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タイ航空(TG)がシンガポール(SIN)線にヨーロッパ式の「ビジネスクラス」を導入

タイ航空(TG)がシンガポール(SIN)線にヨーロッパ式の「ビジネスクラス」を導入

タイ国際航空(TG)は2024年2月から、ヨーロッパ式の「ビジネスクラス」を導入することになりました。
 
これはかなり要注意なので、注意喚起の意味で深掘りします。
 
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。

なぜ「ビジネスクラス」を導入するのか

タイ国際航空(TG)は2012年に格安航空会社のタイ・スマイル(WE)を立ち上げ、現在では20機のエアバスA320を保有する国内線およびリージョナル航空会社に成長し、2019年にはスターアライアンスのコネクティングパートナーにもなりました。
 
一方でWEは損失が膨らんでおり、直近の通期決算では42.4億タイバーツのマイナス収益となっています。
 
WEは、設立からわずか2年で黒字に転換すると主張していたが、結局設立から10年間で200億タイバーツの損失を計上しました。
 
その結果、TGはWEを統合することになりました。
 
TGは2023年7月にデリー(DEL)とムンバイ(BOM)に就航し、その後ダッカ(DAC)、ヤンゴン(RGN)、ビエンチャン(VTE)、プノンペン(PNH)にも就航した元WEのエアバスA320型機20機のうち4機をすでに保有しています。
 
そして、このWE機材は2024/2/1から、シンガポール(SIN)線の増便に伴い利用される予定です。
 
TGはこの路線で、1日5便・週35便運航することになります。
 
BKK – SIN線は、シンガポール航空(SQ)もエアバス A350中型機およびボーイング B787-10型機で週42便運航しており、全機材に2018年リージョナル・ビジネスクラスが導入されています。
 
この路線に就航している他の航空会社には、エアアジア(D7)、ガルフ・エア(GF)、ジェットスター(JQ)、スクート(TR)があります。
 
ここで注意しなければいけないのが、元WE機材で運航される路線です。
 
TGは最初の3列の真ん中の座席をブロックし、その列の窓側と通路側の座席を「ビジネスクラス」として販売しています。
 
これにより、
 
・ビジネスクラス12席
・エコノミークラス150席
 
という構成になっています。
 
これはヨーロッパ式の「ビジネスクラス」で、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)、エーゲ航空(A3)などでよく見られるものです。
 
これに比べ、TGの元々の機材で運航されているSIN線は1日3便で、エアバス A350-900型機とボーイング B787-8型機で運航されており、長距離路線に近いフラットベッドのビジネスクラスシートを備えています。
 
A320機材の「ビジネスクラス」シートは、A350やB787のフライトと同じ価格設定です。
 
A350機材では、すべてのビジネスクラスの乗客が直接通路に出ることができます。
 
A320機材のシートマップでは、ビジネスクラスは2対2の配列になっています。
 
マイレージで予約する場合も、必要マイレージ数は同じ。
 
機材のレベルに明らかな差があるにもかかわらず、割引はありません。
 
2024年2月以降にTGのビジネスクラスでこの路線を利用する場合は、エアバス A350またはボーイング B787のいずれかを選ぶようにしましょう。

しかも、TGはチャンギ空港(SIN)のターミナル1にあるラウンジを永久閉鎖しました。
 
TGのビジネスクラス利用の場合、カンタス航空(QF)のファーストラウンジの隣、レベル3のDゲートに近いマルハバラウンジを利用することになります。
 
ターミナル2か3で、SQのシルバークリスまたはクリスフライヤーゴールドラウンジを利用してから、ターミナル1へ行きたいところです。

まとめ

ちなみに、本来のTGビジネスクラスはこんな感じです。

Screenshot

Business Class Review : タイ国際航空(TG) TG645 中部(NGO) – バンコク(BKK) エアバス A350

Business Class Review : タイ国際航空(TG) TG645 中部(NGO) – バンコク(BKK) エアバス A350

ファーストクラスは、こんな感じ。

TGのA320機材の「ビジネスクラス」は、できるだけ避けたいところです。
 
特典にしても有償にしても、機材に注意して予約をするようにしてくださいね!

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