改めて、全日空(NH)のマイレージによる世界一周を考える
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
先週、TAPポルトガル航空(TP)のマイレージによる世界一周航空券について考えてみましたが、今回はもっと身近な、全日空(NH)のマイレージを利用した世界一周を考えてみたいと思います。
NHの世界一周については他の記事などで色々と書かれ尽くされている感もありますが、できるだけ被らないような形でお伝えします^^;
まずは、{{name}}さんはもうご存知だと思いますが、NHマイレージで世界一周をする際の基本ルールをおさらいしたいと思います。
・一度は大西洋と太平洋の両方の海を渡る必要があります
・進行方向は東から西、西から東どちらでもOK
公式ルールではバックトラックは認められていませんが、スターアライアンスのハブ空港に行くために少しバックトラックする必要がある場合は、NHコールセンターのスタッフが柔軟な対応をしてくれます
・出発地から最終帰着地までのストップオーバーは最大8回まで認められており、地上での移動(1都市に到着してから別の都市への移動、または同じ都市内の異なる空港間の移動)は2回の途中降機とみなされます
・旅程の最初の国際線の出発日から10日以上経過している必要があります
・最大12区間までOK。
ただし、「区間」とは1つのフライト番号を持つ1つの路線のことを言うので、以遠権フライトは経由地も含めて「1区間」となります
・最大4つの地上交通区間(同一都市内の異なる空港間の移動を含む)を含めることができます
・必要なマイレージ数は、旅程全体の飛行マイルの合計に基づいて計算されます。
地上での乗り継ぎはフライト距離にカウントされません
・出発地と最終到着地は、同じである必要があります
と言う感じで、なかなか寛容です。
世界一周の航空券で最大8回までストップオーバーをすることができます。
移動距離に応じて必要マイレージ数が決まりますが、必要マイレージ数も非常にリーズナブルです。
例えば、ヨーロッパと日本をビジネスクラスで往復するには、最低90,000マイルが必要です。
ですが、ヨーロッパ、中東、アジアの3大陸にまたがる複数の国をビジネスクラスで訪問する世界一周航空券を115,000マイルで予約することも可能です。
世界一周航空券の予約は、電話で行う必要があります。
電話する時間帯ですが、日本時間の22.00を超えるとアメリカ在住の日本人スタッフに繋がりますが、アメリカのスタッフの方が親身になって旅程を一緒に考えてくれるようです。
また、世界一周航空券をビジネスクラスで予約する場合は、スイスインターナショナルエアラインズ(LX)やオーストリア航空(OS)などの評判の良い航空会社のビジネスクラスを楽しむことができます。
次に世界一周航空券を予約する際の注意点です。
8回の途中降機があるんだから、全部を最大限に活用しなきゃ!と思うかもしれませんが、現実的にはどれくらいの時間があるのでしょうか?
実際にはどのくらいの移動時間があるのでしょうか?
地上での探索よりも空港での滞在時間の方が長いのでしょうか?
スターアライアンスの航空券は世界一周航空券の一部としてしか利用できないため、2つの目的地間の直行便を利用できるとは限りません。
旅のA地点からB地点までの移動には、途中で飛行機を利用しなければならず、地上での移動時間が短くなってしまうかもしれません。
また、燃油サーチャージという観点から、提携航空会社のフライトを選ぶ際には少し選ぶ必要があります。
航空会社によっては非常に高いサーチャージを課しているところもあるので、可能であればこれらの提携航空会社は避けて、サーチャージの低い提携航空会社を選びましょう。
例えば、LOTポーランド航空(LO)やユナイテッド航空(UA)はサーチャージが安い/無料ですが、オーストリア航空(OS)やルフトハンザ・ドイツ航空(LH)などのサーチャージは、ビジネスクラス1回のフライトでJPY50,000を超えることが結構あります。
可能であれば、目的地から目的地への移動に最もコストのかからない方法を見つけるために、さまざまなルートを試してみてください。
また、サーチャージを支払うよりも、目的地間を格安航空会社で移動したり、電車に乗ったりした方が安く済む場合もあります。
もちろん、上述のストップオーバーや地上での乗り換えのルールにも注意してくださいね。
NHのルールによると、旅程のキャビンクラスが混在している場合は、最も高いマイレージ数を請求されます。
旅程全体をエコノミークラスで予約する場合は問題ありません。
ですが、ビジネスクラスで世界一周航空券を予約している場合は、特定の区間がビジネスクラスでは利用できないという状況に遭遇することもあるでしょう。
またスターアライアンスには、LHやシンガポール航空(SQ)のファーストクラスなど、素晴らしいファーストクラスのオプションがありますが、提携航空会社のマイレージではファーストクラスの座席を予約させてくれないことがよくあります。
特定の区間のファーストクラスがまったくない場合もあります。
それでは、世界一周航空券の予約プロセスを見てみましょう。
1. 総距離を計算する
こちらがNHの世界一周に必要な必要マイレージ数チャートです。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tukau/award/tk/star_round.html
世界一周の旅の行き先が決まったら、Great Circle Mapperで空港コードを入力して総距離を計算してみましょう。
距離が決まったら、特典一覧表で必要マイレージ数を確認してみましょう。
2. 特典航空券を空きを探す
利用可能な空席を探すには、ユナイテッド航空(UA)またはエア・カナダ(AC)のサイトを利用すると良いでしょう。
どちらも信頼性が高く、簡単に利用できます。
ルーティングのルールですが、東か西のどちらか一方の方向にしか移動できない、上で述べましたが、それは大陸間の移動にのみ適用されます。
つまり、ある大陸に到着したら、許可されている区間とストップオーバーの総数を超えない限り、どの方向にも横断することができます。
3. 税金と燃油サーチャージの見積もり
NHは航空会社が課す燃油サーチャージや、一部の提携航空会社ではより高い税金や手数料が課せられます。
以前セミナーでお伝えしたITA Matrixにアクセスして、ご利用のフライトを1区間ずつ入力してください。
機内をご希望のクラスに変更し、ドロップダウンメニューから「追加の乗り継ぎなし」を選択することをお忘れなく。
出発地と目的地の都市のペアを変えて、最適なルートと最低のサーチャージを見つけることができます。すべての区間を把握し、すべてのサーチャージが加算されるまで、この手順を繰り返します。
4. NHに電話
区間、日程を決めたら、NHコールセンターに連絡します。
予め旅程を決めておくとスムーズに予約ができると思いますが、コールセンターのスタッフと一緒に旅程を決める、と言うのも面白いかもしれません。
特にアメリカのコールセンタースタッフは、暇なのかどうかわかりませんがとことん付き合ってくれます 😀
なお、NHマイレージの貯め方は、調べれば他のサイトでいくらでも出てくるので、ここでは説明しません。
自分はNHマイレージを貯めていないので、他のサイトを見た方が寧ろ詳しく書かれているでしょう。
NHの世界一周航空券は、最高のお得な航空券の一つです。
工夫して、最も直接的なルートを探すようにしましょう。
一番難しいのは、どこに行きたいかを決めることですね 😉
それではまた来週!