キャセイパシフィック航空(CX)のファーストクラスにお得に搭乗するには

キャセイパシフィック航空(CX)のファーストクラスは、近年削減傾向ではあるものの長距離路線ではまだまだ健在です。
　
自分はまだ、CXに関しては近距離のファーストクラスしか搭乗したことがありませんが、短距離でも十分楽しませてもらいました。

First Class Review : CX548 香港(HKG) – 羽田(HND)

もちろんマイレージでの搭乗ですが、普通に予約するのではなく少し工夫をすると、必要マイレージ数を抑えてファーストクラスに搭乗することができます。
　
その方法を紹介したいと思います。
　
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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Contents

ファーストクラスにお得に搭乗する予約方法
どういう仕組みになっているのか？
まとめ
CXのセミナーやります

ファーストクラスにお得に搭乗する予約方法

CXのファーストクラスにお得に搭乗するには、CXのマイレージプログラム「アジアマイル」を利用します。
　
アジアマイルは飛行の距離の範囲に応じて必要マイレージ数が決められています。
　
アジアマイルの必要マイレージ数チャートは、こちらになります。
　
https://www.asiamiles.com/en/redeem-awards/flight-awards/flight-award-chart.html
　
このチャートをみると、一番遠い距離(移動距離 : 7,500マイル以上)のファーストクラス搭乗に必要なマイレージ数は、125,000マイル。
　
例えば、香港(HKG) – ニューヨーク(JFK)などです。

ところが、出発地を台北(TPE)にして検索をすると、こうなります。

乗り継ぎのフライトになり、TPE – HKG間のフライトが増えているにもかかわらず、必要マイレージ数は直行便よりも少なくなっています。
　
一体どういうことなんでしょうか？！

どういう仕組みになっているのか？

どうして必要マイレージ数が少なくなるのか、ですが、どうやら以下のような仕組みになっているようです。

まず、TPE – HKG間にはファーストクラス設定がありません。
　
ファーストクラスで特典航空券の予約をしたとしても、実際に搭乗するのはビジネスクラス。
　
多くの航空会社が、特典航空券を予約する際
　
旅程の中の一番高いキャビンクラスの必要マイレージ数を適用する
　
というルールの中、CXは寛容にもビジネスクラスに搭乗した分はその分必要マイレージ数を少なくしてくれているんです。
　
そして少なくしてくれる数ですが、それぞれの区間のキャビンクラスの距離が、旅程全体に占める割合に応じて計算がされているようです。
　
例えば、上述のTPE – HKG乗換 – JFKですが、旅程の総移動距離は8,573マイルです。

それぞれ区間の移動距離に占める割合は、
　
・TPE – HKG(ビジネスクラス) : 501マイル -> 全体の旅程の6%
・HKG – JFK(ファーストクラス) : 8,072マイル -> 全体の旅程の94%
　
となります。
　
必要マイレージ数のゾーンは「Ultra-Long」となりますが、それぞれの区間で必要なマイレージ数にパーセンテージをかけると、
　
・TPE – HKG(ビジネスクラス) : 85,000マイル x 6% = 5,100マイル -> (1)
・HKG – JFK(ファーストクラス) : 125,000マイル x 94% = 117,500マイル -> (2)
　
となり、
　
(1) + (2) = 5,100マイル + 117,500マイル = 122,600マイル
　
という計算になります。
　
つまり、ビジネスクラスの割合が多ければ多いほど(ビジネスクラス区間の距離が長いほど)お得にファーストクラスを利用できる、ということにあります。
　
BRU – HKG – JFK
　
とか、
　
YVR – HKG – LHR
　
とかで片方がビジネスクラスの予約をすれば、必要マイレージ数は更に下がるでしょう。
　
この計算式は、
　
・ファーストクラス + エコノミークラス
・ビジネスクラス + エコノミークラス
　
にも適用されるのですが、このような予約の仕方はオンラインではできないのでCXコールセンターへ電話をして予約する必要があります。