今では日本でも見かけるようになり、レシピも数多くありますが、ブラジルを訪れた際は是非本場の「ポン・デ・ケイジョ」をお試しください!

~干しダラのレシピは365種以上!日本人がなじみやすいポルトガル料理~

ポルトガルは海に囲まれているので、新鮮な魚介類をふんだんに使った料理が多いです。そして「干しダラ」(バカリャウ)をよく使うこともポルトガル料理の特徴の1つです。また、お米もよく食べます。日本人には親しみやすい料理と言えるでしょう。

肉料理も多彩です。牛、豚、鶏に加えてウサギや子ヤギも食されます。肉や豆、野菜を煮込んだ「コジード・ア・ポルトゥゲーザ」はポルトガル料理の定番です。あと、豚肉とアサリを炒め、コリアンダーで仕上げた「カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ」。豚肉とアサリの組み合わせ、これが意外と合うんです!ポルトガル料理はコリアンダーの葉が良く使われることも大きな特徴といえます。

ポルトガルのスイーツで忘れてはいけないのが「エッグ・タルト」。日本でも見かけるようになりましたが、実はこれ、ポルトガルが発祥なんです。ポルトガル語で「パステル・デ・ナタ」といい、ポルトガルの国民的なスイーツとなっています。リスボンにあるジェロニモス修道院の修道女たちが最初に作り始めたといわれています。カスタードクリームが入ったパイ生地のタルトで、あっさりした甘さでいくつでも食べられそうです。この修道院の隣には1番人気といわれるエッグ・タルトのお店があるので、観光の際には是非お試しください!

新たに出会った文化や歴史が心に響く

リオ・デ・ジャネイロの「コルコバードの丘」、そしてそこに建つ「キリスト像」、「ポン・デ・アスーカル」、サンパウロのイビラプエラ公園やサンパウロ美術館、日本人街(東洋人街)「リベルダージ」、ブラジル北東部の街、「サルヴァドール」、ブラジルの首都「ブラジリア」・・・。ブラジルには大自然だけではなく、歴史的、文化的な観光スポットもたくさんあります。上に挙げたものはすべて、ブラジルを旅行するなら是非訪れたい場所や都市です。

リスボン

~ブラジルのシンボルがあるリオデジャネイロ~

中でもリオ・デ・ジャネイロの「コルコバードの丘」、そしてそこに建つ「キリスト像」はブラジルのシンボルともいわれています。テレビなどで見たことがある方も多いかもしれません。この丘は標高約700m、そしてそこに建つキリスト像は高さが約40mあります。

ブラジルは16世紀以降、長い年月にわたってポルトガルの植民地でしたが、1822年に独立を宣言。それから100周年を迎えたことを記念して1931年にこのキリスト像は建てられました。

リオ・デ・ジャネイロの街を訪れたなら、「ポン・デ・アスーカル」にも足を運んでみてはいかがでしょうか。「ポン・デ・アスーカル」はグアナバラ湾に突き出した標高約400mの巨大な1枚岩です。「砂糖のパン」という意味で、その形状から名付けられました。ロープウェイで頂上まで上ることができます。頂上からの景色はまさに絶景。コルコバードの丘のキリスト像も見えますよ。ロープウェイから見えるリオ・デ・ジャネイロの眺めもここでは是非ご堪能いただきたいです。この街は切り立った崖や山や海岸、高層ビルや民家が混在していて、ブラジルにある多様なものをすべて一通りここに集めたような、何とも不思議な景色が眼下に広がります。

~リオのカーニバルは文化の融合~

ブラジルのイメージとして「リオのカーニバル」が思い浮かぶ人も多いでしょう。諸説ありますが、もとは西ヨーロッパのキリスト教の行事に由来しており、ポルトガル人によって伝えられたといわれています。キリスト教にとってはイースター前の約40日間はイエス・キリストの受難と死に思いを馳せ、静かに過ごし、肉を食べないで心と身体を浄化する期間とされています。その厳かな期間に入る前に催されるのがカーニバルです。

リオのカーニバルといえば派手な衣装とダンスですが、欠かせないのが「サンバ」。ポルトガル統治時代、奴隷として連れてこられたアフリカの人々がもたらしたアフリカ音楽と、「ショーロ」を始めとする、もともとブラジルにあった音楽が融合し、サンバは生まれました。このサンバ音楽を中心にカーニバルは発展し、今や世界中から毎年100万人以上が集まるブラジル最大のイベントとなっています。1番の見どころであるメインパレードはコンテストとなっているので、参加者はおよそ1年前から準備をしているそうです。カーニバルへの並々ならぬ熱い思いを感じますね!

