エミレーツ航空(EK)とエーゲ航空(A3)のマイレージ相互提携が開始します

エーゲ航空(A3)と、エミレーツ航空(EK)は、既存のコードシェア提携をさらに強化し、マイレージプログラムの相互利用が可能になったことを発表しました。
この新たな提携により、両社の上級会員や頻繁に利用する旅行者にとって、より柔軟で利便性の高い選択肢が生まれます。
マイレージの相互積算・利用が可能に
この拡大された提携により、A3のマイレージプログラム「Miles+Bonus」の会員は、EKが運航するフライトに搭乗することでマイルを獲得できるようになります。
さらに、貯めたマイルを使って、EKのフライトの特典航空券を予約することも可能です。
一方、EKのマイレージプログラム「Skywards」会員も、A3のフライトでマイルを貯めることができ、Skywardsマイルを使ってA3の特典航空券を発券することができます。
このようなマイルの「相互積算・相互利用」は、単なるコードシェア以上の深い提携関係を意味します。
特に、マイレージプログラムを活用して旅行を楽しんでいる人にとっては、渡航先や路線選択の自由度が大きく広がる画期的なニュースです。
A3は、アテネ(ATH)を拠点とし、ヨーロッパ各地へのアクセスに非常に強みを持っています。
一方、EKはドバイ(DXB)をハブとし、アジア・アフリカ・オセアニアを含む広範な国際ネットワークを展開中です。
現在のところ、マイレージの積算・利用についての提携がメインですが、今後の動向次第では、ステータス会員向けのベネフィット(優先チェックイン、ラウンジ利用、追加手荷物など)の相互提供も期待されます。
もし将来的に、A3のゴールド会員がEK利用時にSkywardsの上級会員と同様の扱いを受けられるようになれば、A3の上級会員にとってもDXB経由での旅がさらに魅力的になります。
なお、マイル積算率や必要マイル数、予約クラスによる条件などは、路線や時期により異なる可能性があるため、事前に各社の公式サイトで詳細を確認しておきましょう。
A3によるEKのマイレージ積算・特典利用テーブル
A3のメンバーがEKに搭乗した際のマイル加算や、貯めたマイルでEKの特典航空券を予約する際の必要マイル数もすでに公開されています。
例えば、FRA – HKGのEKフライトをビジネスクラスで予約した場合、片道65,000マイル。
これは、お得だと思います。
まとめ
現在のところ、両社の提携はあくまで「マイルの相互積算と相互利用」に限定されていますが、将来的にはさらなる協業(たとえばステータス特典の共有、優先搭乗の相互認定など)に発展する可能性も考えられます。
一方で、利用にあたっては以下の点に注意が必要です。
* 特典予約には空席制限があるため、早めの予約が推奨されます
* 積算率・必要マイル数は変更される可能性があるため、利用前に公式サイトを確認するのが確実です
* ステータス特典は適用されないため、ラウンジや優先サービスを期待しないこと
A3のマイレージは、アメックスや他の大手クレジットカードポイントからの大量ポイント移行に対応していないため、大量にマイレージが供給される心配がありません。
このような閉じた設計により、A3マイル価値が過剰にインフレせず、健全な状態で保たれているのです。
そのため、特典航空券の必要マイレージ数も比較的抑えられ、EKに対しても「お得なレート」で予約できる状況が維持されています。
A3にはこれまで搭乗したことがありませんが、スターアライアンス修行で折を見て搭乗しようと思います。