ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)のアレグリスがフランクフルト(FRA)発着の運用も開始

2025年8月末、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)が発注した初のボーイング787ドリームライナーがフランクフルト(FRA)に到着しました。
この機体はLH独自の要望に沿って設計され、全クラスに新しい「Allegris(アレグリス)」仕様の座席が導入されています。
最初の運航は2025年10月上旬にトロント(YYZ)線が予定されており、その後は他のアレグリス対応路線にも順次投入される見込みです。
2025年内にはさらに最大9機のドリームライナーがドイツに到着する計画で、導入ペースはかなり速いものとなりそうです。
冬のスケジュールに向け、既にいくつかの目的地が予約システムに追加されています。
アレグリスとは別に運航される787路線も
アレグリス仕様とは関係なく、冬期スケジュールでは従来型のボーイング787-9も引き続き使用され、アトランタ(ATL)、デトロイト(DTW)、ラゴス(LOS)、ムンバイ(BOM)、ナイロビ(NBO)、ニューアーク(EWR)といった都市への運航が予定されています。
現在、機材登録番号D-ABPFの機体は、LHが導入した6機目の787-9となります。
最初の5機は「スプリンター」と呼ばれる一時的な仕様で、もともとは他社向けに製造された機体を再利用したもの。内装はLHのデザインに軽く調整されただけで、これらの機体は長くFRAにとどまる予定はありません。
将来的には、これら5機のスプリンター機はオーストリア航空(OS)に移管される計画です。
OSはその到着を待ち望んでおり、機内もOSの赤を基調としたデザインに再度変更されます。
ただし、アレグリス仕様への再改装は現時点では予定されていません。
トロント線を皮切りにアレグリス仕様が始動
今後はFRAを拠点に、アレグリス機材の運航が本格化します。
最初は10月のトロント(YYZ)線から始まり、その後のスケジュール変更に合わせて、アレグリス仕様のドリームライナーは、既に787-9の投入が決まっている以下の路線でも使われる予定です。
* オースティン(AUS)
* ボゴタ(BOG)
* ハイデラバード(HYD)
* リオデジャネイロ(GIG)
ただし、アレグリス仕様の機体が常に使われるわけではなく、日によっては従来仕様の機材が使用される場合もあります。予
約システムでは、アレグリス機材が使われるフライトにはその旨が明記されています。
ビジネスクラスの座席数に制限も
導入初期の段階では、新しいビジネスクラスの座席はすべて販売可能ではありません。
現在、多くの座席がまだ認証を取得しておらず、2025年末までに完全な許可が下りる見込みです。
初期には最前列のスイート4席のみが予約可能となっており、座席数は非常に限られています。
そのため、現時点では多くのフライトでビジネスクラスの空席表示がない状態となっています。
年末に向けて続々と導入予定
LHのFRA拠点では、この秋から年末にかけて、月に2~3機のペースで新たなドリームライナーが導入される計画です。
予定通りに進めば、年明けには計10機が運航体制に入る見込みです。
これらの機体は、既存の787運航路線に順次投入される予定で、クルーの訓練やライセンス面でもスムーズな運用が可能になるよう調整されています。
仮にアレグリス機材が使えない場合でも、旧仕様の787が代替として投入されるため、運航自体に支障は出ません。
まとめ
アレグリス仕様の確約はできないため、プレミアム座席の追加料金なども当面は不要とされています。
とはいえ、実際にビジネスクラスが売り出せない状況で、代わりにスプリンター機が使用されるとなると、ちょっとややこしい展開になる可能性もあります。
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