~大航海時代のロマンを感じるポルトガル~

15世紀から16世紀にかけてポルトガルは世界への進出を試み、「大航海時代」を築きました。その時代をたたえるモニュメントが至る所にあります。

主な観光地としてはリスボン、ポルト、コインブラなどの都市が挙げられます。首都リスボンにはリスボン大聖堂やサン・ジョルジェ城、ジェロニモス修道院やベレンの塔、発見のモニュメントといった見どころがあります。

このような歴史的な場所に加えて、リスボンらしい観光スポットが「サンタ・ジュスタのエレベーター」です。なぜリスボンらしいかというと・・・実はリスボンは「7つの丘の街」と呼ばれるほど、坂が多い都市なんです。特に「サンタ・ジュスタ地区」は高低差が大きく、川沿いの低地と丘陵地との高低差をどうするかというのが大きな課題でした。1902年にこのエレベーターが設置され、高低差が30mあった2つの地区の行き来がしやすくなりました。エレベーターで上がると、更に螺旋階段があり、そこを上がると展望台に出ます。そこから見るリスボンの街並みは美しく、今では観光名所の一つとなっています。

~ポルトガルの伝統音楽、そして建築に欠かせないもの~

リスボンではポルトガルの伝統音楽「ファド」を聞いてみるのもいいでしょう。ブラジルといえばサンバ、アルゼンチンといえばタンゴ、というように、ポルトガルには「ファド」があります。歌手は1人で、2人のギター伴奏に合わせて力強く歌われます。ファド(fado)という言葉はラテン語で「運命」を意味する「fatum」が由来であるといわれています。それから想像する通り、歌のテーマは郷愁や憂い、宿命や失望といった人生の悲哀が中心となっています。物悲しい中にも情感豊かに歌われるファドは、とても胸に響きます。

リスボンではファドを聞きながら夕食をとれるレストランもありますので、是非本場のファドをお聞きください。

ポルトガル第2の都市「ポルト」は「ポートワイン」の発祥地として知られています。こちらは後に詳しくご紹介するとして、この街で目を引くものがもう1つあります。それは「アズレージョ」というポルトガル特有の装飾タイルです。このアズレージョ無しにポルトガルの建築や芸術を語ることはできないと言っても過言ではないほど、アズレージョはポルトガル文化になくてはならないものです。

15世紀以降、数世紀に渡って、アズレージョは教会やお城、家や駅とあらゆる建造物の外壁や内壁に取り入れられてきました。時代によって色や材質が異なる上に、このアズレージョは単に「装飾」というだけではなく、「歴史画」として一つの作品になっていることも多く、大変見ごたえがあります。

ポルトガルのあらゆる所で目にすることができますが、中でもポルトにある「アルマス聖堂」は、鮮やかな青いアズレージョで壁面を覆った、大変珍しい聖堂です。アズレージョを1万5千枚以上使用しています。またポルトにある「サン・ベント駅」はアメリカの旅行雑誌で「世界で最も美しい駅」に選ばれたことがあるほど、青いアズレージョの内装が美しく、駅のクラシカルな雰囲気とあいまって、とても素敵な空間を作り出しています。こちらは約2万枚のタイルが使用されています。

リスボンには「国立アズレージョ博物館」もありますので、お好きな方はそちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。ポルトガルの新たな一面を知ることができるかもしれません。

ワイン

ポートワインを知る

ワインが好きな人はもちろん、それほどワイン派ではない人も「ポートワイン」は聞いたことがあるのではないでしょうか。日本にも昔「赤玉ポートワイン」というのがあり、大変人気がありました。(現在は「赤玉スイートワイン」に改名)
ポートワインはポルトガルのポルトの街で生まれました。

ポートワインはまろやかな甘みと高いアルコール度数が特徴です。
いわゆる「酒精強化ワイン(醸造の過程でアルコールを追加することでアルコール度数を高めたワイン)」として知られています。

