エティハド航空(EY)のエアバスA380再導入がさらに拡大へ

エティハド航空(EY)は、2020年初頭に全10機のエアバスA380を運航停止にしました。
その後、業績が回復し路線拡大の動きが強まる中で、戦略を大きく転換しています。
2023年半ばには、最初の4機のA380を復帰させ、多くの航空ファンや利用客の注目を集めました。
そして2025年7月現在、7機が既に運航に復帰済みです。
さらに2機が復活、最終的に9機体制へ
EYはこのほど、さらに2機のA380を再導入する計画を明らかにしました。
* 機材登録番号 A6-EPC : 2026年6月に運航再開予定
* 機材登録番号 A6-APB : 2027年1月に運航再開予定
一方で、最後の1機である A6-APEについては退役・部品取りとして扱われ、運航には復帰しません。
これにより、2027年初頭までに計9機のA380が現役復帰することになります。
そして、これらの機体は少なくとも2032年までは活用する方針だそうです。
現在のA380運航路線と今後の展望
EYのA380は、アブダビ国際空港(AUH)に以下の都市へ運航されています。
(2025年7月現在)
* ロンドン・ヒースロー(LHR)
* パリ・シャルル・ド・ゴール(CDG)
* シンガポール・チャンギ(SIN)
* トロント(YYZ)
かつてはニューヨーク(JFK)線にも投入されていましたが、現在は撤退済み。
追加導入される2機によって、今後どの新路線にA380が就航するのか注目されます。
EYA380の特徴
EYのA380は、合計485席の3クラス構成となっており、その中でも特筆すべきは「ザ・レジデンス(The Residence)」と呼ばれる超高級スイートです。
このユニットは、リビングルーム・ベッドルーム・専用バスルームが一体となった3部屋構成です。
現在はファーストクラス搭乗者が追加料金でアップグレードできる仕組みになっており、以前よりは利用しやすい価格帯となっています。
2024年11月に、久しぶりにEYA380ファーストクラスに搭乗してきました。
新しくなったAUHのファーストクラスラウンジも、素敵な空間です。
まとめ
かつて完全退役の道を歩むとされたEYのA380ですが、業績回復とともに見事な復活劇を見せています。
今後2027年初頭までに合計9機が運航に戻る予定で、航空旅行の快適さを追求する象徴的な存在として再び注目を集めることでしょう。
新たに加わる2機がどの路線に就航するかはまだ発表されていませんが、今後の展開が楽しみです。