ユナイテッド航空(UA)特典航空券のルール変更(2019/11/15から)。地味な改悪

2019年11月15日から、ユナイテッド航空(UA)の特典航空券のルールが変更となりました。
以前からUAは誇らしげに、
出発直前の予約に対する発券手数料が無くなります!
と言っていたのですが、今回のルール変更においては実質的に改悪となる内容でした。
ユナイテッド航空(UA)の特典航空券必要マイレージ数が変動制に
その内容をまとめてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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変更概要
変更点がいくつかありましたが、主なものを取り上げます。
出発30日前の必要マイレージ数増加
今回のルール変更で一番大きかったのがこれ。
世界中どこでも、出発日の30日前を切って予約・発券をする場合、1,500マイルから3,500マイルほど増えます。
これは、UAフライトだけでなく提携航空会社のフライトにおいても同様に適用となります。
もちろん、全日空(NH)の国内線においても、です。
これが、その例。
出発する日が、検索した日から30日以内の場合、必要マイレージ数が3,500マイル増えて8,500マイルとなっています。
確かに、直前の発券手数料は無くなっていますが、ちょっと待ってください。
今まで、直前の発券手数料が徴収されたのは出発の21日前を切る予約の場合でした。
そして今回、必要マイレージ数が増えるのは出発の30日前を切る場合。
つまり、出発の30日前から22日前に予約をした場合には5,000マイル、手数料無しで予約できたものが、これからはこの期間内にも3,500マイル余計に徴収されることとなります。
また、今までUSD75(JPY8,200くらい)を支払っていたものが3,500マイルに置き換わるので、3,500マイルをJPY8,200で購入する、とも考えられます。
つまり、追加分の3,500マイルに関しては1マイルあたりJPY2.35くらいで購入させられることになります。
これもまた、なかなか高い単価です。
さらにさらに、この変更で一番影響を受けているのがUA上級会員の方。
今まではUA上級会員の人は出発21日前の予約・発券であっても手数料は徴収されませんでした。
ですが、今回の改悪により一律、出発30日前の予約はマイレージ数の増加、となったので、UA上級会員はただ負担が増えただけとなります。
自社のお得意様を大事にしない変更ですね。
UA国内線の必要マイレージ数増加
上記変更の一部、なのですが、ことUA国内線に焦点を当ててみると、もう少し細かい変更が加えられているようです。
・出発7日前までの予約 : 2,500マイル追加
・出発7日 – 27日前までの予約 : 2,000マイル追加
・出発27日 – 30日前までの予約 : 1,500マイル追加
全日空(NH)国内線の座席指定
今までは予約時の座席指定ができず、オンラインでも座席指定ができなかったのでわざわざUAに電話をして変更しなければ行けなかったのですが(予約と同時に勝手に座席が割り振られています)、予約時にオンラインで座席指定ができるようになりました。
これは純粋に、改善と言ってよいでしょう^^;
ただ、予約時に座席指定ができるのはまだ一部の提携航空会社(UAと仲の良いNHなど)のみで、アシアナ航空(OZ)とかはまだできません。
まとめ
直前の発券手数料については、ある「抜け穴」を使うことで無料にすることができたのですが、今回のルール変更によりその穴も塞がれてしまいました。
いくらマイレージの有効期限が無くなったとはいえ、利用するための必要マイレージ数が多くなったのでは使い道が狭まってしまいます。
これで、東京(TYO)からソウル仁川(ICN)までのエコノミークラス片道必要マイレージ数が、出発30日前だと8,000マイルから11,500マイルにだいぶ上がってしまいました。
まだ早いかもしれませんが、少しずつ、さよならUAマイレージのプランを練っておいた方が良さそうです。
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スターアライアンスの日韓線なら、これからはあのマイレージプログラムですね。