エア・カナダ(AC)のマイレージプログラム「Aeroplan(エアロプラン)」は、使い勝手の良いマイレージプログラムの一つとして知られています。
　
その理由は、比較的リーズナブルな特典航空券の必要マイレージ数、多くの提携航空会社、5,000ポイントで利用できるストップオーバーなど、さまざまなメリットがあるためです。
　
ここにきて、ACの特典チャートが一部変更される予定です。

変更概要

ACのマイレージプログラムでは、ゾーン制の特典チャートを採用しており、各ゾーン内での距離に応じた必要マイル数が設定されています。
　
たとえば、北米地域の特典チャートでは、提携航空会社の特典航空券は一定のマイレージ数で設定されている一方、AC運航便は範囲内でマイレージ数が変動する設定となっています。
　
また、エミレーツ航空(EK)やフライドバイ(FZ)の特典航空券には変動制が適用されており、必要マイレージ数が一定ではないのも特徴です。
　
2025/3/25から、特典チャートの変更が予定されています。
　
主な変更点は、変動制の対象となる提携航空会社が拡大することです。
　
– これまで*EKとFZのみが対象だったが、エティハド航空(EY)とユナイテッド航空(UA)にも適用される
– カナダ国内の地域航空会社(Calm Air、Canadian North、Provincial Airlines)にも変動制が導入される
　
さらに、特定の提携航空会社では「優遇特典枠(Preferred Award Availability)」が新たに設定されます。
　
新しい体系では、これまでの固定チャートよりも特典航空券の必要マイル数が高くなる可能性がありますが、路線によっては特典枠の空席が増えるメリットも期待できます。
　
例えば、この変更により、EYのビジネスクラス特典航空券が再びACのポイントで予約可能になります(ファーストクラスの特典航空券は対象外)。
　
この新しいチャートでは、これまで設定されていた必要マイレージ数の範囲が廃止されます。
　
その代わりに、現行の最低価格は維持され、新たに中央値の価格が導入されます。
　
中央値は、過去の会員による特典航空券の利用実績を基に設定されます。
　
ポイントとして、以下の点が挙げられます：
　
– 北米以外の路線やファーストクラスの特典航空券については、中央値の価格が表示されません。
これは、これらのカテゴリーでは特典航空券の発券数が少なく、価格が大きく変動する可能性があるためです
– 中央値の価格は四半期ごとに更新され、直近1年間(過去4四半期)の発券データを基に算出されるため、より正確な価格設定が期待できます
– AC上級会員および提携クレジットカード会員は、これらの特典航空券を割引価格で利用できる特典があります

まとめ

ACのポイントにはちょっと前までお世話になってました。
　
なかなか搭乗することのできないオマーンエア(WY)のファーストクラスも、ACのポイントで予約ができた時代がありました。

変動制が導入されると必要ポイント数が跳ね上がるイメージがあるので、ACのポイントも少しずつ使いづらくなってきているイメージですね。