ニュージーランド航空(NZ)でしか飲めないワイン

ニュージーランド航空(NZ)は、自社のワインブランド「Thirteen Forty Five(1345)」を発表しました。
このワインは、NZの搭乗者およびマイレージプログラム「Airpoints Store」の会員限定で提供されます。
名前に込められた歴史
「1345」という名前は、1940年に運航されたオークランド(AKL) – シドニー(SYD)間の初就航便を記念したものです。
「Thirteen Forty Five」というワインの名称は、この歴史的なフライトの距離である1,345マイルに由来しています。
ニュージーランドのワイン
このブランドからは、ニュージーランドを代表する2種類のワインが発売されました。
定番のソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールです。
ニュージーランド産の高品質なワインは世界的に評価されていますが、低価格帯のソーヴィニヨン・ブランにはあまり良い評判のものもありません。
NZは、ニュージーランドの大手ワイナリーであるヴィラ・マリアと提携し、このワインを開発しました。
現在、ニュージーランド国内のラウンジや、国際線のプレミアムエコノミークラスで提供されています。
自宅でも楽しみたい場合は、「Airpoints Store」から購入する必要があります。
また、ニュージーランド国内線の「Koru Hour」では、一部の便で無料試飲のサービスも実施される予定です。
ソーヴィニヨン・ブラン
このワインは、マールボロ地方の主要な2つのブドウ畑、ワイラウ・ヴァレーとアワテレ・ヴァレーのブドウをブレンドして造られています。
ワインのテイスティングでは、パッションフルーツの鮮やかな香り、レモングラスの爽やかさ、そしてほのかなハーブのニュアンスが感じられます。
ピノ・ノワール
このワインは、マールボロ地方のワイラウ・ヴァレー東部で育ったブドウを使用しています。
チェリーやプラムの豊かな風味に、ドライハーブやスミレのニュアンスがバランスよく調和した味わいが特徴です。
この地域は高品質なワインの産地として広く知られています。
航空会社とアルコールブランドの提携
NZの他にも、ワインやビール、スピリッツブランドと提携している航空会社はいくつかあります。
– カンタス航空(QF) : オーストラリアの著名なワイナリーと協力し、「カンタス・ワインプログラム」を展開。機内やラウンジ専用の厳選ワインを提供
– エミレーツ航空(EK) : 独自の「エミレーツ・ファインワインズ」コレクションを展開。ドン・ペリニヨンなどの限定ワインをエミレーツの乗客専用に提供
– シンガポール航空(SQ) : ソムリエチームが厳選した「クリス・ワインズ」を展開。オンラインストアでも購入可能
– アメリカン航空(AA) : ナパ・バレーやソノマ・カウンティのワインを提供。フラッグシップ・ファーストおよびビジネスクラスの機内で提供
– ライアンエアー(FR) : LCCながら、プライベートレーベルの「ライアンエアー・ワイン」を提供。手頃な価格ながら高品質をアピール
– アラスカ航空(AS) : 地元の醸造所と協力し、「クラウド・クルーザーIPA」というクラフトビールを開発。機内や一部ラウンジで提供
– ブリティッシュ・エアウェイズ(BA) : イギリス各地のボタニカルを使用した「ブリティッシュ・エアウェイズ・ジン」を提供。プレミアムキャビンで提供され、機内免税店でも購入可能
各社は、それぞれ独自のアルコールブランドとの提携を進め、機内やラウンジでの特別な体験を提供しています。
今後の展開
NZはすでに次の展開を見据えています。
2025年には、マールボロのソーヴィニヨン・ブランの新ヴィンテージとともに、ホークス・ベイ(ニュージーランド屈指のワイン産地)産の新しい赤ワイン品種を発表する予定です。
ちょっと飲んでみたい氣もしますが・・・NZの個人的印象はあまり良くないので、それを覆すような評判を期待したいです。