10月 25, 2025
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ローズウッドがフランス・クールシュヴェルに初のウィンターリゾートを開業

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ローズウッド・ホテルズ&リゾーツは、2025年12月にフランス・アルプスの高級リゾート地クールシュヴェル1850に「ローズウッド・クールシュヴェル ル・ジャルダン・アルパン(Rosewood Courchevel Le Jardin Alpin)」をオープンします。
 
これは同ブランドにとって初のウィンターリゾートであり、フランス本土では2軒目の施設となります。

ローズウッドホテルとは

ローズウッドホテルズ&リゾーツは、世界各地で展開するラグジュアリーホテルブランドです。
 
ホテル数・国数共に急速に拡大しており、「ただ泊まる場所」ではなく、その土地・文化・歴史に深く根ざした体験を提供することを使命としています。
 
このブランドの核にあるのが「 A Sense of Place(その土地らしさを感じること)」という理念。
 
つまり、各ホテルは単に世界共通の豪華さを追求するのではなく、設立地の地理・建築・文化・人々の生活に寄り添い、その場所ならではのステイ体験を創出しています。
 
さらに、ローズウッドはブランド再構築も行っており、2013年にはこの理念を打ち出した新たなブランドアイデンティティを発表しています。
 

歴史と発展の軌跡

2022年にはトスカーナのエステート「Rosewood Castiglion del Bosco」が、旅行誌による「世界で最も優れたホテル」に選出されました。
 
また、ホテル・リゾート・レジデンス(売買・賃貸可能な住宅型施設)を合わせて、世界17~21か国にわたる30件以上の物件を展開中。
 
ブランドの母体である Rosewood Hotel Group は、4つの異なるブランド(Rosewood Hotels & Resorts、New World Hotels & Resorts、Asaya、Carlyle & Co.)およびレジデンシャル事業を抱え、世界的な hospitality グループとして知られています。
 
アジア地域では、最近2年で7つの物件を開業しており、香港、広州、バンコク、プーケット、ヤンゴン、ルアンパバーンなど多様な地域に進出しています。

ブランドの特徴と魅力

① 立地と建築・インテリアへのこだわり

ローズウッドでは、多くのホテルが歴史的建築をリノベーションした物件であったり、その土地の建築様式・素材を活かしたデザインがなされていたりします。
 
例えば、ニュージーランドの3つのロッジが2023年にポートフォリオに加わった事例では、「究極の旅」を体験できるように、景観・自然・文化を活かした設計がなされていると紹介されています。
 
② その土地ならではの体験提供
「A Sense of Place」の理念に沿って、地域文化・工芸・食・自然といった「土地らしさ」を滞在の中心に据えています。
 
2024年10月には「Discovered at Rosewood」という新キャンペーンを開始し、各ホテルが地域の職人・文化的担い手と連携しながらゲストに深い体験を提供する方針を打ち出しました。
 
③ 高級ブランドポジション
ラグジュアリー層をターゲットにしたブランドであり、旅行誌などでも上位にランクインしています。
 
例えば、2022年の世界的ホテルブランドランキングでは「25 Best Hotel Brands」の9位にローズウッドが選ばれています。
 
ローズウッドは高級ラグジュアリーブランドであるため、一般的なチェーンホテルと比べて料金設定は高め。
 
旅程・滞在目的によって「どのホテルを選ぶか」が重要になります。
 
日本においても、ローズウッドの展開が進んでおり、例えば「Rosewood Miyakojima」が2025年3月に北沖縄・宮古島にオープンしました。
 
55棟のプライベートプールヴィラという構成で、沖縄の自然・素材・建築デザインを取り入れたリゾートとなっています。

フランスにオープンするリゾートホテル

このリゾートは、世界有数のスキーエリア「レ・トロワ・ヴァレ(les trois Vallées」を望む特別なエリアに位置し、全51室の客室とスイート、そして3棟のシグネチャーハウスを備えています。
 
いずれも山々を一望できる眺望が魅力です。
 
デザインはフランスの著名デザイナー、Tristan Auerが手がけました。
 
木材・石材・銅といった自然素材をモダンアートのインスタレーションと組み合わせ、伝統的な山岳リゾートの雰囲気に現代的なエッセンスを加えています。
 
館内のレストランは地中海料理をテーマにしており、昼は活氣あるダイニング、夜は上品なアフタースキーの雰囲気へと変化。
 
スパ「Asaya」では、クライオセラピー(冷却療法)、レイキ、マウンテン・ピラティスといったウェルネスプログラムが体験できます。
 
宿泊料金は1泊あたり約37万円からの予定で、ローズウッド・クールシュヴェルはアルプスの高級リゾートの新たな指標となる存在を目指しています。

まとめ

ローズウッドホテルズ&リゾーツは、「ラグジュアリー×地域体験」を掛け合わせたホテルブランドとして、世界中で高い評価を得ています。
 
土地の文化・建築・自然を尊重しながら、単なる宿泊施設を超えた旅の記憶を提供することを目指しています。
 
これからの展開も目覚ましく、ラグジュアリー市場・旅のスタイルともに変化がある中で、その柔軟かつ独自のポジションがさらに強化されていくでしょう。
 
ローズウッドはミシュランキーを獲得しているホテルも多いので、いつか折を見て宿泊をしてみたいと思います。
 
世界最安のローズウッドも、探してみますか。

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