エティハド航空(EY)とセーシェル航空(HM)が提携を解消
エティハド航空(EY)はどのアライアンスにも属していませんが、独自にいくつかの航空会社とマイレージを含めた相互提携を行っています。
その中には、EYが資本を投入して経営に積極的に参加していた航空会社もあります。
かつてのエアベルリンやジェットエアウェイズ(9W)、アリタリア航空(AZ)などがありますが、結果はご覧の通り。
EYが手がけた航空会社は次々にダメになっていきます。
そしてEYはもう一つ、EYのグループ会社的な立場だったセーシェル航空(HM)も手放すことになりました。
今回HMを手放すことになった経緯を調べてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
[toc]
セーシェル航空(HM)について
セーシェル航空(HM)はセーシェル共和国のフラグシップキャリアで、セーシェル国際空港(SEZ)を拠点としています。
保有機材も多くないので就航都市は南アフリカやムンバイ(BOM)などの近隣諸国に限られています。
提携解消の経緯
EYは、2012年に取得したHMの40%の株式をセーシェル政府に売却し、現在はセーシェル政府がオーナーとなっています。
すでにEYのサイトからは、HMの名前が消えていますね。
https://www.etihadguest.com/en/earn-miles/flying.html
セーシェルは、株式を安価に買い戻し、HMがEYに支払う債務を80%以上減額するよう交渉しました。セーシェルは現在、同様の交渉を他の債権者と交渉しています。
これにより、少なくともヨハネスブルグ(JNB)とムンバイ(BOM)への運航は停止されると予想されています。
HMは、マイレージプログラムとしてEYのエティハドゲストを利用していたため、現在マイレージプログラムが存在しません。
今後、HMが独自のプログラムを立ち上げるか、他社と提携するかが注目されます。
まとめ
EYはいつも貧乏くじを引いているようで、エア・セルビア(JU)の株式保有比率も18%まで下がっています。
一方でEYは、サウディア(SV)やエア・カナダ(AC)とマイレージ提携を開始し、SVについてはSVフライトでEYのステータスマイルが獲得できるようになっています。
EYは今、必死に経営再建をしているところなんだと思います。
組織としての対応はさておき、客室乗務員の方の上級会員に対する接し方は自分は好きですね。
エティハド航空(EY)上級会員に対する待遇はどんなものか?(レモンミントを例に)
EY上級会員資格を来年以降も維持するかどうかはまだわかりませんが、アブダビにも入国できるようになるようですし、(優先度は低めですが)可能な限り贔屓にしたいとは思っています。
LEAVE A REPLY