先日、アメリカにおいて100軒を超えるホテルがIHGを脱退したことをお伝えしました。

103のホテルがIHGを脱退へ

103のホテルがIHGを脱退へ

今度は、マリオットの番です。
　
IHGを超える122軒ものマリオットブランドのホテルが、マリオットではなくなります。
　
それらのホテルは、今後どうなるのか。
　
その経緯を追ってみました。
　
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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なぜ大量のホテルがマリオットを去るのか

今回マリオットのブランドと契約を解消したのも、前回のIHGと同じアメリカのService Properties Trustという信託が運営している一部のホテルです。
　
https://www.svcreit.com/portfolio/property-brand-affiliation/default.aspx
　
そして今回の契約解消の原因も、IHGと同様マリオットが契約上約束していた賃料や収入の最低金額のService Properties Trustへの未払いです。
　
122のホテルがマリオットブランドを続けるのは、2021年1月いっぱいです。
　
122軒のブランドの内訳ですが、アメリカ国内31州にある
　
・Marriott : 2
・Springhill Suites : 2
・TownePlace Suites : 12
・Residence Inn : 35
・Courtyard 71
　
となっていて、CourtyardとResidence Innと言った安い価格帯のホテルがほとんどです。

脱退したホテルはこれからどうなるのか

浮いてしまった122のホテルのうち98軒は今後、主に北米を拠点としたSonestaというホテルチェーンにリブランドされる予定です。
　
残りの24軒のホテルは、売りに出されるようです。
　
またSonesta。
　
日本ではあまり聞いたことのないホテルブランドですが、また北米における軒数が一気に増えることになります。
　
そしてこのSonestaですが、なんとステータスマッチを行っています。
　
https://www.sonesta.com/travel-pass/faq
　
travelpass@sonesta.com
　
宛てに、他ホテルチェーンのステータスがわかるものを送ればそのステータスに応じてSonestaのポイントプログラムにおけるステータスをマッチしてくれるようです。

まとめ

IHGもマリオットも大きくなりすぎて、動きが取りにくくなってしまったのか・・・この状況で収益が出せず、当初の契約通りの支払いができずに契約解消となっています。
　
最近のマリオットによる以前にも輪をかけたステータスのバラマキは、こう言ったことにも一つの原因があるのかもしれません。
　
多少甘い条件でも上級会員を囲い込み、収益を少しでも上げようという戦略なんだと思いますが、これだけ上級会員が増えてしまってラウンジが溢れたり、アップグレードが渋くなってしまっては以前からの顧客はどう思うんでしょうね。
　
2020年、マリオットは日本に結構な数のホテルをオープンさせました。
　
リッツカールトン日光やJWマリオット奈良はもちろん、積水ハウスと提携をして、道の駅併設フェアフィールドを次々にオープンしています。
　
2025年までに25道府県にホテルをオープンさせるそうですが、国内の需要がどのくらいあるのか・・・Go Toキャンペーンのようなものが長く続けば別なのかもしれませんが、果たして。
　
以前積水ハウスが建てた賃貸に住んでいたことがありますが、新築入居だったにもかかわらず設備品がすぐに壊れてしまったりしたので、フェアフィールドの設備もちょっと不安になります。
　
ホテルはどうかわかりませんが、今度積水ハウスが運営しているセントレジス大阪や、開業予定のW 大阪の設備がどうなっているか、見に行かなければ・・・と思い始めました。
　
いずれにしても、せっかく新しいホテルが次々にオープンしているので、閉鎖することなく営業を続けてもらいたいですね。
　
それが、自分が贔屓にしているハイアットやアコーホテルズのためにもなると思うので・・・。