エティハド航空(EY)とエルアル航空(LY)が提携開始
2020年、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が外交関係を樹立し、両国間の直行便が導入されるなど、航空界にもポジティブな影響を与えました。
アブダビを拠点とするエティハド航空(EY)とイスラエルを拠点とするエルアル航空(LY)は、正式にパートナーシップを開始しました。
これにより、両航空会社はコードシェアを行い、マイレージの獲得や交換の機会を相互に提供することになります。
両社の狙いを少し考えてみます。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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提携概要
新しいパートナーシップの概要は以下の通りです。
・2021/7/18以降のフライトで、LYはEYのアブダビ(AUH) – テルアビブ(TLV)間のフライトに「LY」コードを付与し、2021/8/1以降は、オーストラリア、バーレーン、インド、韓国、フィリピン、セイシェルなど、AUH以外の都市にも提携を拡大します
・次の段階として、政府の承認を得た上で、中東、ヨーロッパ、アジア、アメリカの14都市を結ぶLY便にEYの「EY」コードを導入します
・まだ開始されていませんが、両航空会社は相互のマイレージ提携も行います。
LY/EYのマイレージプログラムで、相互のマイレージを獲得・利用することができます
・両航空会社は、エンジニアリング、カーゴサービス、マネジメント、パイロットや客室乗務員のトレーニング施設の最適な利用などの分野で協力していく予定です
なかなか踏み込んだ提携だと思います。
フリークエントフライヤーにとっても良いこと
航空会社が実質的な提携を計画していなかったとしても、外交関係を結んだばかりの国の国営航空会社2社が提携しました。
マイレージの獲得や交換の機会が相互に提供されることになり、機会が増えることは常に良いことだと思います。
必要マイレージ数がどのくらいかはまだわかりませんが、期待したいですね。
EYには多くの提携航空会社がありますが、LYには提携航空会社が少ないので、EYのゲストマイレージをLYフライトで、お得に利用できると良いと思います。
LYにとって正しいパートナーシップなのか
LYは2020年以前から財政的に苦しい状況にあります(それはEYも同じですが、EYはアブダビ政府が所有しており、アブダビ政府は資金が潤沢いう違いがあります)。
中東の航空会社は、手頃な運賃、優れたサービス、世界のほとんどの地点を結ぶワンストップの旅程で知られています。
その点LYはネットワークがそこまで大きいわけではないので、アジアやオーストラリアへのフライトでシェアを失う可能性があります。
個人的には、なぜエミレーツ航空(EK)と提携を結ばなかったのかな、とも思いますが、交渉がうまくいかなかったのでしょう。
いずれにしても、中東キャリアの手の届かない部分を補完するような形で生き残りを図っていく方針なのかな、と思います。
まとめ
LYは、日本にも就航する予定でした。
エルアル航空(LY)が日本に就航します(2020年3月から)
ですがこの話も立ち消えとなり、就航の目処は立っていません。
今はもう、イスラエルに行ったら中東へは行けない、ということはないでしょうから、一度訪れてみたいです。
ヴァージン・アトランティック航空(VS)もLHR – TLV線運航してますし 😉
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