2024年9月、プラザ・プレミアムはヒースロー空港第4ターミナルに新しいラウンジをオープンし、従来のラウンジに代わる施設として運営を開始しました。
　
プラザ・プレミアムが引き継いだのは、2020年の閉鎖以来、空きスペースとなっていた旧スカイチームラウンジです。
　
スカイチームラウンジは1,600平方メートル以上の広さがありますが、実際にオープンした新しいラウンジは766平方メートルで、小さくなっています。

ラウンジ概要

新しいラウンジは旧スカイチームラウンジの1階部分のみを使用しており、2階部分は「今後の開発のために確保されている」とのことでした。
　
詳細はまだ発表されていませんが、もしかするとプラザ・プレミアムの低価格版である「プラザ・プレミアム・エクスプレス」や、より高級な「プラザ・プレミアム・ファースト」がLHRに登場する可能性もあります。
　
新しいプラザ・プレミアムラウンジですが、以前と同じ規模であるため、従来のラウンジで問題となっていた混雑の解消にはあまり寄与しないかもしれません。
　
特に第4ターミナルの主要な契約ラウンジのひとつとして、エールフランス航空(AF)/KLMオランダ航空(KL)などのビジネスクラス乗客を優先的に受け入れた後に、プライオリティ・パス会員の利用が可能になる仕組みのため、依然として混雑が予想されます。
　
この新ラウンジの最大収容人数は147名。場所はターミナル4のゲート10A・10Bの向かいにあり、内装はロンドン地下鉄をモチーフにしたデザインが施されています。
　
また、このラウンジでは、ロンドンを拠点とするアーティスト、ローレン・ベイカーとのコラボレーションによる「Spotlight Art」シリーズの第4弾が展示されています。
　
「Ascending Horizons」と題されたこの展示は、自然や象徴、意識の高次元、神秘主義、宇宙とのつながりを探求する作品群で構成されています。
　
さらに、新ラウンジは「Proudly Local」というコンセプトを取り入れ、英国文化を反映した空間を提供。
　
飲食メニューには、ヴィクトリア・スポンジケーキ、コテージパイ、ピムス、ボンベイ・サファイアを使用したジントニックなど、イギリスらしい料理やドリンクが用意されています。
　
もちろん、これらが好みに合わない場合でも、国際的な料理や無料のドリンクがビュッフェ形式で提供されます。
　
施設面では、祈祷室、シャワールーム(追加料金が必要な可能性あり)、静かな空間などを備えており、以前のラウンジより開放的な設計となっているため、実際の面積以上に広々と感じられるでしょう。
　
ラウンジの営業時間は毎日5:00～22:00で、プライオリティ・パス会員、ウォークイン利用、オンライン予約が可能です。
　
利用料金はプラザ・プレミアム公式サイトで2時間£47.52。
　
また、プライオリティ・パス、アメックス・プラチナ付帯の無料プライオリティ・パスでもアクセス可能です。
　
このラウンジを利用する航空会社には、以下のようなキャリアが含まれます。
– エール・アルジェリ(AH)
– エア・アスタナ(KC)
– ブルガリア航空(FB)
– エールフランス航空(AF)
– エア・セルビア(JU)
– ビーマン・バングラデシュ航空(BG)
– 中国東方航空(MU)
– 中国南方航空(CZ)
– KLMオランダ航空(KL)
– ケニア航空(KQ)
– 大韓航空(KE)
– ロイヤル・エア・モロッコ(AT)
– ロイヤル・ブルネイ航空(BI)
– ルワンダ航空(WB)
– サウディア(SV)
– タロム航空(RO)
– チュニスエア(TU)
– ウエストジェット(WS)
　
このリストを見てもわかるように、スカイチームメンバーが勢揃い。
　
プライオリティ・パス会員が利用できるのはかなり後回しになりそうです。
　
なお、ATのプレミアムクラス利用客は、ワンワールドの提携航空会社であるカタール航空(QR)のラウンジも利用可能です。

まとめ

今回、プラザ・プレミアムが旧スカイチームラウンジのスペースを確保しましたが、では旧ラウンジの跡地はどうなるのでしょうか。
　
規模が小さいため、独自のラウンジを運営したい航空会社(AFやKLなど)にとっては魅力的な選択肢となる可能性があります。
　
あるいは、No1ラウンジやAspireなど、競合する契約ラウンジブランドが進出する可能性も考えられます。
　
ターミナル4はあまり使う機会がありませんが、利用するならQRのラウンジを使いたいですね。