エティハド航空(EY)上級会員に対する待遇はどんなものか?(レモンミントを例に)
先日、エティハド航空(EY)のステータスチャレンジを行い、そのステータスを確定するためのフライトを行いました。
エティハド航空(EY)の上級会員資格をJPY40,000で手に入れる方法(2020/12/28まで)
その際、アブダビ(AUH)からの乗り継ぎのフライトはエコノミークラスに搭乗したのですが、例によってレモンミントを飲みたかったためあの手この手を尽くしたのですが結局飲めませんでした・・・。
その理由と、それに対する客室乗務員の方の対応で、EYの上級会員に対する接し方を垣間見ることができたので実体験をシェアしたいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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レモンミントはなぜ飲めなかったのか
エミレーツ航空(EK)に搭乗した時は全く飲むことが出来なかったレモンミント。
今回、EYの機内で何としてもレモンミントをもらうため、
事前にEYコールセンターへ電話をしてリマークス入れてもらい、
NRTでも再度、リマークスが入っているか確認してもらい、
NRT発のフライトであってもレモンミントをいただけるようリクエストを出しておきました。
ですが結果は、飲むことが出来ず。
客室乗務員の方が説明をしてくれた理由は、
AUH発で積み込んだ飲み物(未開封のものを除く)は、目的地に到着したら廃棄しなければいけない
ということで、たとえAUHからレモンミントを持って来たとしても、NRTで廃棄しなければいけないルールになっているようです。
まぁしょうがないと思い、無理矢理自分を納得させました。
その時点で客室乗務員の方が
キャビンマネージャーから、次のフライトで用意をするように伝えておきます
と仰っていて、さらに
AUHのラウンジで飲めるので飲んでください
と言っていたので楽しみにしていましたが、ラウンジでは用意がない、とのこと。
現在の状況で制限が色々あり、用意がないそうです。
可能性が高かったAUHのラウンジでも、飲むことが出来ず。
業務が完全に分かれていて、横の繋がりはないんだなぁと実感しました。
日系キャリアなら、一旦確認が入り間違いのない回答が来るところですがこの辺りは日系キャリアではなかなかない体験です。
そして、肝心の乗り継ぎフライト。
乗り継ぎのフライトはエコノミークラスでしたが、もはやあまり期待せずに搭乗ゲートへ向かいました。
AUHのラウンジ着。
期待していたレモンミントは、ここでもありませんでした…客室乗務員の方に、「ラウンジでお楽しみ下さい」と言われましたが楽しめず。
次のフライトにはメッセージを入れておいた、と言われましたが、期待せずに乗りましょう…。 pic.twitter.com/hQj3w7yR6X— Voyage Avancé (@VOYAGEAVANCE) May 6, 2021
搭乗時、客室乗務員の方が
Hello Mr ANZAI! I’m here to make you happy!
とテンション高めに迎えてくれたので、「これはもしかして、ようやく飲めるかな」と期待をしながら座席へ。
上級会員ということで、エコノミークラスであっても客室乗務員の方が
「何かありましたら何なりとお申し付けください」
と言いに来てくれます。
そこですかさず、
I requested to have lemon mint, and the manager from previous flight also sent your team a message to give it to me.
(レモンミントが欲しいというリクエストをしていて、前のフライトのマネージャーもメッセージを送ってくれているはずです)
と伝えましたが、やっぱりダメ。
やっぱり、ここでもダメでした。
絶望感に覆われながら、「すごく楽しみにしていたのに・・・リクエストが通っていなかったの?」と聞いたところ、もう一度確認をしに行ってくれましたがやっぱりレモンミントはありませんでした。
レモンミント「ティー」ならあるよ、と言われましたが、飲みたいものとは全く異なるので「要りません」とお断りします。
その際、
離陸後キャビンマネージャーが説明しに来ます
と言われ、離陸後しばらくしてマネージャーが席にきました。
そして、なぜレモンミントがないかの説明をしてくれたのですが、どうやら今回の目的地であるトルコ政府からのお達しがあったようで、
トルコ入国のフライトの冷たい飲み物は全て、栓の付いたものでないといけない
と言われているらしいのです。
つまり、コーラやスプライト、缶ジュースについては缶の栓を開けて注ぐので、ウィルス的なものが入る余地がないからOK、ということなのでしょう。
この対策が馬鹿げている / いないという議論は置いておいて、同じような制限が
・インド行
・パキスタン行
・フィリピン行
のフライトに対してもあるそうです。
航空会社としては、各国政府のルールに従わなければいけないと仰っていて、これは止むを得ないところです。
とはいえ、AUH発なら飲めると思っていたレモンミントを、まさか国の圧力で止められるとは・・・。
いつになったら中東の航空会社でレモンミントを飲めるのだろう・・・と挫けそうになってしまいますが、希望に沿えなくてごめんね、ということで、大量のナッツとお手拭き、チョコレートを持ってきてくれました。
そして、本来エコノミークラスでは提供されないコーヒーを出してくれました。
あなたはゴールドメンバーだからまた乗って欲しいので、特別にね。
という感じで言ってくれて、絶望感が少し和らぎました。
まとめ
レモンミント一つで、航空会社の対応がわかるいい経験となりました。
どの航空会社も自社の上級会員は大切にすると思いますが、機内において問題が発生した場合、EYはちゃんとキャビンマネージャーが登場して、上級会員に対して最大限できることをしてくれるんだなぁと思いました。
ラウンジはともかく、機内においては「上級会員」としての扱いをしてくれるようです。
EYの上級会員資格はもう維持しなくていいかなと思っていましたが、少し「維持してもいいかな」と思うようになりました。
自分はEYのゴールドメンバーで、上から2つ目のステータスなのですが、例えば全日空(NH)のプラチナステータス / 日本航空(JL)のサファイアステータスで同じような問題が機内で起きた場合、どんな対応になるのだろうとちょっと氣になりました。
前出のマネージャーは、上記の国以外ではレモンミントが提供されると言っていたので、ファーストクラス設定のあるモロッコ・カサブランカ(CMN)行きのフライトでは提供されるか聞いたところ、提供されるとのことだったので、降り際に
See you next time in the first class!
と言っておきました。
界隈ではもはやネタとなっているこのレモンミント問題。
大きな社会問題に発展しないよう、早期に解決されることを祈っています 😀
※おまけ
今回の旅で、NRT – AUH間のフライトはこの特別塗装でした。
また、ビジネスクラスで提供されたウェルカムドリンクのシャンパンはこんな感じです。
参考価格は、こちら。
イスタンブール(IST)到着後、ターキッシュエアラインズ(TK)だらけの中に1機だけ、シンガポール航空(SQ)のエアバス A350機材が。
4時間以内のフライトであれば、(修行が関係なければ)なんとかエコノミークラスでも大丈夫ですね。
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