大規模な家族の集まり、企業のオフサイトミーティング、あるいは結婚式、同窓会・社員合宿を計画中ですか?
Fairmont、Sofitel、Novotel、Pullman、ibis などAccorのホテルを検討しているなら、単なる「団体予約」以上の価値があります。
実は、大量のポイント獲得や、料金表には載っていない特典を引き出せるチャンスでもあるのです。
アコーでグループ予約をする際に有利に進めるための考え方を紹介します。
「ALL Meeting Planner」を必ず使う
まず重要なのは、「宿泊者」ではなく「主催者(プランナー)」として予約すること。
アコーには「ALL Meeting Planner」というイベント主催者向けのロイヤルティ制度があります。
* ポイント加算
通常、€2の利用ごとにリワードポイント1pt + ステータスポイント1ptが貯まります。
対象は客室代だけでなく、宴会費用、音響・映像機材、装花など、ホテル経由で手配したもの全般です。
* 二重取りが可能
主催者がまとめて精算する場合、その総額に対してポイントが付与されます。
結婚式などでは、一氣にプラチナやダイヤモンドステータスに到達することも珍しくありません。
契約前に「イベント向け2倍ポイントキャンペーン」が実施されていないか必ず確認を。
アコーは年に数回、世界的に実施しています。
交渉できないものはほぼ存在しない
多くの人がやってしまう失敗は、提示された料金表を「確定価格」だと思い込むこと。
グループ営業において、最初の見積もりはあくまでスタート地点です。
たとえばビュッフェの「1名あたり料金は本社規定で変更不可」と言われることがあります。
その場合は、価格ではなく中身を交渉しましょう。
* メニュー内容の調整
「1人JPY5,000は変えられない」なら、「その金額でライブ調理カウンターを2つ増やしてほしい」「デザートを1種類追加してほしい」とリクエストします。
* 見えにくい費用
持ち込み料は、実はかなり柔軟。免除できない場合でも、上限設定を交渉できます。
* 無料客室の比率
業界標準は「40~50室につき1室無料」。
30室につき1室を目標に交渉してみましょう。
* 人数減少ペナルティ
最も重要なポイントです。
直前キャンセルに備え、15~20%までは違約金なしという猶予を必ず盛り込みましょう。
ホテル選びは「雰囲氣」がすべて
同じアコーホテルでも、用途によって向き不向きがあります。
結婚式・社交イベント向け
* アクセス重視
ゲストの半数以上が飛行機利用なら、空港から遠い市内中心部は避けましょう。
空港近くの Novotel や、送迎のある Pullman などが無難です。
* 屋外スペースの有無
結婚式では「開放感」が価値。芝生やプールサイドがあるホテルは有利です。
窓のない宴会場だけだと、どうしても会議感が出ます。
* 新郎新婦のスイート
「眺めの良い部屋」では不十分。
きちんとしたスイートルームへのアップグレードは、契約条件として明記しましょう。
企業イベント・会議(MICE)向け
* 立地
オフィスが中心部にあるなら、安さだけで郊外リゾートを選ぶのは逆効果。移動時間とコストがかさみます。
* 分科会スペース
メインホールだけでなく、近くに小会議室があるかを確認。
ロビーを横切る必要があると運営効率が下がります。
* Wi-Fi帯域
大人数利用時は専用回線が確保できるかを必ず質問しましょう。
家族旅行など「小規模グループ」でも油断しない
8室以上なら、たとえ親族旅行でも個別にオンライン予約しないのが鉄則です。
* コネクティングルームの確保
グループ予約なら、事前に隣同士の部屋を押さえられます。
* 食事の専用エリア
ビュッフェでも、**団体用に一角を確保**してもらえることがあります。
まとめ
自分もセミナーや各種イベントで、ホテルの会議室を利用することがあります。
結構交渉を行いますが、料金を出す場合にはスイートルームにアップグレードしてくれると嬉しいな、ということを言ったりします。
そんな感じの交渉でうまく行った例がこちら。
最初の契約書には絶対にサインしないこと。
営業担当は交渉される前提で条件を出しています。
丁寧に、しかし譲らずに交渉し、前菜や特典をしっかり勝ち取りましょう。
