SFCが無くなったら、スターアライアンスゴールドをどうやって維持するのか?
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
{{name}}さんは、全日空(NH)のスーパーフライヤーズカードをお持ちですか?
このカードを持っているだけで、その間はスターアライアンスゴールドメンバーの資格をフライトなしでも維持できるという夢のようなカードなんですが、この制度は世界から見ても非常に珍しい制度です。
NHとクレジットカード会社にとっては、クレジットカードの年会費が毎年入ってくることを考えればなかなか、現行のSFC制度の廃止ということにはならないと思いますが、これから日本人がどんどん海外へ旅をするようになり、他のスターアライアンスメンバーのラウンジや上級会員特典を圧迫するようなことになれば、先のデルタアメックスゴールドカードのように最低決済額を設けて、その金額以上の決済があった場合にのみスターアライアンスゴールド資格を付与、もしくは、最悪SFC制度の廃止(もしくは最低搭乗実績の導入)、ということも考え得ると思います。
自分ももちろんスターアライアンスゴールドメンバーを維持するためにクレジットカードを保持しているのですが、決済は全くと言っていいほどしていません。
基本的にはNHマイレージを貯めていないので、貴重なカード決済でのマイレージ獲得は別のクレジットカードでお得に貯めたいと思っているからです。
では、上級会員で居続けるためにフライト実績が必要となった場合、どうやって維持をすれば良いのでしょうか。
一つは、
お得に資格取得のためのポイント(マイレージ)を獲得できる路線を見つけ、その路線のフライトを繰り返す
と言う選択肢があります。
以前に、
SFC修行としてのタイ国際航空(TG)を考える
という投稿を行いましたが、
TGエコノミーFLEXIクラスの予約を行い、スターアライアンスメンバーのマイレージプログラムでビジネスクラスへアップグレード
という方法で、比較的快適にNHのプレミアムポイント(PP)を獲得する事ができます。
またシンガポール航空(SQ)の
ムンバイ(BOM)発成田(NRT)行き
という路線のビジネスクラス往復も、シーズンを問わず恒常的にJPY200,000くらいの価格で搭乗できます。
ブッキングクラス : Dで、このSQビジネスクラスの搭乗をNHのマイレージに加算したとすると、加算率は125%となります。
BOM – X/SIN – NRTの間が合計7,206マイル
7,206 x 2 = 14,412マイル(ポイント)
ビジネスクラス搭乗なので、1セグメントごとに400ポイントのボーナスが加算されるので1,600ポイント加算で、16,012ポイント獲得できます。
PP単価は、
JPY200,000 / 16,012ポイント = JPY12.5
となり、PP単価はそこまで良いとは言えないかもしれないですが、SQということを考えれば、まずまずでしょうか。
BOM発という海外発券となりますが、他の日本発の運賃と組み合わせて搭乗することで比較的快適に、マイレージを獲得することができます。
ICN発BOM行きであれば、アシアナ航空(OZ)やエアインディア(AI)のビジネスクラスがJPY150,000 – JPY190,000くらいなので、キャリアを選ばなければそこそこ単価の良い修行ができそうです。
ここにNHのDEL行きやSIN行きプレミアムエコノミークラス、KUL行きをうまく組み合わせる事ができれば、NHフライトに搭乗しなければいけないと言う条件もある程度クリアできるでしょう。
もう一つ、
NHよりも資格取得が容易なマイレージプログラムへ加算を行い、毎年スターアライアンスゴールドを目指す
と言う方法もあります。
例えばエーゲ航空(A3)なんかは、48,000マイル獲得でスターアライアンスゴールド獲得ですが、そのうち半分はA3でフライトでのマイレージ加算、と言う条件がなく、かつ、A3フライトを年間4回すれば必要マイレージ数が24,000マイルになり、一気に下がります。
しかも、A3のマイレージはエコミークラスであっても100%加算される事が多いので、全日空(NH)の国内線だけでも修行を毎年行うのは、比較的容易なのではないでしょうか。
獲得したマイレージはアジア内やヨーロッパのビジネスクラス搭乗でとてもお得に利用できることは、これまでのメールマガジンで何回もお伝えしています。
せっかく貯めたのにマイレージが使えない!ということもないでしょう。
または、SFCの制度がある今のうちから他の航空会社の永久上級会員資格を取得するべく今のうちからフライトを重ねる、と言うのも一つの選択肢だと思います。
自分がまさにそうです。
例えばユナイテッド航空(UA)なんかは、「ミリオンマイラー」と言う制度があり、1,000,000マイルの搭乗実績があるとUAのプレミアゴールド会員となり、永久的にスターアライアンスゴールド会員でいることができます。
他にはどの航空会社が永久上級会員制度を設けているのか、PARがどの航空会社の永久上級会員を目指しているのかは、また別の機会に。
{{name}}さんがもしSFCを取得・維持されている理由は、日本国内(NH上級会員としての特典)だけでなく「スターアライアンスゴールドメンバー」としてのの特典を海外でできるだけ多く使いたいから、かもしれません。
だとすれば、スターアライアンスゴールドの資格は何もNH上級会員に限る必要はないのではないでしょうか。
NHに特別な思い入れがあるのであれば別ですが、自分はより効率的にスターアライアンスゴールドメンバー資格を維持できる方法を選んでしまいます 🙂
まとめ
おかしな「歪み」はそのうち矯正されるのが世の常です。
その「歪み」を見つけ、矯正されるまで使い倒す一方で、矯正されてしまった後の対応策を常に用意しておくことが、一歩先を行く”Seasoned Traveller”流の旅の楽しみ方かな、と思います。
自分は今後もずっと”Seasoned Traveller”でいられるよう、常にアンテナを張り続けて分析した結果を{{name}}さんにシェアしていきたいと思っています 🙂
それではまた来週!