エールフランス航空(AF)のビジネスクラスが安い
PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
エールフランス航空(AF)で、日本 – ヨーロッパのビジネスクラスで運賃がJPY200,000前後という路線を発見しました。
ただし、日本発ではなく現地発です。
じゃあどうやって乗るの?
その場所はどこなの?
解説します。
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ARN – TYO
今回見つけたのは、スウェーデンのストックホルム(ARN)からパリ(CDG)で乗り換えて東京(NRT/HND)に着く、往復の運賃です。
2017/3/27 – 2017/4/3の旅程ですが、この前後にも同じ料金で空席がありました。
€1,680なので、JPY204,000くらいです。
ARN発の運賃がこの値段なのであって、日本発だと倍以上します。
日本に住んでいる人がARN発日本行の往復航空券を購入するには、
・27MARより前に日本からARN(または近隣諸国)へ行き、(A)
・27MARにARN – NRTのAF便で日本へ帰ってくる (B)
・03APRにAF便でARNへ行き、(C)
・03APR以降にARN(または近隣諸国)から日本へ帰ってくる (D)
ようなチケットを購入する必要があります。
いわゆる、「海外発券」というやつです。
必然的に、ヨーロッパには2回行かなくてはいけません。
ただ、AFのARN – NRT(C)の便は必ずしも03APRに搭乗しなければいけないわけではありません。
ビジネスクラスなので、4/3に日本を出発する前ならEUR300で日付の変更が可能です。
通常日本発ヨーロッパ行のビジネスクラスは、エティハド航空(EY)やマレーシア航空(MH)がセールでJPY200,000くらいの価格で販売されるのが一番安いと思いますが、今回のAFの運賃もそのくらいの水準となっています。
とりあえずこの料金でARN – NRTの往復航空券を買っておいて、(D)の便を夏くらいにして行きたい、と思ったら、NRT発の(C)の便の出発日をあとで変更してもOKなので、そういう意味でもお得な運賃なのかなと思います。
ちなみに、日本のAFのサイトでは、日本発のフライト以外は購入できません。
なので、他の国のサイトで購入する必要があります。
どのマイレージプログラムに加算するか?
このAFのビジネスクラス運賃は、ブッキングクラスがZクラスです。
主な航空会社の、AF/Zクラスで積算されるマイレージの積算率は
JAL(JL) : 125%
Flying Blueを含むスカイチームメンバー : 125%
マレーシア航空(MH) : 125%
ジェットエアウェイズ(9W) : 125%
ゴル航空(G3) : 150%
となります。
125%の加算率の航空会社の場合、片道で10,058マイル、合計20,116マイルが加算されることになります。
だいたいの航空会社で125%付与されるので、スカイチームのどこかのマイレージ修行をしている人はスカイチーム系、JLマイレージを貯めているならJLにそれぞれ加算することができます。
日本発の航空券をどうするか?
上記(A), (D)の航空券はエコノミークラスでできるだけ安く行きたい、という場合でも、貯めているマイレージプログラムによって購入するべき航空会社が変わってくると思います。
あなたがスターアライアンスメンバーのマイレージを貯めているなら、ちょうど今、LOTポーランド航空(LO)がセールを行っています。
ワンワールドメンバーのマイレージを貯めているならフィンエアー(AY)、カタール航空(QR)あたりが安く航空券を取得できると思います。
スカイチームメンバーのマイレージを貯めているなら、アエロフロートロシア航空(SU)ですかね。
貯めていたマイレージを使うなら、あなたが貯めているマイレージプログラムのマイレージ数と相談となりますね。
主な航空会社の、スウェーデン(ヨーロッパ)までの片道必要マイレージ数は以下の通りです。
マイレージプログラム | エコノミークラス | ビジネスクラス |
---|---|---|
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA) Executive Club | 26,000(オフピーク) | 87,750(オフピーク) |
イベリア航空(IB) Iberia Plus | 39,750(オフピーク) | 79,500(オフピーク) |
アラスカ航空(AS) Mileage Plan | 30,000 | 42,500 |
