特典航空券の「幻の特典スペース」を防ぐには
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
予約可能な特典航空券座席を見つけたものの、ポイントを航空会社のマイレージに移行して予約した後、希望の旅程が結局予約可能ではなかった、というケースに遭遇したことはありませんか?
特典航空券として予約できるように見える旅程が、実際には予約できないことがり、「ファントムスペース」と呼ばれたりしています。
検索してみると空席があるのに、予約しようとすると「空席がない」「予約できない」というエラーが表示されることがあります。
場合によっては、他のサイトと照らし合わせて、表示されている空席が正しいのではなく、実際には予約できない「ファントム」スペースであることを知ることができます。
アメリカン航空(AA)はフィンエアー(AY)のファントム・スペースを表示することで結構有名ですが、ファントム・スペースを表示することがあるのはAAだけではありません。
ファントム・スペースの発生は例外的なケースです。
ですがファントムスペースは煩わしいだけでなく、フレキシビリティを犠牲にし、せっかくクレジットカードのポイントを交換したのに結局使えなかった、ということにもなりかねません。
そのため、可能な限りファントムスペースは避けた方がよいでしょう。
ファントムスペースを避けるための方法はありませんが、ファントムの脅威から逃れるためのいくつかのテクニックがあります。
まず、他の航空会社の特典航空券の空席を相互参照することです。
特典スペースが本当にあるかどうかを確認するため、その特典スペースが複数のパートナー航空会社のウェブサイトに表示されていることを確認しましょう。
その際に、搭乗しようとしている航空会社の予約システムと予約しようとしている航空会社の予約システムが同一だと、より精度がたかまります。
つまり、アメリカン航空(AA)が利用している予約基幹システム(GDS)はSabre(1S)なのに対して、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)やカンタス航空(QF)、日本航空(JL)が利用しているGDSはアマデウス(1A)なので、AAマイレージで1Aキャリアの予約を行おうとすると、システム間の連携がリアルタイムでは行われず、空席情報も少し遅れたものが使用されてしまうことになります。
現在は1Aを利用しているキャリアが結構多いので、1A以外のGDSを利用しているキャリアのマイレージを利用して予約するのはちょっと注意が必要です。
特にマイルを移行して特典航空券を予約する場合、これは本当に悔しいことです。可能であれば、移行する前に同じパートナーシップにある他の航空会社の空席状況を常に確認する価値があります。
各アライアンスには複数のサイトがあり、アライアンス内のほとんどの提携航空会社の空席状況を表示する傾向があります。
スターアライアンスならユナイテッド航空(UA)、エア・カナダ(AC)あたり、
ワンワールドならBAとQF、
スカイチームならDLとAF
という具合です。
また、特典航空券の保留が可能なプログラムには、次のようなものがあります。
・AA(5日間まで)
・AF(3日間)
・キャセイパシフィック航空(3日間)
・ヴァージン・アトランティック航空(24時間)
ファントムスペースを回避する最後の方法は、搭乗を希望する航空会社で予約することです。
ベストプライスの特典を得られるとは限りませんが、ファントム・スペースに遭遇するリスクはほぼ排除されます。
例えば、シンガポール航空(SQ)が運航するフライトを予約したい場合、SQマイレージで予約すれば、ファントム・スペースに遭遇するリスクはほぼありません。
航空会社に直接予約した方が、より多くの特典を利用できる可能性があります。
航空会社独自のプログラムが、その航空会社のフライトの特典航空券を常に最安値で提供するとは限らないですが、自社プログラムの会員に、より多くの特典スペースを提供する航空会社が増えているのも事実です。
SQマイレージによるSQ便や、アジア・マイル経由のキャセイパシフィック(CX)便の特典が見つかりやすくなっています。
さらに、必要マイレージ数変動制を導入しているプログラムでは、提携航空会社では利用できない自社便のお得な特典を見つけることができるかもしれません。
AFとKLMオランダ航空(KL)のFlying Blueでは、このようなことがよくあります。
マイレージをポイントから移行して特典を予約する前に、その空席状況を確認することは、成功の可能性を高めるために、意味のあることだと思います。
事前のチェックを行い、特典航空券の座席を確実に獲得してくださいね 😉
それではまた来週!