エア・カナダ(AC)のマイレージプログラムが2026年から変わります

2026/1/1より、エア・カナダ(AC)の「アエロプラン」は収益ベースのマイル加算制度へと変更され、あわせてエリートステータスの新しい取得方法も導入されます。
ポイント加算は「運賃ベース」に
多くの航空会社がすでに導入しているように、アエロプランも2026年から「飛行距離」ではなく「支払金額」に応じたポイント加算方式へと移行します。
具体的には、AC運航便で支払ったCAD1につき、1アエロプランポイントが加算されます。
ただし、ポイント付与の対象となるのは基本運賃と燃油サーチャージのみで、税金や各種手数料などは加算対象外です。
また、ACの上級会員は、このポイント加算率が最大6倍まで引き上げられます。
結果として、直前予約で高額な航空券を購入した利用者は、事前に割安な運賃で購入した利用者よりも多くのポイントを獲得する仕組みになります。
新しいステータス獲得制度「SQC(ステータスクレジット)」の導入
2026年1月から、「Status Qualifying Credits(SQC)」が、アエロプランにおける唯一のステータス判定基準となります。
これまでの「ステータス対象マイル(SQM)」「対象搭乗回数(SQS)」「対象支出額(SQD)」はすべて廃止され、SQCに統一されます。
これは、デルタ航空(DL)の「MQD(メダリオン・クオリフィケーション・ダラー)」や、アメリカン航空(AA)の「ロイヤルティポイント」といった、他社の単一基準化の流れと同様の動きです。
* AC運航便の基本運賃とキャリアチャージに対して、CAD1あたり最大4SQCが加算されます
* スターアライアンスメンバーや提携航空会社・提携企業との対象取引でも、最大25,000 SQCまで加算可能
* 10,000 SQCを獲得するごとに、「マイルストーン特典」として、ボーナスSQCやステータスパスなどが提供されます
まとめ
アエロプランはこれまで評価の高いロイヤルティプログラムでしたが、今回の変更により、多くの航空会社と同様の「収益ベース」モデルへと舵を切ることになります。
航空会社側はこうした変化を「顧客中心の改善」と説明しがちですが、実際にはマイレージ価値の引き下げと受け取られることも少なくありません。
特典航空券が取りづらくなるのかどうなのか、2026年以降ちょっと様子見ですね。
裏を返すと、今までのように予約をするのであれば今年中、ということになります。
またACでスターアライアンスゴールドのステータスを獲得しようと思ったら、最低でも25,000SQCをAC便で獲得しなければいけません。
例えばNHにだけ搭乗していてはいつまで経ってもACの50Kエリートにはなれない、ということになります。