JAL(JL) JMB | 37,000(往復50,000マイル) | 60,000(往復80,000マイル) |
ANA(NH) AMC | 55,000(往復。片道不可のため) | 90,000(往復。片道不可のため) |
デルタ航空(DL) SkyMiles | 50,000 | 80,000 |
ユナイテッド航空(UA) MileagePlus | 45,000 | 75,000 |
アメリカン航空(AA) AAdvantage | 35,000 | 75,000 |
Flying Blue | 40,000 | 100,000 |
大韓航空(KE) Skypass | 80,000(片道/往復同数) | 140,000(片道/往復同数) |
エコノミークラスを利用するならBA/ASあたりを、ビジネスクラスを利用するならASマイレージの利用がよさそうです。
ちょっと余談になりますが、上記テーブルを見ていただいておわかりの通り、同じAviosを採用しているBA/IBでもビジネスクラスに関してはIBの方が少ないAvios数で搭乗できることがあります。
また、燃油などの諸税についてもIBの方が少ないことが多いので、必要Avios数をチェックして、それに応じてAviosを移行して使うのが賢いAviosの使い方です : )
イベリア航空(IB)のAviosをブリティッシュ・エアウェイズ(BA)に移行する方法
旅のプラン
また、日本からヨーロッパへ行く / ヨーロッパから日本へ帰ってくる便は、必ずしもARN発着ではなくてもよいと思います。
たとえば、1回目のヨーロッパ旅行は、
・日本からヘルシンキ(HEL)までの片道特典航空券をBA/IB/JLで予約 (A)
・HEL – ARNは電車かヨーロッパの格安航空会社で移動(ノルウェー・エアシャトル(DY)とか)
・ARNからAF便で帰国 (B)
2回目のヨーロッパ旅行は
・AF便でARNへ (C)
・ARNからコペンハーゲン(CPH)へ電車または格安航空会社で移動(ノルウェー・エアシャトル(DY)とか)
・CPHから日本に帰ってくる(UA/BA/IBで片道特典航空券予約) (D)
という、北欧に特化した旅なんかも楽しいかもしれませんね 🙂
具体例を用いた購入手順
特典航空券は使わず、航空券を購入してヨーロッパへ2回行く場合の例を使って、手順を追ってみます。
上で述べたとおり、
・27MARより前に日本からARN(または近隣諸国)へ行き、(A)
・27MARにARN – NRTのAF便で日本へ帰ってくる (B)
・03APRにAF便でARNへ行き、(C)
・03APR以降にARN(または近隣諸国)から日本へ帰ってくる (D)
という航空券が必要です。
今回は具体例として、
・18MARに日本を出発しAY便でヘルシンキ(HEL)へ (1-1)
・フィンランドとスウェーデンを満喫し、27MARにARN – NRTのAF便で日本へ帰ってくる (2-1)
・03APRにAF便でARNへ行き、(2-2)
・10APRにHELから日本へ帰ってくる (1-2)
という例で購入手順を説明します。
航空券は、2-1/2-2と1-1/1-2の2回に分けて購入します。
1. ARN発NRT行きの往復航空券を購入
上で説明した、AFのビジネスクラス往復航空券を購入します。
これで、(2-1)と(2-2)は確保できました。
2. NRT発HEL行きの往復航空券を購入
次に、(1-1)と(1-2)の航空券を購入します。
HELの直行便を、フィンエアー(AY)で購入するとしましょう。
直行便なので、ちょっと高いですね。
これで、航空券の準備ができました。
3. 1回目の旅行
1回目の旅行です。
実際に搭乗するときは、
・(1-1)のチェックインを済ませて空港で搭乗券を受け取り、
帰国の際は
・(2-1)のチェックインを済ませて空港で搭乗券を受け取る
という流れで飛行機に乗ります。
4. 2回目の旅行
2回目の旅行です。
実際に搭乗するときは、
・(2-2)のチェックインを済ませて空港で搭乗券を受け取り、
帰国の際は
・(1-2)のチェックインを済ませて空港で搭乗券を受け取る
という流れで飛行機に乗ります。
いかがでしょうか。
海外発券の場合は、別々に購入した2つの航空券をそれぞれ組み合わせて利用する形になります。
航空券は、往復で買ったとしても必ずそれを対で使わなければいけない、というわけではありません。
2つの航空券を組み合わせて使うことも、可能なんですね。
ややこしい海外発券も、順を追って行えばそれほど難しくはありません。
海外発券をうまく利用して、お得に旅を楽しみましょう 🙂
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