フィリピン航空(PR)の新しいエアバス A350-1000機材

フィリピン航空(PR)は、エアバスA350-1000型機を9機発注しており、最初の機体は2025年12月に受領予定です。
全機が2028年までに同社の保有機材に加わる計画です。
この発注は、超長距離路線への対応を目的としたもので、マニラ(MNL)からアメリカやカナダの東海岸への直行便に使用される予定です。
これらは世界でも有数の長距離フライトとなります。
PRのA350
A350-1000はエアバスのA350シリーズの中で最大の機体で、最大航続距離は約8,700マイル。
現在量産されている商業機の中では最長の飛行距離を誇ります。
今回の新機材は、既に保有しているA350-900型機2機に加わる形になります。
実はPRは数年前、コスト削減のためA350機材を縮小しており、以前は6機あったA350-900のうち4機を手放しています。
その4機は現在、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)で使用されています。
このような背景から、わずか数年で新たに長距離機材を大量発注したことは注目に値します。
現在のPRのワイドボディ機材は、A330-300が11機、A350-900が2機、ボーイング777-300ERが10機となっており、今回のA350-1000の導入により、さらに多様な長距離用ラインナップになります。
A350-1000型機の座席構成について
PRが導入するA350-1000型機には、3クラス合計382席が配置されます。
これは、フルサービス航空会社としては最も高密度なA350-1000となる予定です。
* ビジネスクラス : 42席(1-2-1配列)、ドア付きのコリンズ・スーパー・ダイヤモンドシートを採用。エティハド航空のA350-1000と同様の仕様です。
* プレミアムエコノミー : 24席(2-4-2配列、3列構成)で標準的な仕様。
* エコノミークラス : 316席(3-4-3配列)。A350型機としては、フィリピン航空が初めて10列配列を導入するフルサービスキャリアになります。
なお、A350は最新の製造仕様によって若干機内幅が広がっていますが、10列配列のエコノミーはやや窮屈になる可能性があります。
まとめ
エアバスA350は世界標準の機材となりつつあります。
個人的にも、ボーイングB787よりエアバスA350の方が好み。
PRには搭乗したことはありませんが、エアバスA350-1000が導入されたら一度は搭乗してみようかと思います。
北米方面は無理なので、中東か日本の路線で運用されないか密かに期待しています。