エバー航空(BR)のビジネスクラススイート導入計画
台湾のエバー航空(BR)は、ワイドボディ・ジェット機数十機にスイート・スタイルのビジネスクラスシートを導入する予定です。
同時に、新たにアメリカ3都市への進出も視野に入れているようです。
BRの計画をお伝えします。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
BRのビジネススイート
エバー航空(BR)は、シカゴのオヘア国際空港(ORD)でハローキティをテーマにした最新の航空機を披露する直前、ロイヤルローレルクラスの全く新しいコンセプトの設計に取り組んでいるそうです。
新しいロイヤルローレルスイートは、BRの将来のフラッグシップ商品で、新しいエアバスA350-1000型機の目玉となります。
BRは2024年初め、A350を18機発注しました。
BRはまた、ワイドボディ・ジェット機の一部について、客室全体の改修の一環として、ボーイング777-300ER型機の12機以上にこのスイートを導入する予定です。
機内エンターテインメントのために、Bluetoothを4Kにし、ワイヤレス充電も搭載されるかもしれません。
最終的にどのような仕上がりになるにせよ、ビジネスクラスに壁で仕切られたプライベート・スイートが航空会社の間で人氣を集めている今、真のスイートへのアップグレードはBRが世界の競合他社に遅れを取らないための一助となりそうです。
BRは、2026年から2030年にかけて導入予定のA350-1000型機だけでなく、ボーイング777型機14機についても内装の全面的な刷新を計画しています。
どのくらいでこれらの改修を目にすることができるのかは、まだわかっていません。
ビジネススイートシートはまだ開発中ですが、プレミアム・エコノミーは2024年末までにボーイング787-9ドリームライナーに導入される予定です。
BRが1992年にプレミアム・エコノミー・キャビンを導入した最初の航空会社であることを考えると、世界の主要航空会社のほとんどにプレミアム・エコノミー・キャビンが導入されるよりもずっと前に、BRの787-9型機に「プレミアムローレル」が導入されていなかったことは意外だったかもしれません。
今後数年間に納入が予定されているBRの787-9ドリームライナー9機は、プレミアムエコノミーを含む3キャビンのレイアウトとなります。
新たに3つのアメリカゲートウェイを検討
BRは、機材の拡張と改修に伴い、台北直行便を就航させるための新たなアメリカにおけるゲートウェイ空港への就航を検討しています。
具体的には、ボストン・ローガン国際空港(BOS)、ダラス・フォートワース国際空港(DFW)、ワシントン・ダレス国際空港(IAD)です。
この3都市が加わることで、BRは合計9つの米国路線を持つことになります。
2024年9月現在、BRは西海岸のシアトル(SEA)、サンフランシスコ(SFO)、ロサンゼルス(LAX)、ヒューストン(IAH)、シカゴ(ORD)、ニューヨーク(JFK)に就航しています。
アメリカ路線の少なくともいくつかは、新型機A350-1000が就航する路線のひとつとなる可能性があります。
まとめ
BRは、「台湾のエミレーツ」を自称するスターラックス航空(JX)との競争激化に直面しています。
ですがBRは、35年の歴史を持つ機材繰り、ネットワーク、スターアライアンスへの加盟を、JXを食い止めるための重要な利点と考えているようです。
BRは仙台(SDJ)にも就航しています。
JXのSDJも搭乗したことがありますが、どちらも客室乗務員の接客は良かった印象です。
SDJに新しい大型機材がやってくるとは思えませんが、BRのビジネスクラススイートは一度搭乗してみたいです。
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