泊数の繰り越しができるホテルチェーンのプログラム

毎年秋が来る頃には、好みのホテルポイントプログラムで2026年のステータスを獲得または維持できるかどうかを判断する必要があります。
維持要件をすでに満たしている場合、引き続き同じプログラムに宿泊を集中させるべきか、それとも他のプログラムでステータスを獲得・維持するべきかの判断が必要です。
この判断の一つのポイントとなるのが、「余分なエリート宿泊数を翌年に繰り越せるかどうか」です。
余分なエリート宿泊数を繰り越せるホテルポイントプログラム
実は、大手6つのプログラムのうち繰り越しが可能なのは2つだけです。
アコー
Accor Live Limitlessでは、宿泊数の繰り越しはできません。
ヒルトン
ヒルトンオナーズはエリート宿泊数を繰り越せます。
ただし、宿泊数のみが対象であり、滞在回数やベースポイントには適用されません。
ヒルトンオナーズの宿泊数ベースのステータス条件は以下の通りです。
– シルバー : 10泊
– ゴールド : 40泊
– ダイヤモンド :60泊
ステータス条件を超えた宿泊数は、翌年の1月1日に繰り越されます。
たとえば、ゴールドメンバーが45泊した場合、翌年は5泊分が繰り越されるという仕組みです。
ただし、繰り越しは1回のみ適用されます。
たとえば、2025年に5泊繰り越し、2026年に47泊した場合、2027年に繰り越されるのは2泊分のみです。
ヒルトンは当年の実際の宿泊数のみをカウントするためです。
また、以下の点には注意が必要です。
– マイルストーン特典の対象にはならない(40泊で獲得できる10,000ボーナスポイントなど)
– エリートステータスのギフトには適用されない(60泊達成で友人にゴールドステータスを付与できるが、繰り越し分はカウントされない)
IHG
こちらも、IHGワンリワーズはエリート宿泊数を繰り越せます。
ただし、繰り越しの対象は「宿泊数」のみであり、「ベースポイント」には適用されません。
IHGの宿泊数ベースのステータス条件は以下の通りです。
– シルバーエリート : 10泊
– ゴールドエリート : 20泊
– プラチナエリート : 40泊
– ダイヤモンドエリート : 70泊
シルバーエリートには繰り越しが適用されません。
IHGの場合も、
– 繰り越しは1回のみ(2025年に5泊繰り越し、2026年に47泊した場合、2027年には2泊しか繰り越されない)
– マイルストーン特典の対象にはならない(20泊で獲得できるスイートナイトアワードなど)
– ボーナスプロモーションの宿泊分は繰り越し対象外(ダブルエリート宿泊数キャンペーンで獲得した宿泊分は翌年に持ち越せない)
– 繰り越し宿泊数の反映は1月1日ではなく、3月頃になる場合が多い
マリオット
エリート宿泊数の繰り越しは不可です。
ただし、宿泊数に応じた生涯ステータスがあるため、必要な泊数を超えても宿泊を続ける価値はあります。
ラディソンリワード
宿泊数の繰り越しは不可です。
ハイアット
宿泊数の繰り越しは不可です。
まとめ
– 宿泊数の繰り越しを活用したいなら、ヒルトンオナーズかIHGワンリワーズが最適
– マリオット、ラディソン、ハイアット、アコーには繰り越し制度なし
– ボーナス宿泊やキャンペーン分は繰り越し対象外になるケースが多い
– 繰り越しは基本的に1回のみ適用
という感じ。
宿泊計画を立てる際は、繰り越し制度を最大限に活用できるプログラムを選ぶのが賢い戦略です。