ポートワインは発酵途中にブランデーを加えています。通常、ワインの醸造が進むと酵母の働きにより糖分が分解され、甘みが減少していくのですが、ポートワインは発酵途中にブランデーを加えることによって酵母の働きを止めます。
そのため糖が分解されなくなり、他のワインより高いアルコール度数の甘いワインに仕上がるのです。

ポートワインは発酵途中にブランデーを加えています。通常、ワインの醸造が進むと酵母の働きにより糖分が分解され、甘みが減少していくのですが、ポートワインは発酵途中にブランデーを加えることによって酵母の働きを止めます。
そのため糖が分解されなくなり、他のワインより高いアルコール度数の甘いワインに仕上がるのです。

ポルトの街には「ドウロ川」という大きな川が流れており、港へワインを運搬する際、運河として大きな役割を果たしました。大量かつスムーズな輸出に、ドウロ川は大きく貢献しました。ドウロ川が流れる一帯はブドウ作りに適した気候で、排水性に優れた土壌も手伝って、ブドウ作りが栄えました。
今でも多くのワイナリーがこの川沿いにあります。

ポートワインを保護するため、「ポートワイン」と商標するためには、ドウロ川上流「アルト・ドウロ地区」で栽培・収穫されたブドウを原料としていることが必要で、このブドウを使用して作られた酒精強化ワインのみが「ポートワイン」と名乗ることができる、と政府により定められています。

ポルトを訪れるなら、ワイナリーの見学もオススメです。「Sandeman」(サンデマン)というワイナリーはポルトの街で最も有名なワイナリーの1つとされています。1790年にスコットランド人の青年により設立されました。
博物館も併設されており、ワイナリー見学とあわせて見ることができます。
40分ほどの見学ツアー(ワイン3種類の試飲付き)から1時間半ほどかけてじっくり見るツアー(ワイン5種類の試飲付き)まで3タイプの見学ツアーがあります。

リゾート地でまったり過ごす

観光だけじゃない楽しみ方ももちろんあります!ブラジルもポルトガルもリゾート地として人気のある場所がいくつもあります。ビーチが好きな方は海岸でゆったり過ごすのもいいですね。

リゾートホテル

ブラジルならコパカバーナビーチが有名です。リオデジャネイロの南東部、大西洋に面したリゾート地です。全長約4kmにわたって白い砂のビーチが続きます。アパートメントタイプのホテルから豪華なリゾートホテルまで、この近辺にはたくさんの素敵なホテルがあります。
そしてここは夜景もきれいです。隣接するコルコバードの丘などの景観地と合わせて、世界遺産に登録されています。

ポルトガルでは最南端のアルガルヴェ地方がオススメです。年間を通じて晴天の日が多く、穏やかな気候であることから、ヨーロッパのリゾート地として高い人気があります。数多くのビーチが点在しており、中でも「ラゴス」は「ポンタ・ダ・ピエダーデ」という美しい岬があり、絶景スポットとしても知られています。

いかがでしょうか。旅することを考えるとワクワクしますね!
旅を最大限楽しむためのポイントを最後に1つ・・・。それはズバリ「ポルトガル語を知る」です!
「語学は苦手だから無理!」そう思う方もどうぞご心配なく。流暢な会話なんていりません。旅を楽しむためのほんの少しのポルトガル語です。確かに今は英語が通じるところは多いです。でも現地の言葉(ポルトガル語)を少し知っているだけで、現地の人との距離はぐっと縮まります。

「どうやって始めたらいいかわからない。」「なるべくお金はかけたくない。」
そう思われる方は是非一度、私たちのYoutubeをご覧ください。

私たちは旅に必要な会話・表現に特化したポルトガル語のレッスンをYoutubeで配信しています。

書けるようになる必要はありません。文法を細かく知る必要もありません。だから細かい解説はありません。
でも「知っていれば旅が広がる、より楽しめる」そういった表現を中心としたレッスン内容になっています。

レストランで食べ物の名前が分かると楽しいだろうな・・・
そんな想像をしながら「ポルトガル語」の世界をどうぞ覗いてみてください!

Youtubeはこちらです。

さらに無料メールマガジンでは、

を配信しています。

無料メルマガの申し込みはこちら!