LATAM航空(LA)がワンワールドを脱退へ

南米チリの航空会社・LATAM航空(LA)が、ワンワールドから近いうちに脱退することになりました。
LAは結構長い間ワンワールドに加盟していましたが、なぜこのタイミングで脱退を発表したのか?
なかなか衝撃的なニュースだったので、ちょっと掘り下げてみたいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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脱退の背景
今回のLAワンワールドの公式発表は、こちらです。
https://ja.oneworld.com/news/2019-09-26-oneworld-statement-on-LATAM
まぁ差し障りのないことしか書いてありませんが、LAのワンワールド脱退の主な理由は、デルタ航空(DL)による株式取得です。
DLは最近、約20億ドルかけてLAの株式の20%を取得しました。
その中には、
・ワンワールド脱退の費用3.5億ドル
・LAが2020年から受領する予定だったエアバスA350機材計14機のDLによる受け取り
も含まれています。
LAは少し前に、アメリカン航空(AA)とのジョイントベンチャーを立ち上げようとしたところチリ政府に拒絶されています。
AAは南米にも数多く就航しており、LAとのジョイントベンチャーが成立したら独占となる恐れがあったからなんでしょう。
LAは経営的に決して安泰とは言えず、常に提携先を求めていました。
そこに来て、DLが手を差し伸べることになったわけです。
DLとの提携が深まるとLAはスカイチームに鞍替えか?と思ってしまいますが、今のところスカイチームに加盟する、という発表はありません。
脱退後しばらくしてから発表するのかもしれませんが、もしかしたら(同じDLの資本が大量に入っている)ヴァージン・アトランティック航空(VS)のようにスカイチームには加盟せず、そのまま独自で運航を続けるのかもしれません。
マイレージはどうなるのか
脱退を発表したからと言って、すぐにワンワールドからいなくなるわけではありません。
おそらく、脱退までには1年以上かかるでしょう。
それまでは、これまで通りLAに搭乗して、ワンワールドメンバーのマイレージへ加算することができます。
脱退後は、LAが運航しているイースター島(IPC)を通っての世界一周ができなくなってしまいます。
また、これからもしLAに搭乗することがある場合、どのマイレージに加算するのが良いのか、ですが、ワンワールドメンバーには加算ができないのでアラスカ航空(AS)かな、と思っています。
まとめ
2020年にさらにアップデートがあり、LAは2020/4/30でワンワールドを脱退することになりました。
これからワンワールドはどうなるのか?
一部では中国南方航空(CZ)が加盟するのでは、という噂が立っていますが、まだ確定ではありません。
ロイヤルエアモロッコ(AT)の加盟が決まっていますが、南米の航空会社でワンワールドに加盟している航空会社はなくなりました。
アフリカの航空会社が初めて加盟!ロイヤル・エア・モロッコ(AT)がワンワールドの新メンバーに
南米各国の他の主な航空会社は既にどこかのアライアンスに加盟しており、南米でのワンワールド修行はちょっと難しそうですね。
LAにはまだ搭乗したことはありませんが、遂にワンワールドとしての搭乗をすることはできなそうです。
あるとしたら、シドニー(SYD) – オークランド(AKL)の以遠権フライトかな。
将来、イースター島へ行くことがあれば利用するかもしれませんが遠い先のことだと思います。
さて、南米にはどうやって行こうかな・・・。