中国東方航空(MU)の新しい以遠権フライト

中国東方航空(MU)は2025年12月より、上海浦東(PVG) – オークランド(AKL) – ブエノスアイレス(EZE)線を週2便で運航開始予定です。
この新ルートは、中国東方航空として初めて南米に乗り入れる便となり、大きな話題を呼んでいます。
路線の概要
総距離 : 12,229マイル
* 上海(PVG) – オークランド(AKL) : 約5,808マイル
* オークランド(AKL) – ブエノスアイレス(EZE) : 約6,421マイル
* **使用機材**:ボーイング777-300ER(全316席)
* ファーストクラス:6席
* ビジネスクラス:52席
* エコノミークラス:258席
この路線の大きな特徴は、AKL – EZE間が以遠権フライトとなる点です。
つまり、この区間のみを利用することも可能となり、ニュージーランドとアルゼンチン間の直行便としても機能します。
世界最南端の超長距離路線に
この新ルートは、カンタス航空の(QF)シドニー(SYD) – ヨハネスブルク(JNB)N線やシドニー(SYD) – サンティアゴ(SCL)線、LATAM航空(LA)のオークランド(AKL) – サンティアゴ(SCL)線よりもさらに南を飛ぶルートとなり、世界で最も南を飛行する長距離国際線として記録される見込みです。
ニュージーランドに住む4万人以上の南米出身者にとっても、故郷への新たなアクセス手段となります。
この区間は過去にも運航されており、
* ニュージーランド航空(NZ)が2015年から2020年まで運航
* アエロリンアス・アルヘンティーナス(AR)が2012年まで運航
中国から南米へ直行便を飛ばすことは現実的ではないため、このような中継便が一般的です。
例えば、中国国際航空(CA)は、北京(PEK)_ – マドリード(MAD) – サンパウロ(GRU)というルートで南米に乗り入れています。
ニュージーランド航空(NZ)はAKLを拠点に接続需要が期待できますが、一方で限られた機材・人的リソースの中での運航は難しい面もあります。
これに対し、中国の航空会社は国家的な戦略や政治的意図のもと、路線を開設することも多く、この新便もそうした背景があると見られます。
まとめ
2025年12月より、MUがAKL – EZE間の新路線を週2便で開設します。
観光・貿易・国際教育・移民など多方面への効果が期待されています。
就航すれば、世界最南端の長距離国際線となり、航空業界における注目のルートとなるでしょう。
自分は搭乗できないフライトなのでとても残念ですが、南半球のフライトはこれからも搭乗を計画しようと思っています。