なかなか意外な感じでしたが、フィンエアー(AY)は2024年初頭から自社のマイレージプログラムとしてAviosを採用すると発表しました。
　
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、カタール航空(QR)、イベリア航空(IB)、ブエリング航空(VY)、エアリンガス(EI)に続き、AYもAviosを採用することになります。
　
その他、興味深い変更がいくつかあるのでお伝えします。
　
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。

Aviosに変わるとどうなるか

AYのマイレージプログラム・フィンエアープラスの会員数は400万人で、BAやQRと比較すると、10%に過ぎません。
　
ですが、提携航空会社以外でもAviosを獲得および交換できる新しいオプションが追加され、BAのAviosを持っている人はAYのフライトのアップグレードにAviosを使用できるようになります。
　
現行のフィンエアープラスポイントは3：2の割合でAviosに交換されます。
　
3:2の変更後、特典のチャートがどのように変わるか、また税金や手数料がどうなるかを確認する必要があります。
　
またプレスリリースの表現からすると、フィンエアープラスへのAviosの出し入れは1対1で自由に行えるようになります。
　
以前、QRがAviosを採用したことで、レンタカー、航空会社、ホテルの提携先が大幅に増えました。
　
例えば、ハーツやヴァージン・オーストラリア(VA)でAviosを獲得できるようになりました。
　
フィンエアープラスで獲得できるAviosは以下のとおりです。
　
レンタカー :
Hertz、Europcar、Sixt、およびRentalcars.com
ホテル :
GLO、Scandic、Sokos、Strawberry / Nordic Choice、IHG One Rewards、Clarion Hotels Finland, Shangri-La
航空会社 :
Braathens（スウェーデン国内13路線）と中国の航空会社吉祥航空(HO)が追加となります。
　
また、フィンランド国内の特定のホテルや、レストランバウチャーなどのレジャーオプションで、個別に獲得・利用できる案件も多数あります。
　
提携がなくならない限り、AviosをIHGワンリワードポイントに移行できるようになります。
　
ただ、現在の交換レートは、20,000フィンエアーポイント = 10,000 IHG One Rewardsポイントです。
　
3:2の再評価を考えると、これは13,333 Avios = 10,000 IHG One Rewardsポイントになります。

フィンエアープラスが決済ベースのプログラムに移行

あまり影響はないかもしれませんが、フィンエアープラスプログラムは、新しい決済ベースの獲得プラットフォームに移行します。
　
今後ステータスを獲得する上で、年間フライト数は関係なくなるでしょう。
　
嬉しいお知らせも。
　
AYは、各フライトでAviosに交換できる特典座席の最低数を保証します。
　
これにより、フィンエアーのフライトへのAviosの交換が大幅に容易になるはずです。

フィンエアーは次のように約束しています。
　
・ヨーロッパの短距離便で4～6席の特典座席(ビジネスがある場合は2席、エコノミーは4席)
・長距離路線の特典座席8席(ビジネス2席、プレミアムエコノミー2席、エコノミー4席)

新しいシェンゲンラウンジが登場

フィンエアープラスへの変更に加え、ヘルシンキ空港(HEL)の新しいシェンゲンラウンジもオープンさせる予定です。
　
新しいラウンジは、既存のシェンゲンラウンジよりも広く、ターミナル内の別の場所に設置されます。
　
新しいシェンゲンラウンジには、トップクラスの会員専用のエリアも設けられるそうですがおそらく、フィンエアープラスのプラチナ会員を意味すると思われます。
　
うまくいけば、ワンワールド・アライアンスのエメラルドメンバーも利用できるようになるかもしれません。

まとめ

AYの公式発表はこちらです。
　
https://www.finnair.com/gb-en/finnair-plus/finnair-plus-changes
　
注目すべき主な点は以下の通りです。
　
・AYの有償フライトをAviosでアップグレードできる
・AYのすべてのフライトでAviosを利用できる
　
最近AYにはなかなか乗れていませんが、日付変更線を跨ぐ心配のないBKK線やDEL線などは、タイミングを見て搭乗したいと思います。
　
特典が取りやすくなるのも、楽しみですね 🙂