2月 9, 2026
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キャセイパシフィック航空(CX)の新しいA330向けビジネスクラスシート「アリアスタジオ(Aria Studio)」

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キャセイパシフィック航空(CX)は、近場路線向けのエアバスA330に新しいビジネスクラス「Aria Studio(アリア・スタジオ)」を導入します。
 
早ければ2026年末から順次投入され、これまでの2-2-2配列のおよそビジネスクラスとは言えないリクライニングシートから、全席通路直結の1-2-1配列フルフラットシートへと大きく進化します。
 
あわせてエコノミークラスも刷新され、CXにとって約10年ぶりとなる完全新設計のエコノミーシートがお披露目される予定です。
 
今後数年をかけて、CXのA330リージョナル機は機首から機尾まで徹底的な改修が行われます。

A330 Aria Studioとは

今回の改装では、2012年頃に導入された従来型ビジネスクラスのリクライニングシートを撤去し、ボーイング777のAria Suitesから着想を得た最新型フルフラットシートに置き換えられる予定です。
 
A330版のAria Studioは、777のAria Suiteと共通するデザイン思想を受け継いでいます。
 
座席にはUSB-Cポートやワイヤレス充電といった先進的な装備が備わり、大型4KモニターではBluetooth接続により、手持ちのヘッドホンやイヤホンを使用できるようになります。
 
長距離路線向けの777ビジネスクラスと多くの共通点を持つ一方で、A330のAria Studioには個室ドアが設けられていません。
 
これは、ロンドン線のような14時間超の長距離に比べ、比較的短い地域路線では必須ではないという判断によるものです。

配列と設計の考え方

A330 Aria Studioは、キャセイの他のワイドボディ機(A350や777など)と同様に、リバース・ヘリンボーン配列の座席となります。
 
これは座席が通路から斜め外向きに配置されるレイアウトです。
 
ドアがなくても視線が通路から外れるため、一定のプライバシーが確保できる点が評価されています。
 
A330はA350や777より胴体幅が狭いため、ドア付き個室を採用すると居住性に大きな制約が生じます。
 
その結果、座席の角度はより鋭くなり、空間配分やシート形状も他機種とはやや異なる設計になっています。

座席数と開発体制

現在のA330ビジネスクラスは24〜50席と機材ごとに差がありますが、一般的に2-2-2配列から1-2-1配列へ変更すると、座席数は約3分の1減少するケースが多くみられます。
 
座席のベースとなったメーカーについても詳細は非公開。
 
777のAria Suiteと同様に、JPA DesignとCollins Aerospaceが関与している軽量プラットフォームが土台になっているのでは、との見方があります。

Ariaブランドの拡張

A330のAria Studioは、777のAria Suitesと連動する存在として設計されており、長距離便と地域路線を乗り継いでも一貫した上質な体験が得られることを目指しています。
 
素材や仕上げ、全体の雰囲気といったデザイン言語も共通化されており、A321neoのビジネスクラスからの要素も取り入れられています。
 
デザインは控えめで洗練されたミニマル路線。
 
サイドテーブルにはワイヤレス充電スペースがあり、その上には収納棚、座席を包み込むシェルにはLED読書灯と、静音性を高めるソフトな素材が用いられています。

まとめ

CXの公式動画はこちら。

2026年末から、CXはA330地域路線機の大規模改修を開始します。
 
最終的には、現在3種類あるA330の機内仕様を1つの統一仕様に集約する計画です。
 
中期的には、シート表皮の更新やUSB-C電源追加といった軽微な改修のみを受けた2-2-2配列の機材も引き続き運航されます。
 
一方、未改修の旧型機は順次退役する方針です。
 
あの酷いビジネスクラスは早くなくなってほしいと思っていたので、次のAria Studioが楽しみです。

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Air miles · Cathay Pacific

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