マイレージ数を抑えて特典航空券を予約するための考え方(その2)
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
先週は、最終区間に乗らずに必要マイレージ数を節約して本当に行きたい目的地まで行く考え方をお伝えしました。
本当に行きたい空港が乗り継ぎとなるよう予約することで、旅程の最後の区間を飛行せずに済ませることができます。
これは、片道の格安航空券を見つける方法として、かなり有名なテクニックですが、特典航空券ではあまり一般的ではありません。
今週はさらに深掘りをして、マイレージ数を抑えて行きたいところへ行くための考え方をお伝えします。
マイレージを節約貯めるためのことがすべて裏技とは限りません。
まず、一般的なテクニックをいくつかご紹介します。
・特典航空券の価格が下がったときに予約しなおす
アメリカの主要航空会社は、ベーシックエコノミーの予約を避ける限り、無料で特典を変更できるようになりました。
フライトを予約した後、定期的に必要マイレージ数をチェックし、より安い料金で予約し直すと、マイレージを取り戻すことができます。
・フライトを別々に予約する
ある都市から、またはある都市への特典航空券がお得な価格で予約できることはよくありますが、必ずしも希望する都市から/都市への特典航空券が予約できるとは限りません。
例えば、マドリッド(MAD)行きの特典航空券はお得だが、本当はパリ(CDG)に行きたい。
そんな時はMADへの特典航空券を予約し、MADからCDG/ORYへの格安航空券を別途予約すればいいですね。
・提携航空会社のマイルでフライトを予約する
航空会社のパートナー会社のマイレージで予約すると、より少ないマイレージ数でフライトを利用できることがよくあります。
ユナイテッド航空(UA)のフライトはエア・カナダ(AC)で、ACのフライトはUAで、という具合です。
必要マイレージ数を抑えるための工夫
・スケジュール変更でルート変更
例えば、アメリカン航空(AA)のマイレージでデトロイト(DTW)からシドニー(SYD)までのビジネスクラスを検索してみると、シカゴ(ORD)、インディアナポリス(IND)、ロサンゼルス(LAX)で乗り継ぎすれば、片道77,000マイルで予約できます。
このように、3都市を結ぶ路線に興味がなくても、とりあえず予約しておくことは意味があります。
なぜかというと、予約から搭乗日まで時間がある場合、旅程の少なくとも1つのフライトにスケジュール変更が起こる可能性が高いからです。
そのような場合、コールセンターに電話すると、必要マイレージ数を変更することなく、希望のフライト(通常は自社便に限られ、パートナー便は不可)に変更することが可能です。
通常、出発地と目的地は同じでなければなりませんが、場合によっては近隣空港への変更も可能な場合もあります。
・欠航はチャンス
悪天候が予想される場合や、戦争や内乱、ウイルスの流行、火山の噴火など、特定の場所への飛行が不可能な場合、無料で変更できるようになることがよくあります。
このような場合、通常なら高価なフライトに無料で変更することが可能です。
例えば、途中降機のある宿泊を含むフライトを昼間の直行便に変更できるかもしれません。
また、より高価な目的地に無料で変更できる場合もあります。
・安く予約して当日変更
マイレージで予約しても、有償で予約しても、朝5時のフライトは安くても、本当に欲しいフライトは高いということがあります。
航空会社によって当日変更のポリシーは異なりますが、多くの場合、安いフライトを予約して、前日(場合によっては当日)に電話して、本当に希望するフライトに変更してもらうことが可能です。
ほとんどの航空会社は、その航空会社のエリートステータスを持っていない限り、これに対して手数料を取ります。
場合によっては、変更はできないですが、希望するフライトにキャンセル待ちを入れることもできます。
これは、万が一、希望通りにならない場合に備えて、最初に予約した便で行く氣がない限り、やらない方がいいです。
・最後の区間を捨てる
これは先週お伝えした通りですが、もう一歩踏み込んでみます。
例えば、アジア発ヨーロッパ行きのエールフランス航空の特典航空券は、パリ行きよりもパリで乗り継いだ方が安いというのはよくある話です。
そのため、例えばバンコク(BKK) – パリ(CDG) – ブダペスト(BUD)ではなく、デリー(DEL) – パリ(CDG) – ブダペスト(BUD)と予約すると、マイレージ消費を抑えることができるかもしれません。
パリが最終目的地であれば、ブダペストまで行かずにパリの空港から出発することもできる(機内持ち込み手荷物のみであれば可能)。
・エコノミー区間を追加してプレミアムキャビン特典を節約する
アヴィアンカ航空(AV)とキャセイパシフィック航空(CX)のマイレージプログラムは、異なるキャビンの区間を含むマイレージ数設定を採用しています。
アメリカから香港までファーストクラスで行き、その後南アフリカまでエコノミーで飛ぶと、単に香港までファーストクラスで行くよりはるかに安くなりますよ。
・エンド・ツー・エンドの距離ベースの設定を利用する
例えばFlying Blueが良い例です。
ヨーロッパと北アフリカは同じゾーンに入るので、ソフィア(SOF) – パリ(CDG) – チュニジア(TUNを)わずか7,500ポイント+手数料USD44で予約することが可能です。
多くの航空会社のマイレージプログラムでは、必要マイレージ数は飛行距離に基づいて設定されています。 まれに、複数の区間がある路線では、その間の飛行距離にかかわらず、出発地と目的地の空港間の距離に基づいてアワードが価格設定される場合があります。
エールフランス航空やKLMオランダ航空の短距離路線を予約する場合、ヴァージン・アトランティック航空(VS)のポイントが、キャセイパシフィック航空(CX)のアジア・マイル片道アワードが、エンド・ツー・エンドの距離に基づいて価格を決定する2つのプログラムです。
VSポイント601マイルから1,249マイルまでのエコノミー特典の必要ポイント数は、オフピークで7,500ポイント、ピークで8,500ポイントとなります。
・無料(または格安)のストップオーバーを使って、無料(または格安)の追加片道航空券を手に入れる
片道アワードでの無料ストップオーバーは最近では非常に珍しくなりましたが、アラスカ航空(AS)ではまだ提供しており、Flying Blueでは最近導入されました。
エアカナダ(AC)やシンガポール航空(SQ)のように、有料で片道ストップオーバーを提供している航空会社もあります。
また、全日空(NH)のように往復の特典でストップオーバーを無料にしているところもあります。
このストップオーバーの方法は、長期的な計画が必要ですが、長期的に見ると、特典航空券の価格を半額にすることができます。
・特典航空券の手数料と税金を節約するテクニック
特典航空券でマイレージを節約するには、税金や燃油サーチャージを抜きに語ることはできません。
AC, AV, UAなどの燃油サーチャージを徴収しないプログラムを利用することが理想的です。
この辺り、2023年1月に開催した「マイレージ棚卸しセミナー」で詳しく解説していますので、動画をぜひご覧ください。
今回お伝えしたことは、以前からの繰り返しになっている部分もあります。
ですが、繰り返しになっているということは、それだけ長続きしている考え方で、特典航空券予約の「基礎」となっている部分です。
基礎の部分をしっかりと自分のものにして、その後さらに{{name}}さん流の応用をされるといいと思います。
それではまた来週!