エティハド航空(EY)とTAPポルトガル航空(TP)のマイレージ相互提携

エティハド航空(EY)と、ポルトガルのフラッグキャリアであるTAPポルトガル航空(TP)は、マイレージプログラムでの提携を開始しました。
この提携により、EYおよびTPの会員は、両社のフライトで相互にマイレージを獲得・利用できるようになります。
提携概要
この提携は、2023年に両社間で締結された戦略的コードシェア契約に続くもので、ネットワークの相互補完によって、より多くの目的地と選択肢を提供し、利便性の向上を実現しています。
北米・南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、中東といった地域で、両社の路線網はシームレスに接続され、たとえばEY会員はロサンゼルス、リオデジャネイロ、カンクンなどのTP路線でマイレージを獲得でき、TP会員はチェンマイ、香港、メダンといった新たなエティハドの目的地でマイレージを活用できます。
EYの目指すところは
少し前、EYと中国東方航空(MU)は、ドバイで開催されたアラビアン・トラベル・マーケットにおいて、正式にジョイントベンチャーの発足を発表しました。
これは、アラブ首長国連邦と中国の航空連携における重要な節目となる出来事です。
この発表は、2025/4/28にMUによる上海(PVG)発アブダビ(AUH)行きの初便が運航されたことを受けたもので、同路線はこれまで週4便で運航されていますが、2025/9/12からは毎日運航される予定です。
今回の提携により、乗客は上海、北京、広州、西安、昆明など中国の主要都市と、アブダビ経由で中東・アフリカを含む各地域へのアクセスがより便利になります。
また、マイレージプログラムの相互連携も進められており、2025/6/1からは、EYおよびMUの会員が両社のネットワークでマイルの獲得・利用が可能になります。
この提携は、中東の航空会社と中国の航空会社による初めての戦略的パートナーシップであり、「一帯一路」構想のもと、今後の航空連携のモデルケースとなる可能性を秘めています。
コードシェアの拡充、共同プロモーションの実施、そしてカスタマーサービスの向上も含まれており、より一体化されたサービスが提供されます。
MUのA330型機がAUH線に投入されており、機内Wi-Fiも完備。
所要約9時間20分のフライトを、より快適でスムーズなものにしています。
まとめ
EYはMUやエールフランス航空(AF)/KLMオランダ航空(KL)とも提携を強めています。
いずれも、スカイチームメンバーです。
そしてTPは、AF/KLが買収を目論んでいる航空会社。
もしかしたらEYは、将来的にスターアライアンスではなくスカイチームへ加盟するのかもしれないですね。
そうなったら、面白そうです。