航空会社は、マイレージを発行するのにどのくらいコストがかかるのか
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
航空会社のマイレージは航空会社が発行するもので、いわばその航空会社の「通貨」とも言えるものです。
バランスはあるでしょうが、理論上無限に発行することができます。
そして、このマイレージ販売ビジネスは航空会社の中でも結構な割合の収益を担っているようです。
アメリカン航空(AA)が以前、がロイヤリティプログラムを担保に負債を調達した際に投資家に行った財務開示によると、AAがマイレージプログラムの営業利益率を52%と申告していることから、マイレージを「生産」するために必要なコストがどのくらいなのか、氣になるところですね。
AAは2016まで、マイレージ販売でどれだけの収益を上げたかだけでなく、どれだけのマイルが発行され、そのうちどれだけのマイルが第三者に販売され、どれだけのマイルが未払いであるかなど、豊富なデータを開示していました。
その資料によるとAAは、平均して1マイルあたり1.2〜1.3セントの売り上げをコンスタントに上げていたようです。
シティやバークレイズとの共同ブランド更新により、これらの銀行がマイレージに支払う金額が増加したことが分かっています。
AAは現在、ロイヤリティ・ポイントも販売していまする(そして、新しいパートナーに提示されるコストは、交換可能なマイルのコストの倍)。
つまり、AAは現在、平均して1マイルあたり1.4から1.5セントの売り上げを生み出していると考えられます。1.5セントのマージンが52%であれば、原価は0.7-0.75セントとなります。
AAdvantageは2019年に、会員に直接マイレージを販売して5億3800万ドルを生み出しました。
例えば、1マイルあたり平均1.6セントの収益がある場合、1マイルの生産コストは0.0077ドルです。
また、1.4セントの収入しかない場合、1マイルの生産コストは0.0067ドルになります。ビットコインを採掘するよりも、マイレージを生産する方がずっと良さそうです。
AAは、マイレージ債権投資家と共有する競合分析において、デルタ航空(DL)とユナイテッド航空(UA)のマイレージ発行コストが高く、マージンが低いと主張しました。
こうすることでAAは多くの資金を調達していたようです。
AAのマイレージは現在、1マイルあたりJPY2くらいで購入でき、JPY2以上の価値を出して特典航空券を発券することもできます。
ただ、マイレージの価値が下がってしまう(1マイルJPY1くらいの価値しか持たなくなる)と、有償で航空券を購入した方が、いくらかマイレージが付与されるのでお得、というケースも発生して来ます。
これからは、有償で予約した方がお得、というケースも数多く発生するでしょう。
その時、マイレージはどうなっているのか。
引き続き、マイレージと航空券の関係を追っていき、{{name}}さんにシェアしていきたいと思います。
それではまた来週!