エールフランス航空(AF)/KLMオランダ航空(KL)がAmadeus(1A)と提携して新たな顧客体験を生み出します

エールフランス航空(AF)-KLMオランダ航空(KLM)は販売管理の近代化を進めるにあたり、Amadeus(1A)を技術パートナーに選定し、同社のNevioを導入することを決定しました。
新しいシステムはどのようなものか、探ってみました。
包括的な販売管理の進化へ
AF/KLは航空券販売だけでなく、付帯サービスの販売管理も強化するために、1Aと緊密に協力していくとのことです。
この近代化により、顧客の購入体験とサービスの向上が期待されています。
両社は、IATAの「ONE Order」標準を採用し、新世代の販売管理ソリューション「Nevio」を導入することで、航空券やオプションの管理を抜本的に変革することを目指します。
これにより、より直感的でスムーズな顧客体験が実現する見込みです。
「ONE Order」標準による簡素化
現在、航空券を予約するとPNR、eチケット、EMDなど、複数の異なる番号が発行されます。
今回の取り組みではオンラインコマースの標準に倣い、すべての情報を1つの「Order(注文)」に統合することで、販売管理の合理化を図ります。
このプロジェクトは、AF/KLの販売管理システムの刷新戦略の一環として実施され、同社の「MOON(Moving to Offer and Order Native)」プログラムのもと、1Aと長期的に進められます。
AF/KLの顧客が得られるメリット
この変革により、AF/KLM顧客は以下の利点を享受できます。
・旅行情報の一元化 :
1つの統合された予約記録が作成され、航空券や追加サービスの情報を1つのドキュメントで管理可能になります。
・変更手続きの簡素化 :
乗客は予約の変更や追加サービスの管理をより簡単に行えるようになります。
・パーソナライズされたオファー :
顧客の好みやニーズに応じた特別なオプションやサービスの提案が強化されます。
まとめ
この提携により、Air France-KLMは販売管理の大幅な効率化を実現し、顧客によりスムーズで直感的な旅行体験を提供することを目指します。
Nevioはつまるところ、顧客の航空リテール体験をシンプルにし、エンドツーエンドの旅行者満足度向上に重点を置いた新世代テクノロジーです。
空港での手続きを簡素化し、チェックインカウンターを不要にする可能性を秘めたシステムです。
生体認証と空港手続きを統合することで、よりスムーズな旅行体験を提供します。
また、フライトの欠航や遅延時には、乗客と航空会社を積極的にサポート。
各利用者の希望に基づき、自動で代替の宿泊施設や交通手段を検索し、最適な対応を提案します。
なかなか大きな計画ですが、どこまで広がるでしょうか。
まずはAF/KLの空港体験が変わることを期待したいですね。
それまでにアルティメットステータスを獲得していたら、さらにスムーズになるかな。