タイ国際航空(TG)が保有していたエアバス A340機材を売却
タイ国際航空(TG)は現在、経営再建の真っ最中です。
先日搭乗したTGファーストクラスでも、2019年に搭乗した時との差を大きく感じました。
First Class Review : タイ国際航空(TG) TG676 バンコク(BKK) – 成田(NRT) ボーイング B777-300ER
再建の一助になるのかもしれませんが、約10年間使用されていないエアバスA340を5機売却することに成功しました。
TGも、A340機材を保有していたんです。
今になってようやく売れたようですが、詳細をお伝えします。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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旧型A340の買い手を発見
ここ数年、すでに10機以上の退役機を売却してきたTGは、未使用のエアバスA340機材5機について、非公開の顧客と合意に達したそうです。
この5機のエアバス機は、10年以上保管されていたものもあり、3億5000万バーツ(約13億4000万円)の値がついたそうです。
今回の売却は、TGが経営再建プログラムの一環として売却に成功したボーイング B737-400機材とボーイング B747-400の10機に続いての売却となります。
また、ボーイング B777やエアバスA380など、他の航空機の売却も検討しています。
TGは、ボーイング B747の座席をFacebookでオークションにかけるなど、多額の負債を抱える中、興味深い資金調達の方法を考案しています。
2020年以前に既に、負債は約2450億バーツ(約9430億円)に達していました。
長年の課題
TGは、A340を運航から外して以来、機材繰りに苦労しています。
2019年に入り、アメリカ企業と最大45億バーツ(約172億2000万円)相当のA340機材8機の取引締結を目指していましたが、結局この契約は破談になりました。
2016年にタイ王国空軍が17億5000万バーツ(約67億円)でA340-600を購入した後、1機のA340の売却が成立しました。
A340-600をたった1機購入するこの契約が、タイの直近の契約の5倍の価格だったことを考えると、そのA340の価値はその後明らかに減価しています。
TGは2005年に最初のエアバスA340を導入し、最終的にA340-500を4機、A340-600を6機導入しました。
長距離路線で活躍したこの機体は、ロサンゼルス(LAX)やニューヨーク(JFK)などTGの幅広いネットワークで活躍し、その後約10年間、使用されなくなり、保管されました。
まとめ
TGのA340機材は長距離路線で運航されていましたが、実は羽田(HND)や成田(NRT)にもちょこちょこ来ていたみたいです。
TGのA380機材も現在は運用されていませんが、いずれは売却またはそのまま退役となるのでしょう。
あなたは、TGのエアバスA340に乗ったことがありますか?
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