オマーン・エア(WY)の最上級ステータスはどうなるのか

2025年6月、オマーンのフラッグキャリアであるオマーン・エア(WY)が正式にワンワールドに加盟し、国際的な航空ネットワークへの本格的な参入を果たしました。
この動きにより、乗客はラウンジアクセス、優先搭乗、マイレージの相互利用など、アライアンス加盟による様々な恩恵を受けられるようになります。
この門出を祝して、WYとワンワールドは各地で関連イベントを開催中。
WYのアムステルダム(AMS)直行便の就航記念として、両社のCEOも参加する式典が行われました。
マイレージプログラムのリニューアル計画
WYの偉い人が、マイレージプログラム「Sindbad(シンドバッド)」の大幅な見直しについて言及し、2025年の第3~第4四半期にかけて、新たな上級会員ステータスを導入予定であることを明らかにしました。
WYのマイレージプログラムには、「シルバー(oneworldルビー相当)」と「ゴールド(サファイア相当)」の2つの会員ランクしか存在しません。
Avios導入の可能性
WYはカタール航空(QR)と強めの提携を行っており、QRが導入している「Avios(アビオス)」の導入が濃厚との見方が強まっています。
Aviosは、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)やイベリア航空(IB)、フィンエアー(AY)などで採用されているマイレージ通貨で、QRが中東を拠点としながらグローバルな会員制度へ移行する成功モデルとして注目されています。
Avios導入のメリットと想定される変更点
WYが本当にAviosを採用した場合、すでにBAやQRのAvios会員がWY特典航空券を利用できる現状から、さらに以下のようなメリットが期待されます。
* WY便のアップグレードにAviosが使えるようになる
* WYが提携する独自パートナー航空会社の特典にAviosでアクセスできる可能性
* WYが独自に確保する特典座席枠を、Avios会員が優先的に利用できるようになる可能性
これらが実現すれば、Aviosの価値と使い勝手がさらに向上し、特に中東・インド洋地域の旅行者にとっては利便性が格段に増すことになります。
まとめ
WYのワンワールド加盟、シンドバッドのアップグレード、そして新たなポイント通貨の導入。
これらの動きは、中東地域における航空会社のアライアンス戦略と顧客基盤のグローバル化の一環です。
QRに続き、WYがAviosに参加するとなれば、Aviosの拡大はさらに加速し、利用者にとっても魅力的な選択肢が増えることになるでしょう。
WYではもうファーストクラスは無くなってしまったようなので、残念ながらファーストクラスの搭乗はできませんがマスカット(MCT)のファーストクラスラウンジはなかなか素敵な感じでした。
アルコールもいただけます。