ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は、2022年に発表した最新キャビンプロダクト「Allegris(アレグリス)」の導入を、2025年冬ダイヤでも本格的に進める計画を明らかにしました。
　
これにより、ミュンヘン(MUC)発着の国際線を中心に、さらに多くの路線でAllegris仕様の機材が導入される見込みです。

アレグリスが就航する路線

具体的には、エアバスA350-900型機を使用し、以下の都市へのフライトにAllegrisキャビンを導入する予定です。
　
・ケープタウン(CPT)
・シカゴ(ORD)
・マイアミ(MIA)
・ニューヨーク(JFK)
・ニューアーク(EWR)
・上海(PVG)
・羽田(HND)

これらの都市へはデイリー(毎日)運航となり、さらにインド・ベンガルール(BLR)へは週3便が運航される予定です。
　
ビジネスや観光需要の高い主要都市を中心に、快適な新キャビンの提供が拡大することになります。
　
また、LHは今後、フランクフルト(FRA)発着便でもAllegrisを順次導入すると発表しました。
　
FRAでは、まず新造機であるボーイング B787-9型機にAllegrisキャビンが搭載され、さらに既存機材、特に象徴的な機種であるボーイング747-8型機の改修も始まるとのことです。
　
「Allegris」は、LHが約2,500億円を投じて開発した新しい長距離線用キャビンプロダクトで、エコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネスクラス、ファーストクラスの4クラスすべてに大幅な刷新が加えられています。
　
エコノミーとプレミアムエコノミー、ビジネスクラスは2024年5月に初登場し、ファーストクラスは同年11月に導入されました。
　
この新キャビンの最大の特徴は、「選択肢の多さ」と「個別性の高さ」にあります。
　
たとえばビジネスクラスでは、6種類以上の異なる座席レイアウトが用意されており、中央のペアシートから窓際の個室型シートまで、乗客の好みに応じて選べる設計となっています。
　
ファーストクラスにおいては、ドア付き完全個室のスイートタイプが採用され、まさに“空のラグジュアリーホテル”ともいえる空間が実現されています。
　
さらにLHは、2026年に迎える創業100周年に向けて、機内体験全体の刷新プロジェクト「Future Onboard Experience(未来の機内体験)」を推進中です。
　
このプロジェクトでは、機内食の提供方法やメニュー内容の見直しにとどまらず、カトラリーや器、枕、毛布、アメニティキットといった細部に至るまで、長距離路線全体での「もてなし」の質を根本からアップグレードする方針です。
　
こうした取り組みは、航空業界全体がプレミアムサービスの強化に舵を切っている流れの中で、ルフトハンザがその中核的存在として位置づけられることを示しています。
　
とりわけ、国際線における競争が激化するヨーロッパとアジア・北米間の路線では、機内プロダクトの質が航空会社選びの決定的な要素になりつつあります。

まとめ

自社のマイレージにおいてもまだ、特典航空券の空席はないようでした。。
　
今後の展開として、どの路線にいつ導入されるか、そして既存の機材がどのように変化していくのか注目していきます。