機内食について、知っておいて欲しいこと
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
{{name}}さんは、機内食を毎回召し上がっているでしょうか?
今日のメールマガジンの内容を読んだ後にはもしかしたら、がっかりしているかもしれません。
今日は飛行機の食事がどのように準備されるか、についてお伝えします。
まず、機内で注文したほうがいいもの、やめたほうがいいものを紹介します。
これは、料理の科学と、空中で味覚がどのように変化するかという両方の要素が関わってきます。
機内の氣圧や湿度など、さまざまな工夫がされていますが、高所では味覚の感度が30%も低下するそうです。
また、空氣が流れている機内では味覚の感度に限度があります。
温度や他のアロマが加わると、食べ物や飲み物の細かい要素を嗅ぎ分けるのは少し難しくなります。
機内においては空氣は常に下向きに流れ、定期的にリフレッシュされ、ほとんどの人は通氣孔を開けて積極的に空氣を送り込んでいます。
そこに気圧が加わり、地上よりも乾燥した環境が味覚腺を刺激し、地上での味覚の7割程度になってしまうのです。
その感度低下を補うため、味付けも通常より30%ほど塩分や糖分が多くなります。
航空会社の機内食は、衛生面が非常に重要です。
機内で食中毒を起こす可能性のあるものはNGです。
つまり、もし機内でチキンやステーキなどの肉料理は、機内に持ち込まれる前にどこかで調理されたものだということです。
何時間も前に調理され、再加熱のために箱に入れられ、カート、トラックに積まれ、しばらく置かれた後、飛行機に積まれるのです。
味覚はともかく、飛行機の中では体もいろいろなことが起こります。
また、設備も限られています。
そんな理由から、ガッツリ系の料理は機内ではあまり向いていません。
飛行機で腹が膨れ、疲労感や不快感を感じるのはごく普通のことで、消化のためにさらに循環器系に負担をかけるのはあまり得策とは言えなそうです。
航空会社の機内食は、レストランとは違い、コストで勝負していることを忘れてはいけません。
エコノミークラスでは、長距離フライトの場合、航空会社が食事にかけるコストは1食あたりUSD5未満と言われています。
ビジネスクラスでは、この数字は倍になるかもしれないですが、それほど大きな差はありません。
それでも、美味しく食べることはできます。
重い料理や肉を使った料理はともかく、麺類、ご飯類であれば、まだ良いでしょう。
カレーやサラダ、野菜類なら良いかもしれませんね。
ちょっとコストがかかりますが、空港で購入したものを機内へ持ち込むのも良いかもしれません。
時差ぼけがあるときでも、野菜は代謝を助けてくれます。
味覚が鈍っても、カレーであれば味が薄い、と感じることは少ないでしょう。
どんなに長時間のフライトでも、その前後に地上で食事をした方が良い場合がほとんどです。
機内で食べるのであれば、質の高いサラダは多くの点で優れています。
航空会社によっては、サラダはサツマイモをベースにしたり、冷製パスタと混ぜたりして少しでも美味しくなるよう工夫されています。
味覚と嗅覚が鈍ることは既にお伝えしましたが、航空会社では加圧されたテイスティングルームを設置し、搭乗客が実際に機内で体験するのと同じことをシミュレートしています。
一般的に、白ワインやシャンパンの繊細で華やかな風味は、その結果、完全に消えてしまいます。
赤ワインも同じです。
繊細でニュアンスのあるピノ・ノワールは、加圧チューブの中では、家庭の食卓で味わうようなインパクトを与えることはできません。
飛行機に乗ると脱水症状になりやすいので、機内で飲み過ぎると二日酔いになりやすいのは言うまでもありません。
色々と述べましたが、結局のところ、人は機内で快適さを求めるものであり、快適な食べ物というのは人それぞれです。
機内食にあまり期待をしないで、シートやエンタテインメントシステムで、フライトそのものを楽しめるといいですね 😉
それではまた来週!