ブリュッセル航空(SN)の新しい機内食

2025年1月より、ブリュッセル航空(SN)の長距離便に搭乗するビジネスクラスのお客様は、新たなグルメ体験をお楽しみいただけます。
この特別なメニューは、ミシュラン星付きシェフであるアラベル・メールラン氏によって丁寧に考案されたものです。
彼女はリエージュ州のマルシャンにある自身の名前を冠したレストランで高い評価を受けています。
SNにはまだ乗ったことがありませんが、一度搭乗してみたいです。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
SNの機内食
アラベル氏は、SNが2013年から始めた「ベルギーのトップシェフによる機内食シリーズ」の15人目のシェフとして抜擢されました。
この取り組みでは、数々の名高いシェフが最高級の料理を提供し、乗客の皆様に特別な食の喜びを届けてきました。
彼女は、これまで同プロジェクトに携わっていたミヒャエル・フライモイッド氏の後任として就任します。
アラベル・メールラン氏は1999年1月、小さなレストラン「Li Cwerneu」をベルギー南西部・ユイのグランプラスで開業し、料理のキャリアをスタートしました。
その後2013年9月には、パートナーのピエール・ティリフェイズ氏と共にレストランをリエージュ州マルシャンの明るい一軒家へ移転しました。
この新しい場所には彼女の手入れする家庭菜園も併設されています。
彼女は2014年、ガストロノミーの権威「ゴ・エ・ミヨ」において「シェフ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた初の女性シェフとしても知られています。
メールラン氏の料理は、繊細で洗練された女性らしさを感じさせる美しい一皿が特徴であり、四季折々の食材を生かした絶品のメニューを提供しています。
また、メールラン氏は「ベルギーの魅力を世界へ広げる」ことを目指し、その情熱を料理に注いでいます。
彼女はベルギーで最も長くミシュラン星を保持している女性シェフとしても知られ、その実力は国内外で高く評価されています。
さらに、彼女は一つ星を持つだけでなく、「ミシュラン・グリーンスター」も獲得しています。
この賞は、資源の保存、生物多様性の保護、食品廃棄の削減、再生不可能なエネルギーへの依存を減らすなど、持続可能性を重視した活動を行うシェフに贈られるものです。
彼女の料理は、そのおいしさだけでなく、環境や未来を見据えた取り組みからも高い評価を得ています。
ゴ・エ・ミヨとは
ゴ・エ・ミヨ(Gault&Millau)は、フランス発祥の有名なレストランガイドで、フランス料理を中心とした世界の美食を評価する出版物および組織です。
ゴ・エ・ミヨは、1965年にアンリ・ゴ(Henri Gault)氏とクリスチャン・ミヨ(Christian Millau)氏という2人のフランス人ジャーナリストによって創設されました。
ゴ・エ・ミヨの特徴
・採点方式
レストランやシェフを20点満点のスコアで評価します。採点の基準は料理の質、独創性、技術、雰囲気などを考慮しています。
星の数で評価する「ミシュランガイド」とは異なり、数値での評価が特徴です。
16点以上を獲得したレストランは高評価とされ、18点以上は世界的なトップクラスとみなされます。
・料理の個性を重視
ミシュランガイドが「伝統と格式」を重視する一方で、ゴ・エ・ミヨはシェフの個性や革新性、創造性を重視します。
特に地元の食材や季節感を生かした料理、革新的な手法を高く評価します。
・独自のスタイル
食通や美食家向けに情報を提供しており、レストランだけでなく、シェフ、食材、ワイン、さらには食文化そのものに焦点を当てた記事も充実しています。
ゴ・エ・ミヨの影響力
・シェフの地位向上
ゴ・エ・ミヨは「新しい料理(Nouvelle Cuisine)」のムーブメントを支えたことで知られています。
このムーブメントは、伝統的なフランス料理のスタイルを打破し、軽く繊細で新鮮な食材を活用した料理を提唱しました。
・国際的な展開
ゴ・エ・ミヨはフランス国内だけでなく、ベルギー、スイス、ドイツ、オーストラリア、カナダなど世界中で展開され、各国のガストロノミーシーンにおいて重要な存在です。
ゴ・エ・ミヨは、ミシュランガイドと並んでレストラン業界における権威のある評価基準であり、美食愛好家やプロフェッショナルにとって重要なガイドです。
まとめ
最近少しずつですが、食に対する興味を持ち始めました。
自分が美味しいものを食べたいというよりは、食通のコミュニティメンバーの方が納得するようなお店選びをするのが楽しくなってきた、というイメージ。
食事のレポートは絶対無理なので、美味しいと思われる機内食を紹介していこうと思います。