エールフランス(AF)がファーストクラス(La Première)向けに新たなシグネチャーカクテルを導入

エールフランス(AF)は、ファーストクラス「ラ・プルミエール」キャビンの乗客に向けた新たなカクテル体験を提供すべく、有名ミクソロジストのマティアス・ジルー(Matthias Giroud)氏と提携し、3種類のシグネチャーカクテルを発表しました。
この取り組みは、航空会社としての洗練されたサービスをさらに深化させると同時に、「優雅さ」「歓び」「敬意」といったブランドの価値観をドリンクという形で体現することを目指しています。
フランス産素材を活かした3種の新カクテル
今回登場する3種類のカクテルは、いずれもフランス由来の食材や伝統を反映しつつ、それぞれ異なる味わいと個性を持っています。
ベル・エポック(Belle Époque)
クラシックなネグローニにインスパイアされた、苦味と柑橘の爽やかさが特徴のカクテル。
名前は「美しき時代」と訳されるフランスの文化黄金期を意味し、クラシカルでエレガントな味わいを表現しています。
パルファン・ド・フランス(Parfum de France)
フルーティで甘みのある味わいが特徴。
ラズベリーリキュールとバーベナ(レモンバーベナ)を使用し、ワイン文化に通じるような繊細で香り高いカクテルに仕上げられています。
レヴェイユ(L’Éveil)
名前の意味は「目覚め」。
スパイシーでノンアルコールのオプションとして用意され、クランベリージュースにミント、ライム、ジンジャーを合わせた爽快な一杯。
アルコールを控えたい乗客でも楽しめるよう工夫されています。
高級ワインや機内食との調和も意識
これらのカクテルは、特注のグラスで提供され、AFが誇る受賞歴のあるワインリストや、三ツ星シェフであるアルノー・ラルマン(Arnaud Lallement)が監修する機内食との相性も考慮されています。
ファーストクラスでの体験を単なる移動手段ではなく、五感を満たす総合的なフランス流のおもてなしとして演出することを目的としています。
空の上でも本格的なバー体験を
ラ・プルミエールは、AFの中でも最上位の客室クラスであり、限定された乗客のみに提供される特別な空間です。
今回のようなオリジナルカクテルの導入は、限られた時間の中で上質なライフスタイルを空の上でも実現したいというニーズに応えるもので、単なるドリンクサービス以上の意味を持っています。
機内でここまで本格的なミクソロジーを体験できる航空会社は非常に限られており、AFはその先駆けと言えるでしょう。
ラグジュアリー旅行を好む利用者にとっては、機内での時間そのものが目的地と同じくらい価値のある体験となるはずです。