無料の送迎サービスを行っている航空会社

航空会社は、機内サービスから地上での体験まで、ファーストクラスとビジネスクラスの差別化を図るためにさまざまな工夫をしています。
　
場合によっては、空港までの無料送迎サービスを提供する航空会社もあり、地上での体験は空港に到着する前から始まっています。
　
どの航空会社がこのサービスを提供しているのか、詳しく見ていきたいと思います。
　
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。

1 リムジンサービスを提供する航空会社
2 まとめ

リムジンサービスを提供する航空会社

リムジンサービスは大幅に減少しています。
　
ヴァージン・アトランティック航空(VS)やオマーン・エア(WY)では、リムジンサービスを廃止しました。
　
それを提供している航空会社でさえ、より多くの制限を追加しています。
　
そんな中、現在運転手付きサービスを提供している航空会社を紹介します。

エミレーツ航空(EK)

エミレーツ航空(EK)では、最も氣軽に利用できる運転手サービスを行っています。
　
・世界中のほとんどの都市で、到着時、出発時ともに利用可能
・ファーストクラスおよびビジネスクラスの搭乗客が利用可能
ただし、特典航空券、エコノミークラスからのアップグレード、ビジネスクラスの「基本」運賃は、このサービスの対象にはなりません
・EKが販売・運航するフライトであること
・出発の12時間以上前から予約管理ツールで予約可能
・最大移動距離が設定されていますが、都市によって異なります(一般的には80km前後になるようです)
　
2023年2月現在、EKはほぼ全世界で運転手付きサービスを提供している唯一の航空会社であり、制限もほとんどありません。

エティハド航空(EY)

エティハド航空は、アブダビ空港(AUH)でのみ、運転手付きサービスを提供しています。
　
・アブダビ発着時のみ利用可能
・有償で航空券を購入したファーストクラス、ビジネスクラスの搭乗客のみ利用可能(特典航空券やアップグレードは対象外ですがEYマイレージのゴールド、プラチナメンバーはOK)
・EYが販売・運航するフライトであること
・出発の12時間以上前に予約管理ツールで予約可能であること
　
運転手付きサービスは、UAE内の任意の場所への移動が可能です。

ターキッシュエアラインズ(TK)

ターキッシュエアラインズ(TK)では、一部の空港に限り、運転手付きサービスを提供しています。
　
・このサービスはイスタンブール(IST)ではご利用できず、アメリカとカナダで利用可能
ただし、アブダビ(AUH)、ドバイ(DXB)、ドーハ(DOH)、クウェート(KWI)、ベイルート(BEY)、テルアビブ(TLV)、テヘラン(IKA)、カイロ(CAI)、ムンバイ(BOM)、デリー(DEL)、カラチ(KHI)、ラホール(LHE)、イスラマバード(ISB)、ダッカ(DAC)、ナイロビ(NBO)、リヤド(RUH)、ダマーム(DMM)、アンマン(AMM)、ジェッダ(JED)、バーレーン(BAH)に発着する場合のみとなります
・ビジネスクラス搭乗客は、有償で航空券を購入した場合(予約クラスC、D、J、K、Z)に利用できるが、特典航空券およびアップグレード航空券は対象外
・TKが販売・運航するフライトであること
・出発の24時間以上前に予約管理ツールで予約可能であること
　
運転手サービスは35マイルまで有効です。
　
2023年2月時点では2023年9月5日までの出発日のみ有効ですが、1年ずつ延長していくようです。

中国国際航空(CA)

中国国際航空(CA)でも、中国国内の一部の空港でのみ運転手付きサービスを提供しています。
　
このサービスは、北京(PEK)、成都(CTU)、重慶(CKG)、広州(CAN)、杭州(HGH)、南京(NKG)、上海(PVG)、深圳(SZX)、天津(TSN)、西安(XIY)など中国の一部の空港のみで利用できます。
　
・ファーストクラスおよびビジネスクラスの搭乗客は、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、オセアニア発着で、運賃クラスがF、A、J、C、D、Z、Rであることが必要です(つまり特典航空券は対象外)
・CAが販売・運航するフライトであること
・ご出発の48時間以上前に予約可能であること
　
利用可能な距離は都市によって異なります。

エールフランス航空(AF)

エールフランス航空もフランスを含む限られた空港で運転手付きサービスを提供しています。
　
このサービスは、パリ(CDG/ORY)、ボルドー(BOD)、リヨン(LYS)、マルセイユ(MRS)、ニース(NCE)発着の場合に利用可能
・ファーストクラスの搭乗客のみが対象
・AF航空が販売・運航するフライトであること
・出発の6時間以上前にエールフランス航空に電話で予約すること
　
実際、搭乗してきました。