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エティハド航空(EY)が自社の基幹システムとしてAmadeusを導入へ

エティハド航空(EY)が自社の基幹システムとしてAmadeusを導入へ

アラブ首長国連邦(UAE)の国営航空会社であるエティハド航空(EY)は、自社システムの大規模なデジタル変革に乗り出すことになりました。
 
航空会社は通常、自社の予約記録や運賃をGDSという外部システムを利用して管理しています。

Screenshot

GDSとは?

GDSとは?

今までEYは、自社のGDSとしてSabre(1S)を採用していましたが、これをAmadeus(1A)に切り替えることになります。
 
なかなか大掛かりな開発となり、これからのEY搭乗に影響が出るかもしれませんが、1Aを採用することでどのように変わるのか、少し考えてみます。
 
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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契約の概要

この契約の一環として、EYはウェブ予約、収益管理機能、マーチャンダイジング、データ管理、旅客サービスソリューションなど、1Aの「Altéa PSSスイート」を全面的に導入します。
 
1Aのこれらの製品は、今後数年かけてEY用にカスタマイズされ、搭乗客、スタッフ、旅行代理店、エティハドゲスト会員、法人顧客の体験を向上させることになります。
 
EYの搭乗客には、Amadeus Digital Experience suiteを利用した新しいウェブおよびモバイルチャネルが提供され、航空券の購入や予約の管理に可能な限りシンプルなユーザー体験を提供します。
 
また、高度なリテール機能を共同で開発し、搭乗客にオーダーメイドのサービスを提供し、旅行体験をパーソナライズします。
 
EYは、販売チャネル全体の小売機能を近代化するために、Amadeus Altéa NDC(New Distribution Capability)を契約し、1Aと協力して搭乗客にパーソナライズされた旅行提案を提供します。
 
さらに、この契約に含まれるAltéa Departure Control Customer Managementコンポーネントを導入し、オファーやサービス、フライトの変更に関するアラートをリアルタイムで搭乗客に提供します。
 
このシステムは、より高度なサービスのカスタマイズを可能にし、搭乗客に、より迅速でシンプルなチェックインプロセスを提供します。

まとめ

EYは長年、1Sを利用してきましたがこのタイミングでGDSを1Aに切り替えました。
 
確かに1Aの方が、できることは多いと思います。
 
羽田空港(HND)や新千歳空港(CTS)などで、預け入れ手荷物の自動化を実現した機械を利用された方もいらっしゃるかもしれませんが、あれは1Aの製品で、JL, NHが1Aと契約をしているために提供できるサービスです。
 
これから1Sはもっと頑張らないと、GDS業界は1Aの一強になってしまうかもしれません。
 
自分が以前在籍していた会社なので、それはそれで嬉しいことではありますが。
 
まだ1Aへの移行時期は明らかにはなっていませんが、移行のタイミングでEYに搭乗するのはちょっと避けた方が良いかもしれません。
 
移行に伴うシステムトラブルで、最悪登場できませんでした、ということもあり得るので・・・。

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