SFC修行としてのタイ国際航空(TG)を考える【2017年9月版】
SFC修行を効率的に行いたい、と日々ANA(NH)の路線をチェックしているPARですが、プレミアムポイントはNHだけでなくスターアライアンスの航空会社に搭乗しても加算されます。
そのため、NH国内線だけではなくなんとかスターアライアンスメンバーも駆使して色んなところに(PP単価的に)効率よく行きたいなぁと思っています。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
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スターアライアンスメンバーの路線を探す日々
SFC修行を効率的に行いたい、と日々ANA(NH)の路線をチェックしているPARですが、プレミアムポイントはNHだけでなくスターアライアンスの航空会社に搭乗しても加算されます。
しかも、ビジネスクラスやプレミアムエコノミー、特定のエコノミークラスでは1区間ごとに400ポイントのボーナスが加算されます。
ただし、NHの特定路線に搭乗した時に1.5倍、とかそういうのはありません。
NHのホームページ中に、こんな記載があります。
ファーストクラス・ビジネスクラスで積算の対象になる各種予約クラス、エコノミークラス普通運賃の予約クラス「Y」
下記の航空会社については、表示の予約クラスで搭乗ポイントが積算されます
エアカナダ :「Y」「B」「O」
中国国際航空 :「Y」「B」「G」「E」
ニュージーランド航空 :「Y」「U」「E」「O」「A」
オーストリア航空:「Y」「B」「M」
エバー航空 :「Y」「K」「L」「T」
LOTポーランド航空 :「Y」「B」「M」「P」「A」「R」
ルフトハンザ ドイツ航空:「Y」「B」「M」「G」「E」「N」
シンセン航空 : 「Y」 「G」
シンガポール航空: 「Y」「S」
スイス インターナショナル エア ラインズ:「Y」「B」「M」
TAPポルトガル航空: 「Y」「B」
ターキッシュ エアラインズ: 「Y」「B」「O」「J」
ユナイテッド航空: 「Y」「B」「M」
上記ブッキングクラスは、プレミアムポイントが1区間ごとに400ポイント加算されます。
※だいたいエコノミーの中でも高いクラスですが
これらのブッキングクラスを使って、どこか効率よくフライトができないかな・・・と思っていたんですが。
スターアライアンスメンバーでPP単価がよい航空会社といえばCAのビジネスクラスですが、それは結構有名で皆さん記事にしているので、詳しい方の記事を読んでいただくとして・・・。
一歩先を行くPARとしては、あまり人が目をつけていないところで効率的な路線を探していたんです。
きっかけは、妻の一言から
ちょうどそんな時、妻が
I want to go back to the UK.
(イギリスに帰りたいなぁ。)
とボソッとつぶやいたので、じゃあせっかくだからスターアライアンス系の航空会社で効率的な会社を探してみよう、と思って調べてみようと思いました。
まず、上記の航空会社の中で感覚から言うとSQは×です。
運賃が安くない上に、NHでのマイル加算率があまりにも悪い。
SQでちょっと安いかな、と思う運賃のブッキングクラスは全て、NHマイレージの加算対象外です。
NHの、スターアライアンスの航空会社毎のマイレージ積算率と運賃をにらめっこしながら色々みてみましたが、その他の航空会社もCAを除いてはどこもあまり安くはなく、NHのマイル還元率も高くて50%。
Yクラス級の運賃となると、もうほとんどプレミアムエコノミーです。
TGに一筋の光
そんな中、上記の表にはありませんがTGの運賃を見てみました。
2017年9月にチェックした、10月出発のロンドンヒースロー(LHR)行きの運賃です。
JPY120,000くらいの運賃があって、それが”FLEXI”の設定になっています。
さて、この運賃のブッキングクラスは何なんでしょう。
フェアベーシスからブッキングクラスを割り出す
このフェアベーシスというのは、その運賃に対するコードで、このフェアベーシス単位で、いろいろなルールが設定されています(変更可/不可とか、キャンセル可/不可など)。
そして通常、このフェアベーシスの先頭1文字目が、ブッキングクラスを表しています。
航空会社や旅行代理店のサイトなどで、ブッキングクラスが表示されずこのフェアベーシスのみ表示されている場合は、その先頭1文字目をブッキングクラスとみなすことができます。
ということで、この”FLEXI”の運賃のブッキングクラスは、「Q」のようです。
TG・QクラスのNHでのマイレージ積算率は・・・
先ほどのマイレージ積算表から、TGのQクラスのマイレージ積算表を探します。
なんと、100%です!
ちなみに、一番安い運賃のブッキングクラスはWクラス。
NHでのマイレージ積算は0%。
TGでも25%しか加算されない運賃です。
プレミアムポイントのボーナスは付与されないものの、JPY30,000追加するだけで100%ものマイレージが加算されるのは、すごいことだと思います。
ちなみに、TGは運賃に対するルールが日本語で表示されています。
本来のルールは、ルールのカテゴリ毎にズラ〜っと英語で書かれているのでだいぶ省略されている感じですが、それでも日本語でこれだけルールを表示してくれる航空会社は、なかなか珍しいと思います。
旅行業界に身を置いているPARは、こういうルールを見るとワクワクしてしまうんですね^^;
PP単価は驚きの数字
早速、PP単価の計算に入ります。
まずはTYO – BKK, BKK – LHRがそれぞれ何マイルあるのかを知る必要がありますが、TGの場合、BKK発の距離(マイル)数が一覧になっているページがあります。
このページで調べると、TYO-BKKが2,869マイル、BKK – LONが5,928マイルあることがわかります。
そして、QクラスはNHでは100%の積算率なので、
TYO – BKK = 2,869
BKK – LHR = 5,928
LHR – BKK = 5,928
BKK – TYO = 2,869
となり、合計17,594マイル獲得できます。
この17,594マイルが、そのまま17,594プレミアムポイントとなります。
運賃がJPY127,540なので、
127,540 / 17,594 = JPY7.25
かなりいい数字じゃないですか?!
NHプラチナ会員になるために必要な50,000PPのうち、実に1/3以上のPPを一回のフライトで獲得できてしまいます。
TGはたまに期間限定のセールを行っているので、そういう時にこの”FLEXI”運賃で航空券を購入すれば、PP単価JPY7を切ることもあり得ると思います!
オセアニアでも同じ傾向
オセアニアは5-6月がオフシーズンなので、こちらでも調べて見ました。
17MAY – 24MAYの日程で、
TYO – BKK – MEL
と
TYO – BKK – AKL
を調べて見たら、
獲得マイル(PP) -> 10,411
運賃 -> JPY89,000
でPP単価JPY8.54
獲得マイル(PP) -> 12,341
運賃 -> JPY102,480
でPP単価JPY8.30
となりました。
色々調べてみましたが、大体TYO-BKK + BKKから3,000マイルを超える目的地、つまり日本からの移動距離が5,900マイルを超える目的地だと、PP単価がJPY10を切るような運賃設定になっていました。
BKK – DXBが3,046なのですが、TYO -BKK – DXBの場合、
獲得マイル(PP) -> 8,280
運賃 -> JPY80,420
でPP単価JPY9.71
でした。
TGのチケットを購入するならこのカード
TGのチケットを購入するなら、TG公式サイトで、アメックス・スカイ・トラベラー・プレミアカードを利用して購入するのが断然お得です。
TG公式サイトでTGのチケットをアメックス・スカイ・トラベラー・プレミアカードを利用すると、JPY100毎に5ポイント獲得でき、貯めたポイントを1 : 1の交換比率でNHマイレージへ交換できます。
上述のチケットJPY127,540を購入すると、6,377ポイント獲得できます。
獲得したポイントをNHマイレージへ移行し、更にSKYコインへ交換して、SFC修行の費用として充てれば、支出が減らせることになります 🙂
妻に提案するも・・・
このPP単価だったらいいかな?と思い、ちょうど6月の息子の誕生日をイギリスで過ごそうと思い
「イギリスに帰省するのにTGで行ってみない?」
と言ってみたところ、
No!
と一蹴されてしまいました^^;
確かに、子連れで7時間弱 + 12時間はきついかなぁ・・・。
まとめ
TYO – BKK – LHRの旅程ですが、無理をすれば、1日有給を取って土曜出発の月曜着、という旅程を組むことも可能です。
オセアニア方面も、ギリギリ3日で行って帰ってこれるようなフライトスケジュールになっていました。
ヨーロッパ・オセアニアのオフシーズンに時間があり、かつロングフライトのLHRタッチも厭わない方、修行の手段としてTGを検討してみてはいかがでしょうか 😛
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